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チョコレートを
指でつまんで食べていたら
親指と 人差し指の間で
ジュゥ―――――ッと
融けていった
ああ、私は
生きているんだなあ
なまぬるい指先を舐めながら
この体温で
....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指
満たさ ....
腹減ったから
なんか 食おうぜ
って
入ったところは
今どき珍しい
換気扇が壁にひとつ付いてるだけの
けむけむの
もくもくで
ねぇ
さんにんで会うときは ....
あの日
しかられて家を飛び出した少女の私は
夜に足をとられて川べりに一人
飲み込まれるのが恐くて泣いた
もう誰も私を見つけない気がした
一人分の砂利の音は
風に揺れる荒れ草の音に
さ ....
並木道に
誰かの日傘が忘れられているのを見つけ
持ち主の名前がなかったので
失敬することにした
けれど自転車のかごに引っ掛けて
ペダルをこぎだしたそばから
日傘は陽を浴びて匂いたち
....
らんららん 出張中の男の洗濯をしようと乙女心を持参しアパートへ向かったら
まさに今 女にまたがろうとしている男と遭遇
鍵をかけていても私は合鍵を持っているのだから男の防衛策意味なし
セコムしてな ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
その本を手に取るたびに
同じページばかり開いていたから
今では机に置くだけで
パラパラと そこへたどり着く
私の心の傾きが
そのまま しおりになっている
AB(なかほど)さんの石畑由紀子さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
無題
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石畑由紀 ...
自由詩
8*
06-12-10
美しき日々
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石畑由紀 ...
自由詩
32
04-8-12
焼肉情事
-
石畑由紀 ...
自由詩
6
04-2-26
ほたる
-
石畑由紀 ...
自由詩
7
04-2-7
緑の日々
-
石畑由紀 ...
自由詩
24
04-2-3
正三角形
-
石畑由紀 ...
自由詩
24*
04-1-29
熱海
-
石畑由紀 ...
自由詩
16*
04-1-23
しおり
-
石畑由紀 ...
自由詩
27
04-1-22
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