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怖い夢から目を覚まして
私たちは古い座敷に
手紙を持ち寄っていった
食事の支度をしたり
庭の草むしりをしたり
そうやって日々を過ごすことが
供養になればいいと
言葉少なに話した
遠くで ....
廃バスの窓に無数の烏瓜 縄が切れた首吊り月のころんころん転がってゆく先の湖

黒猫を振り回している友達と目を合わせないように歩く

容疑者は「月がきれいですね」などと供述しており

日記には月齢を書く欄がある そ ....
冷蔵庫の中から
あなたが出てきて
おとなになりたかった
と訴える
こんな夜には
ビルよりも背の高い
おとなになりたかった
おとなになりたかった
ちょっと一曲流していってくれと
手を引かれた先にはいかにも豪農風の屋敷があり
その内庭といおうか畑地といおうか
平らにならした広場にはすでに人が立ち集まっていた
聞けば数十年に一度の祭りの前祝 ....
りゅうぐうのつかいを飲んでしまった
寒天のようだったから つい
つるつると飲みこんでしまった
せっかく遠いところから来てくれたのに
まさか飲んでしまうとは と
母屋の人たちは驚いている
わ ....
かかとの痛みで目を覚ます
起き上がって見ると 猫がかじりついている
しっしっと追い払う
そしてまた夢に戻る

夢の中でわたしは井戸のそばにいる
これから家に帰るところで
桶を抱えて立ちす ....
おおきなつづらを背負っている
つづらを背負って鳥居をくぐる
そこにまっ黒い小坊主が寄ってきて
その中には割れた茶碗が入っているんだろう
ぎっしり詰まっているんだろう
と にやにや笑いながら言 ....
お好み焼きちょうだい
と声かけて
奥からハーイと生返事
大丈夫かなぁと思いながら
しばらく待っていれば
窓の外に山が見える
頂上はきれいな銀灰色
杉の梢は空高く
引っ張ればぼろっと落ち ....
板が立てかけられているところに
通りがかって横目で見ていると
いい板だよ と呼び止められて
いい板なら とその気になった
でも板なんか買って
どうするんだろう
黒い油が浮いた板なんか
壁 ....
唐草フウさんの春日線香さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
供養- 春日線香自由詩511-12-18
烏瓜- 春日線香俳句311-10-27
月世界にて- 春日線香短歌2+11-9-13
エンカウント- 春日線香自由詩1111-8-4
竹林- 春日線香自由詩510-5-4
りゅうぐうのつかい- 春日線香自由詩510-5-2
追放- 春日線香自由詩410-4-30
つづら- 春日線香自由詩410-4-30
お好み焼き- 春日線香自由詩410-4-27
- 春日線香自由詩610-4-27

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