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日が落ちて 暗い川に
すう とよぎる物がある
魚のひれに
背の高い草
それから
釣りのおじいさん
長い棒で
水をかき
橋をくぐる
なにがみえるのか
なにがきこえるのか
波紋と ....
しらない をおいかけたら
からかうように空をすべった
梅雨のあいまの明るい風に
しらない しらないと
はしって逃げた
いつだって
しらない は遠く
つかめそうな距離でも
生卵のよう ....
土の匂いに目を覚まし
光の朝に種をまく
爪の先に腐った葉が入り込み
くちゅりと匂う
一緒に植わっていようかな
れんが塀に背を預け
足を埋めて空を仰いだ
となりにはトマト
誰かの植え ....
おふろに一緒にはいってくれるきみへ
にくにくしいねといったときに
なぐらないでくれないか
わたしはこんなにほねほねしいのに
といったときに
胸のふくらみをつつくのをやめてくれないか
と ....
ひるまに
今年はじめての
しろい息をふきだした
わたしの口は おそらく
しろい雲でおおわれていたことだろう
わたしは雲をうみ
そう ひつじのかたちをしたしろい雲を
ながめて
ながめ ....
目を閉じて
自分の身体をなぞる
髪がある 冷たい感触
耳がある したのほうが柔らかい
眼窩がある 目が飛び出そうで怖くなる
鼻がある 少し油っぽい
唇がある 言葉が溢れそうだ
首がある ....
ねむるためのよるに
ねむらない
とかすはずの砂糖を
とかさない
珈琲は苦いほうが目に痛い
肝油ドロップをふたつぶ口に入れて
つくりかけのシャツをつくりきる
かたづかない部屋に
....
メルルーサというさかながいるらしい
昨日食卓に並んだ
私はそのさかなをしらなかったので
想像してみることにした
全長三メートル
深海にすみ ぎょろめ
口はとがり
歯がある
縦に ....
しずかだとおもうほど
わたしはここにいたいわけではない
となりにすわるおとこと
たわいない会話をかわしながら
わたしはよいを隠している
すきだとかあいしているとか
ねたいとか
そんな ....
AB(なかほど)さんの竹節一二三さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
暗い川
-
竹節一二 ...
自由詩
12
05-7-13
しらない
-
竹節一二 ...
自由詩
8
05-7-11
いきる
-
竹節一二 ...
自由詩
3*
05-5-30
きみに
-
竹節一二 ...
自由詩
8
03-12-18
ゆるやかにいきる
-
竹節一二 ...
自由詩
4
03-12-12
からだ
-
竹節一二 ...
未詩・独白
4
03-12-1
ねむるためのよるに
-
竹節一二 ...
自由詩
6
03-12-1
メルルーサ
-
竹節一二 ...
未詩・独白
4
03-11-7
車上にて
-
竹節一二 ...
自由詩
4
03-11-3
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