子供たち

遊ぶ
白い獣、
むき出しの


ビスケット
緩やかな陽射し、
庭の歓声、
他愛ない時の流れの
そのひとこまに、
静止した
笑みは
遠い空に消え

たち ....
寂しくて寂しすぎて
そこら中の携帯を徐に鳴らしていく
すぐに返答か返信は来て
少し満たされて
わざわざ時間割いて会ってくれる人もいて
なのに会ったら会ったで
数分もせずに虚しさ ....
野の薊を食卓に飾りながら
一杯のコーヒーを飲む
小鳥の囀ずりを聴きながら
青空を眺める
散歩の途中に独居老人を尋ね
世間話に花を咲かせる
コロナ下でも
小さな幸せは
ある
五月連休
オートバイで峠を走ると
舗装路の小石がよく動く
道路を横断する毛虫だ
轢かないように
かわしながら走るのだが
クルマはそうはいかないので
轢かれてしまうのかもしれない

醜 ....
 今、「芋」の意味について討議している

「芋の{ルビ力=power}」を{ルビ蔑=ないがし}ろにすると云うことは

 忌む者に「忌め」と云っているようなものなので

 今後、{ルビ寧=む ....
         
やぶりすてた青空をつなぎあわせて
あおじろく
笑っている。

 かわいた靴音をのこして。

観客は、
だれも、
いない──  ....
うつくしい
ものが
欲しい
むさぼるように
あるいは
沈み込むように
この涼やかな
夜風を浴びて
半ば発狂し
半ば落ち着き払い

細胞の、一つ一つが覚醒し
脳髄の、うっとりと微 ....
良く
見せようと見せようと思うがあまり
付き合って2週間の彼女に
「ここは俺が奢るから」と
今月は余裕がないことをひた隠す

良く
見せようと見せようと思うがあまり
ニートの息子に ....
ざあざあと傘が泣いてる
交差点に人はまばら
忘れ物をしたようで振り向いたら
世界はどこにも無かった

息苦しさがどこから来るか
白く塗りつぶされる前に
見つけられたらいいのに
ぼくは錠 ....
きみの背後にはたくさんのごみの山がみえる
そのごみの山について
ぼくはいくらか考えてもいいだろうか
すずめが初夏のこずえにとまって
世界が軽やかにバウンドする
そんな果てなき午後の池のほとり ....
命を生むためには
人は還らなければならない
命を育むためには
人はくぐらなければならない
幾多の年月が交じり合う
数多の血族が重なり合う
今でははるか遠くなった
風の描いた地図の中心
 ....
高い夜空が澄み渡り
晴れてはいても、なんともさみしい
きらびやかなネオンサイン
きれいだけれど、中身はからっぽ

あゝどうしたらたどり着けるのか
あゝどうしたら充たされるのか

途方も ....
夫が「コロナ感染者濃厚接触者」になって帰宅した

お相手とお互いマスクはしていたけれど
数時間対面で事情を聞いていたので
後からわかったのだけれど
「コロナ感染者」との濃厚接触者と認定された ....
毎日後ろの家の犬が午後3時頃になると
鳴き始める
うちのワイフが散歩に連れていくまで
鳴いている
一方
横隣の家の山羊が
僕の顔を見ると鳴き始める
飼い主が出かけて淋しいのだろう
また ....
詩人は黒ジャンパーに
ポケットハンドで
凍てつく街を歩いている
転んで手をつくよりも
言葉を書き留める
指先を温めている
ごめん違った
自動販売機で立ち止る
コインを入れるために
指 ....


生きていることを楽しもうと、生きてみる。
すると呼吸がよそ行きの顔をする。夕飯が腸のなかで踊りをおどる。心臓がメトロノームになる。
段々、生きているだけで満たされていく自分が浮き彫りにな ....
こんな時間に目が覚めて

どんな時間?

草木も眠る丑三つ時に

いずれ一人になる

その時にこんな夜に

また荒廃体験に襲われぬとも限らない

その時が来たら

自分の持 ....
落ち続けている
ささえる力がある

死のことだ
意味のことだ

さなかに
生がある
まばたきもある

落下
お前が出会う地面は
風の麓

なんぴとも見たことの無い
月曜朝の憂鬱を忘れて久しいし
金曜夜の高鳴りも何もない

毎日休みだからね
君らももう忘れたころかテレワーク

しかし休まることのない肝臓よ
いかんぞうなんて言って余計落ち込む

悲 ....
白々しい春では
淡い色の桜たちが
日本の空に無音で開き
咲き誇り
記憶に残らず
地下に埋もれる
今日もお気に入りの店に
閉店の張り紙が貼られ
調理器具は放置される
ニュースでは
だ ....
このたびわたくし
めでたく最終回をむかえました
来週からはいよいよ
新番組がスタート
おなじじかん
おなじこのちゃんねるにて
ゆめのようなすとーりー
スリルまんてんのてんかい
あなたの ....
紅いつつじの花びらに
雨滴が留まり
艶やかに
膨らむ、透明の
二滴、三滴、
輪になり
映える
灰の空に

やがて
緩やかに吹く風に
揺られ
つつじの花弁から
零れる雨滴
紅 ....
ヨラさんは小児麻痺だった
ヨラさんはよく笑った
ヨラさんはそのたび涎を机に垂らした
ヨラさんは頭が良くてクラスでいつも1番だった

僕はヨラさんを笑わせるのが好きだった
僕はヨラさんの涎を ....
大きな口を開けた君は
生クリームの付いた苺をほおばっている。

半分が残ったホールケーキの上
苺が欲しくて
「もっと食べたい。」と腕を伸ばせば

ふっ。。と笑ったおじいちゃんが
一口食 ....
座るな、と
椅子が言う
お前の未来を知ってんだ

引きこもって
座りすぎて
腰痛になやんで
手術がいまいちで

歩けなくなる

だから座るな
と椅子が念を押す

頼ってくれ ....
夜、目を覚ましたのを不眠のせいにしたくなかったから、大好きなシティポップをかけて、時がすぎるのを待った。

必死になって、社会の面目にしがみついているのに、春ですよと勝手に花が咲きやがる。
いい ....
レベル5
滞在時間は30分以内
館内閲覧は禁止
貸出のみ可

図書館員をつかまえ
いつも知識をひけらかす
白髪の男の姿もない

紙の城はいつになく平和というわけだ

薄暗い森のよ ....
坂道に
水の流れ
大量に 
夜の透明
車は行き交い
飛び込んでいく
人、人、人

君はスマホの
中に居て
綺麗な声で
歌っている
聴いたことのない
異国の歌を
夢見心地で
 ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
このまま地球の温暖化が進む事はあっても
ふたたび氷河期が訪れる事なんてないんだろうか

自然は不可思議の世界
何が起こるか
想像つかない

今朝は憂鬱な雨
いっそ地球をおにぎりにして
 ....
山人さんのおすすめリスト(5716)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残光- atsuchan69自由詩7*21-5-15
フライドポテトを一つですね- komasen333自由詩2*21-5-15
小さな幸せ- ホカチャ ...自由詩3*21-5-15
毛虫ライダー- イオン自由詩4*21-5-15
農家- 墨晶自由詩3*21-5-15
うみほたる- 草野大悟 ...自由詩321-5-14
うつくしい_もの- ひだかた ...自由詩521-5-14
良く良く見せようと- komasen333自由詩1*21-5-14
雨に沈む- 橘あまね自由詩1021-5-13
池のほとり- 道草次郎自由詩7*21-5-13
里帰り- 葉leaf自由詩121-5-13
不在通知- ひだかた ...自由詩1121-5-12
「コロナ感染者濃厚接触者」ですって- 鵜飼千代 ...自由詩20*21-5-10
声かけ- ホカチャ ...自由詩3*21-5-10
ポケットハンド- イオン自由詩4*21-4-25
4.23メモ- 道草次郎散文(批評 ...8*21-4-23
夜中に切り離されて- りゅうさ ...自由詩5*21-4-20
無題1- 道草次郎自由詩4*21-4-18
週の終わりには- りゅうさ ...自由詩221-4-18
2021年春- フリーダ ...自由詩2*21-4-18
新番組- 妻咲邦香自由詩321-4-15
雨滴ースケッチ- ひだかた ...自由詩721-4-14
ヨラさん(再録)- ひだかた ...自由詩9*21-4-12
お祝い- 梓ゆい自由詩421-4-12
椅子- 木葉 揺自由詩8*21-4-11
桜、散る- 入間しゅ ...自由詩321-4-11
県立図書館は水を打ったように静まり返り- 道草次郎自由詩621-4-9
水色の街(改訂)- ひだかた ...自由詩721-4-7
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
雨に彷徨える- こたきひ ...自由詩621-4-5

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