騙されるのって
気持ちいいでしょう
目を閉じて
胎内にいるここちで

さあ、ごらん、言ってごらん
とっても幸せに生きていますって
溶け出したなみだにくるまれて
あたたかいね ....
しののめという
停留所で
降りた

ゲームみたいに
人生みたいに
黒いセーター

コンタクトレンズで
一番 安い
カミソリ




出くわしたくない
憎むべき対象であり
憎む、べ、きき、対象
で、あり続ける。しかし
内側の人間が ....
ちょっとしたきっかけで
人の気持ちは萎えるもの
あんなに昂ぶっていたのに
絶頂間近だったのに
愛していたのに

君に罪はない
僕にも悪気はない
もちろん
他の誰かは関係ない
ただタ ....
雲のおなかが黒かった
端へゆくほどひかって 綺麗で
清らかな線になっていった

含ませた雪とそれ以外のなにかを
雲ももっているのだろう
そのまま生きているのだろう

見上げる私の
ぽ ....
拍手の束、の様な雨音
あめのおとはすきよ、結核で死んだ祖母はそう言っていたらしい
灰にやられ、目をつぶる
山が噴火したのだ
自然はいつでも私を泣かせる

傘をさして歩く
無目 ....
海にとける この感覚が素敵ね


優しい波音が聴こえてくる
潮風を連れてきたのでしょう

遥かな古代に想いを馳せて
小波に揺られてくのでしょう


何時から知ってた?  ....
冬枯れた庭に 緑を残すオリーブの銀葉がそよぎ

その枝にはまだ 黒く縮んだ実がしがみついている

シクラメンの強い赤が 庭が生きていることを教えている


私たちは ここで 同じ ....
そんな色合いのトレンチコートを
君はどこで手に入れたというんだ
そんな風合いのトレンチコートを
君はいつどこで買ったというんだ
まるで寝間着みたいじゃないか
まるでバスローブみたいじゃないか ....
借金が10万円あるけど生きてるぜ
俺の余命は4世紀だなめんじゃねえぞ
歯茎から臭い血が出て止まらないのも
なにもかも全部そうさお前のせいさ
あるいはもしかしたら政府のせいかもね
お前はいつだ ....
パリに夢を買いに行ったけど
留守だったので
インディアナポリスを訪ねた

私の夢の中の都市は
私が思い描くままの姿で
そこにあったり
なかったりした
都市ばかりではない
 ....
れんちゃん、お眼目がとろとろ
おひるねの時間
ママはお出かけ
ぼくはギターのれんしゅう

外はさむいから畑しごとはおやすみしてしっかりれんしゅう
きらきら星と
メリーさんのひつじ
ター ....
カーテンごしに
季節の光りが
まだ眠い瞼をひらかせる

毛布にくるまりながら
仄めく始まりに
今朝の最初の深呼吸をする

窓をあけると
冬の空気に空は澄んでいる
日 ....
汚染される超次元ステージ

醜くなった雛をみて

みえないふりをした

溢れた水銀が光をおびて核になる

ガンジス川では今日も

ピラニアが草食系

計画などないけれど

 ....
看板ばかりが大きな
古ぼけたシェブロン 
停留所のサインも なにもないそこに
長距離バスがやってくる

テール・ランプの冷たい光りの帯
夜の街は、行き場を失った静けさに満たされ
月の光さ ....
縮みあがる去年の私を
今年の私はお疲れさまと抱き締める
すると去年の私は涙を流して消えていった
今年の私はさらにまた
いじめようとする世間を見据える
怖かったら話かければいい
本能で怖かっ ....
黒猫を追いかけろ
目の前を通り過ぎようとする
猫を

まだ小さな
毛先の乱れた黒い猫
この目の前を横切らせてやるものか

追いかけたら逃げていく
追いかけるから逃げていく
笑ってい ....
指先は弾く、のではなく、なぞると気付いた時。


あらかたを空に投げてしまったあとで
積み残したことばかりだと気が付いた
目覚まし時計は止まらない
明日の朝には、起きなければならない

 ....
夜の震えの先の先
狐は狐にゆうるりと
星の巡りの底をすぎ
同心円の冬をゆく


帯の鬼に触れながら
あたたかさから離れては
鏡の蝶の羽化の裏
葉脈に描かれた音を見 ....
わたしの内部で
薄明と薄暮とが 蒼く対流している
その中を 灰色の臓器のようなものが
古い記憶のように ゆっくりと上下する
どこからきてどこへ行くのか
その存在さえも危うくなる
あまりに似たものが多すぎて
自分自身がわからなくなる

まるでグラフィックの1{ルビ点=ドット}でしかないように思えて
空を飛 ....
地球の端を見つめて歩く
犬を連れた二人がいる
灰色の砂は僕らの罪を表しているようで
青い海は僕らを許してくれているようだ

僕らの傲慢さで
この地球がモノクロへと変わっていく
そ ....
浜町で地下鉄を降りたら
明治座を背にして
とっぷりと暮れた
甘酒横丁をまっつぐ歩く

人通りも疎らな通りを
吹き抜けていく北風が
飼い馴らしたはずのひとりぼっちを
カ ....
{引用=先攻 白組、盆暮呉吾郎(初出場)} 
演歌が今宵も

今どきカセット手売りする
キャリーと苦労を曳きながら
銀座 赤坂 新宿と
ネオンとファンデに{ルビ容貌=きりょう}焼け
夢も ....
暖炉に入れたのは不器用に割った薪と

友たちの笑い声

寒い、寒い夜、仲間が集まった

白髪を気にしながら集まった


薪を手に取る友の手の皺は深い

笑顔も皺だらけ

でも ....
 
 
スズメガの成虫が
ハマユウの蜜を吸う
どうして今日は草の上に
何もないのだろ
夏の薄暗い陽光の中
発酵する像
そして
沈黙を貫く耳、瓦礫に
 
 
頑張りやの
あんな子は二度と来ないでしょうと
しゃきしゃきとわたしの髪は細かく床に散らばる
もともと十二月までの半年契約で
一月からは大阪で開業する先輩の新店スタッフに
あらかじめ呼ばれてい ....
 なにが有効な手なのか
 わからないままに
 かれは
 もう、とっくに
 地図に表記されていない場所にきていた

 音がない
 姿がない
 赤い血が
 ながれることのない ....
檻のような
陰気臭いベッドに掛けられた
その堅く白いシーツはかつて
私の母が人生の最期の十数日間を
生きていた場所だった
あれから何十回と洗濯され消毒され
何人もの患者を載せ
或いはとう ....
ひととひとのきょりがある
わたしたちは
こどくであるために
そのきょりをちぢめたり
とおざけたりして
こどくをいじしてきた
てんたいをふくむ
しぜんげんしょうとして

こ ....
山人さんのおすすめリスト(5739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸せに生きています- ________自由詩2*11-2-1
しののめ- 小川 葉自由詩1*11-1-31
マイノリティ・レコーダー- 榊 慧自由詩2+*11-1-31
人の気持ち- 花形新次自由詩1*11-1-31
雲の花びら- 朧月自由詩111-1-31
雨音、そして。- 田園自由詩411-1-31
- Seia自由詩211-1-31
冬の庭で- いねむり ...自由詩211-1-30
しまむら- セガール ...自由詩511-1-30
Don't_trust_over_30- セガール ...自由詩311-1-30
夢に関する権利- 小川 葉自由詩1+*11-1-30
マルセリーノの歌- たま自由詩17*11-1-30
UNTITLED- 折口也自由詩3*11-1-30
ピラニアが草食系- こめ自由詩1411-1-30
帰郷- 月乃助自由詩14*11-1-30
こんにちわ今年の私- 田園自由詩1*11-1-30
My_kitten_has_kittens_in_the_k ...- 木屋 亞 ...自由詩1*11-1-30
循環- 霜天自由詩6*11-1-29
ひとつ_すべて- 木立 悟自由詩611-1-29
- 塔野夏子自由詩4*11-1-29
フジツボ- 洋輔自由詩2*11-1-29
青い海と灰色の砂- 洋輔自由詩1*11-1-29
- nonya自由詩17*11-1-29
演歌詩;_2ケ- salco自由詩11*11-1-28
暖炉- 橘祐介自由詩411-1-28
ハマユウ- たもつ自由詩211-1-28
頑張りや- 乾 加津 ...自由詩6*11-1-28
パカッと割れた苦悩なんかない- 石川敬大自由詩17*11-1-28
病床- salco自由詩8*11-1-28
公民館- 小川 葉自由詩511-1-28

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192