失う決意
AKiHiCo

止まらない針→進んで
眠りの世界だけが救いなの
湖に沈むみたく手足が→浮く
深く深く底のない闇は
朝を迎える前に
絶望で眼を隠すから

朝⇔夜彷徨う悲しみの魂
何を望むでもなくて
光から遠ざかって←一瞥
歩く度に悲しみを摘んで
幸せを捨てる日々
其れが私の人生なのかしら

鏡を覗けば罅が入り
触れれば冷たく→溜息
歪んだ笑顔の先に在る苦痛を→
誰かお願い→助けてよ
声にならない声を
床に転がす→誰か気付いてよ

止まらない針←戻して
あの頃の夢を見たいのよ
笑顔で居られたあの頃に←
夜を迎えても朝を待って
光が心を満たしていた頃に
もう帰れないのなら
せめて笑顔で→さようなら


自由詩 失う決意 Copyright AKiHiCo 2008-09-15 02:43:09
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