夜空に
でっかい月が
ぽっかり浮かんでいる
こんな時だもの
コロナを忘れ
じっくり眺めよう
かぐや姫みたいにさ
地球に近づいたから
何かメッセージが
きこえるかもかもしれない
....
かれはすごい
てんかんの発作で
鼻の骨が見えそうな傷を負っても
支援学校の上級生に引っかかれ
ほおに血を流しても
夜、パパが家に帰り
ドアを開くやいなや
百万ボルトにまさるほほ ....
山の中腹に
本堂が鎮座する
その床下の
戒壇を
独り
降りる
ひんやりとした
そこは真っ暗
右手は壁を伝い
左手は闇を泳いで
目を見開いても ....
昔 夜の渋谷で
自転車を 必死で走らせていた時に
誰もいない仕事場へと向かっていた時や
クラブにでかけた時のことを思い出す
暗い 人気のない道の
電灯から電灯へと
僕は見えないもの ....
話して 話しつづけて
話しても仕方の無いことを
病院の屋上から見えるもの
遊ぶ犬たちのことや
食べられてしまった飼い兎のこと
売薬の無駄遣いで喧嘩しても すぐにほぐれて
直らない足の痛痺れ ....
ばらばらの時間を指して止まっているいくつもの時計たち。食器棚は四つもあって、そのすべてにぎっしりと食器がつまっているーたいていが五つ揃えで、花柄で。商店名の入ったカレンダーや手ぬぐい(開封されて ....
目の前に置かれたコップに
なみなみと注がれた透明な夜を
一息に飲みほせば
僕はもうすっかり自由になれる
高い窓の鉄格子の隙間をすり抜け
出ていける
幽かな光 ....
ざわざわと
視界を埋めて啼き騒ぐのは
梢で触れ合う
青葉たち
輪郭をなぞろうとすると
否定形しか使えない
あまりに崇め過ぎたから
信じるということが
見ないという事でし ....
重いテーマじゃない詩は軽いと誰かが言う
震災、津波、原発、自殺、貧困、差別、
そういうものを扱わなければ詩じゃない
そういうものを書かなければ詩人じゃないと
重いテーマを重い言葉で綴った重い詩 ....
強烈にどうでもいい事を書こうと思う。って、別に狙って書いた訳ではないのだが、。純粋に昔から疑問で誰かに聞きたかったが聞けずに今日まで来た事を書こうと思う。思 ....
わたしはさいきん
けずりぶし
いえ、最近じゃなく
常時そうなんです
ふりかけられては
振り落とされては
そこが あつかろうが
さむかろうが
おどっている
おどらされている
....
生きている道
生きていく道
途中踏み切りにぶつかる事は何度もあった
無情に遮断機がおりているときは
じりじりと待たなければならず
運よく遮断機が上がっていても
慎重に渡る必要があった
....
窓の外は春らしい春の日
郵便配達員などもいつもの時間どおり
うちの中では冬を生き延びた一匹のハエがお試しフライト
楽しそうだ
でもあまりはしゃぎすぎるとウィルスにやられるかもね ....
ちょっと耐えて
触れずにいた、かさぶたが
ぺりっと めくれ
新たな肌が日に照らされた
ほんとうは
回復しよう、しよう、としている
皮ふも 心も
まるごと
川の流れにゆだねた ....
口だけじゃんと言われても、何度も、何度でも
1
祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
誰かが亡くなったことを耳にしない日はないというのに
ハンバーガーを食べながら
我が ....
空にぶちまけられたビタミン剤の
人工的な着色がキレイでキモい
今年のトレンドは太陽の皮膜で
詩人なら必ずネタにしないとね
偽りの価値観が崩れたあの日は
テーマとしては申し分なかったの
....
人生の負け犬も
人生の勝ち犬も
最期は一緒だよ
ダスターシュートに落とされて
焼却炉まで運ばれて
燃やされるのさ
果たして俺はどっちだよ
負け犬か
勝ち犬か
人生の負け犬 ....
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える
冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと
暖色の光に温められたつぼみは
....
御存じの方もいるでしょうが、この一輪車という人物は私がスタッフを務めるネット詩サイト「文学極道」において女性や障害者や特定の民族、国家の人間を差別する発言や個人への暴言を繰り返してアク禁になった人物で ....
もう長くない、もう息が続かない、間違えた星に生まれて私たち がんばってきたね もういい、もういいから、もういいからって首筋に両手をあてがいあって笑ってた 死ねない、死なない、そうさせてくれるのはこの季 ....
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない
寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
....
だだっ広い雪原の片隅
柏はカラカラと葉を震わせ、
息苦しさを覚えるほどに白い小径を
雪焼けした子供たちが駆けていく。
チリリ
チリリ
チリチリ
チリリ
....
いつかどこかで嗅いだような
懐かしい匂いの言葉がある
いつかどこかで聞こえたような
懐かしい響きの言葉がある
わたしの中を言葉はめぐって
言葉の中をわたしはめぐ ....
大抵の事は
いつか笑い話になる事である
但しそうはならない事があるのは
常々肝に命じておかなければならない
花散里
僕の小さな世界史が
源氏物語だったら
次元を超えて愛を語れるものなら
あるいは1970年の山下洋輔だったり
アルバートアイラーだったりするのかもしれない
僕は何に対して ....
いつものように歩いていたのに
いつものように犬と散歩していた夜に
いつもは足を止めもしない場所で
足が歩みを止めて犬が不思議そうに
足のまわりをくるくると回っている
線路下の細い道が ....
命より重いもの、愛より深いもの、死より絶望的なものを多孔質の部屋へと注ぎ込み、漂う生の圏域からはぐれて二人影を重ねる。生活は表層において美しく、淵において数限りない汚濁する流れと交わっている。おはよう ....
スカッとしない毎日に
いらっとする日々
ふらっと入った店で注文した拉麺
不味い
それでも勿体ないからすすってたら
グラッときた
が
地震は大したことなかった
よかった
ラッキー
そ ....
ひれは重たく
ベタベタと揺れ
きらめく鱗は無数の眠りと
食事の数
水面のそばでぐるりと大きな丸を描き
頭から深く
やがてすべてが暗がりの中
残された波紋が
一、二、三、四、 ....
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