朝を聞いては実もない
流れるボルガの河を見つめて
「やまかわくさき」なんて言わなくてよかったわ 。

無知教養をひけらかそうとして
匿せば座禅に奴は笑うから
虚仮は自然に淘汰さ ....
久しぶりに恋愛をした男の子は年下で、シャネルの匂いがした。
しっかりした肉におおわれた太い骨。
しりあってから十五日めに触れて、
触れてから六日間はなれなかった。

夜中に逢い、朝がたま ....
世界の崩壊する様なシアン
突然の雨にピアノは響く
雷鳴とのコンチェルト

鼓動の高鳴りとビオラの直線
空に向かって雨は斜め113°
浮かび消える水溜りの波紋

手のひらにある孤独
遠 ....
太陽が地平線と出会い
辺りは薔薇が搾り出した
真紅の情熱に包まれていく
火照ったブランコに
ぼくときみは座って
目的もなくただ前後に揺られて
軋む錆びた鎖の金切り声を聞く
浮かん ....
今日も夜の眠りに落ちた
俺は 生きているのだろう
いつもそんな気がさせられた
街の中を流れている


俺は自分ですらなくなったのだ
こうして 流れる光を 見ている
俺は立ちつくして ....
相模原から来た女の子に、
相模で最大のスターは、
ジャイアンツの原辰徳親子なのかと聞くと、
そうですということだった。

そうゆうどうでもよい会話を、
さばさばとするその子は、
ぼく ....
ひと目星をみるために
今夜も出かけてゆくのです
雨がふってる空は濡れてはいない

窓のうちっかわには
平和があるというのに
こうして出かけるのです
まるで外にある宝物しか
受け付けない ....
1階のショウ・ルームには巨大なマシーンが
腹這う竜さながら何台も展示されている
合衆国とドイツの工場から空輸された
これら封入封緘機は全国津々浦々に納品され
封入された郵便物が各世帯に届く仕組 ....
温められた皿が食卓に置かれている
「私を彩って。そして汚して…。」と
上気した白さで語りかけてくる
アンティパストでは物足りないと言いたげな光沢で
ゆるやかなフォルムの輪郭を際立たせている
 ....
ぼくはいつも作業服を着ている
田舎ではみんなそうだったし 何の不自由もない
社名の入った制服 オフの日でも安全靴
それがぼくの正装だ

そんなぼくの格好を 都会の君は嫌った
ある日 一 ....
アイツはこびとのいきのこりだ

おおきななりをしているけれど

アイツは正真正銘のこびとだった

こびとは可愛いことと拗ねることが仕事だ

だからアイツのことは気にしないで

アイ ....
  ぼくは いつも何よりも 彼女のことが たいせつで

  ぼくは 彼女を愛してた

  ぼくは 彼女を愛してた

  彼女の望む幸せが 叶えば良いと 叶えば良いと... 


 ....
お前が私の頭に触れることは
玄関で靴下まで脱ぎ、放ったあとの
一つの儀式だった

おい、納豆の匂いがするぞ
八歳の妹は部屋から顔を覗かせる
お前はその頭も追うのだけれど
 ....
僕は
溶けてしまおうかと思う


うすく藍色に染まりゆく空に
くっきりと影を濃くするビルの形に
電車の窓から
ほのかに浮かび上がる明かりに
我知らず笑んで
僕はまだ
人らしくあれた ....
犬が笑った

そんなことは思い込みかもしれない
それでも事実目に見える形でしか説明されない多くのものを投げ捨てるけど
不確かな現実はうやむやなまま流された
犬は僕を見ているのではないかも ....
今日の日曜日は、昼と夜と、
ダブルヘッダーで予約してたけれど、
昼の女の子は、急に生理になったとかで、
キャンセルになった。

お昼から、プラモデル作りに熱中してしまい、
部屋はシンナ ....
「ねえ、キンモクセイって何?」
 テレビから聞こえてきたのは、キンモクセイ、というはじめて耳にする単語。形も香りもなく、音楽のように心地よく響く単語だった。
「木星と金星がぶつかってくっついたん ....
そこから
中央に
丸い石を並べた
ネックレスのような道があって
豊かな膨らみを二つに分けるような
多分の道
人々がその橋を渡る日もあった
お年寄りとか カップルとか
呼吸のために
水 ....
わたしたちは生きのびて
また
残された年の
とびらが閉まっていく


精霊たちもねむる
誰もが永遠をくちにする夜
そとは降りはじめた



落ちるほどに白さをます街は
いつ ....
一次会で帰ると言ったのである
もともとお酒に弱いうえに年である
記憶がないという事もあるので
人に迷惑をかけないうちに
体も楽なうちに帰ってくればいいのだ

そろそろ終わったかな
なんな ....
ハイツ和合にたずねてゆくと
花火ちゃんはフローリングの床でお皿をわっていた
ぺたりとWの字にすわりこんで
からだやわらかいんだ
ね、つめたくない?
訊いてからちがうちがう
なんでお皿な ....
これがすべて妄想だったらいいのに

『あなたへ
――もうすぐ全てが終わります。
そうしたら僕は其処へ行きます。

反戦の反対側へ

もう僕にはこのような方法しか残っていません。
此処 ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく

/傷んだ髪の刺を擦るように /  ....
見るからにヤバそうなのが キた そんなのは 見なくてもわかる プンプン臭うぜ ピンヒールの か細い 金網を張った あれは 床というべきか 屋根とでもいうべきか 足音からして 宙に響く 長い髪が 歯車の .... 月にいちど血の塊を産む
生まれなかった卵と一緒にトイレに流す
私の体は痛む
痛みは臍の下から生まれて体中に(つま先までつま先まで)
それは生まれなかった卵の為に
じんじん じんじんと

 ....
ケンタッキーが美味しい季節
ツイスター一口わけてくれたけど
なぜだか恥ずかしく申し訳なく
皮だけかじってすぐ返す


私はあなたの外側から
目をこすりながら探してる
どこからどこまでが ....
すきなうたを口ずさむ
なんの音も連れないで
絶対にはずれない
だれも合否をださない

すきなうたを口いっぱい
すきな気持ち 心いっぱい
音でなく心で 言葉で うたいたい

人前で隠し ....
60年代、私は赤ん坊だった ハレ、ハレ、クリシュナ
インドについて考え始める前にはガンジー女史が
長期政権の玉座に鎮座ましましていた 
3段腹の俗人ガンジー 
憧れのマハトマではなく
60年 ....
熱くなった頬に導かれて
引かれて 繋がって
吐く白い息の裏側で 背中を押すのは掌。
12月の寒い風が
人の渦から生まれた熱気や摩擦が
ただ単に、この熱くなった頬の原因であれば
もういっそこ ....
俺は金では動かない。
というのは、とても、
立派だと思う。
ぼくもそうありたい、
男ならば。
そう思います。

ところが、
ボーナスというものを、
もらってみれば、
ああ、
これ ....
山人さんのおすすめリスト(5715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
山川草木- アラガイ ...自由詩3*10-12-14
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メインディッシュ- 渡 ひろ ...自由詩19*10-12-13
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こびとのいきのこり- 吉岡ペペ ...自由詩110-12-13
空飛ぶ潜水艦- 北大路京 ...自由詩9*10-12-13
失くし物- 山中 烏 ...自由詩6*10-12-13
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おまけの女- はだいろ自由詩210-12-12
金木犀と綿が舞うような- 01散文(批評 ...110-12-12
夏の公園- いてゆう自由詩510-12-12
聖夜- 月乃助自由詩11*10-12-12
さて- 砂木自由詩4*10-12-12
絹をなでる- せかいの ...自由詩610-12-12
告白- 水穏(み ...自由詩1*10-12-12
冬のサボテン- アラガイ ...自由詩4*10-12-12
師走- 光井 新自由詩210-12-12
しっぽのついたいのち- とんぼ自由詩1610-12-12
ポケット- nick自由詩2*10-12-12
うたう- 朧月自由詩310-12-11
__ずれてます- salco自由詩5+*10-12-11
発熱- 山岸美香自由詩3*10-12-11
予約困難な女- はだいろ自由詩310-12-11

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