川のほとりの水溜りが凍ってた

綺麗なガラスみたいに凍ってる

氷に映る白い水鳥

川のほとりを歩いてる


一羽、二羽、三羽

肩寄せあって歩いてる

川の流れに向って
 ....
水仙は冬の空を貫く
凛と、静かに、美しく

瞳に白い花弁を溶かし
鼻孔を黄色く染めた
それは幾分の幸せを香らせる

桃色のスニーカーには
柔軟な葉と真っ直ぐな茎が映る
それは気分を優 ....
ここ数日来の寒波で凍てついた地下鉄の連絡通路に
場違いとも言えそうな親子連れの姿

乳母車を押し歩くお母さんの脇には小さなおんなの子
お母さんの手助けと押すのを手伝っているようにみえるけど
 ....
知らないということしか知らない
習っていないわけではない
私のうわべを過ぎただけ

知らないということは罪なのかな
知っていればよかったのかな
知ったことで背負う 
苦しみはいやだよ
 ....
窓の向こうに見える海
風に揺れる長い髪
陽だまりでまどろむ猫

白い壁は時を忘れさせ
青い空の果ては誰も知らない

閉じ込められたい あなたと二人
激しくむせながらやってくる


家が悲鳴をあげる
冬空が落ちてくる



私は日本茶を二杯飲む



ヒガンバナがヒマワリを連れてくる
ムツゴロウが風を呼んで ....
海峡の上から荒れ狂う山を見つめていたのは私だ
また 料金所を出入りしている車たちが そこに いくつもある
この街を象徴するかのような 彩り 赤や青に塗られた
ああ 黒い鯨が 波に乗り この街へと ....
道を白くさせるていどの雪が

ちいさくすうっと落ちてゆく

あれから16年

あの竹の切り口にも落ちてゆく

それはろうそくの火で瞬くまに乾いた

混乱はやんだ

喪失だけはい ....
俺がどんな言葉で話をするか君に判ってもらえるだろうか
俺の大脳皮質からウミガメの卵のようにぽろぽろとこぼれてくるものの形状が
君の感覚野にまで届くことがあるだろうか
凍えるカーテンの向こ ....
今日
この町に
初めての雪が降る


昨日
君が初めて見た
その雪と同じだったらいいのに
そんなことを思いながら
一人
夜の空を見上げる


小さな雪が風に踊るよ


 ....
{引用=
人間ではないアイロンは
居心地が悪かった
風景の中に
うまくなじむことができず
いつも悩んでいた
口がないので
硬く言葉を閉ざして
じぶんのくるしみを
表現することが
で ....
風がつんざいて
熱量をうつして
新しい季節がやってくる
しがみつく指を
切り落としながら

方角をなくして
こごえる鳥
さみしがりの
喉いっぱいに悼む
星をめざして進む歌が
 ....
こんなに小さな一錠に
安堵が保障されている


自分でありながら
自分でないような


身を削られるような痛みを
耐えたり逃したりしながら
暮らす毎日もあれば

全てを受け入れ ....
ぼくは大卒(夜学だけど)
身長は高いし
年収は、よくわからないけれど、700万円くらい
いい男だし
会社は傾いてきてるけれど
貯金も少しははじめたし
長男だけれど
実家は持ち家だ

 ....
オーストラリアに遊びに行っていた恋人に会いに大阪にいった。
そこは他人事のように寒かった。紫色の夜だった。
ストックホルム?大連?どこかでこんないろの夜を見た。冬だった?夏?春か?
店は料亭どく ....
夕食のとき赤ワインを
ボトル1本飲むと
夜中に必ずお腹が痛くなって
トイレに3回は行くことになる
するとエリカ様が起きてきて 
「またゲリピーなの!」

そして私がトイレの中から
かす ....
ホオジロザメが泳ぐ町で みんなの夢は干涸らびてゆく
魚は漁師を釣らず 熊はハンターを撃たない
鋼板が打ち込まれた日 月は仕掛けを放棄し 干潟は干潟であることをやめた

よく晴れた青が どこまで ....
雲は
おおいそぎで手をつないでゆく
下では子供が
ゆっくりと転がしている/雪を

だるまになるまでそばにいたいよ
雲の塊
待っておくれよ

冬は
想いをカタチにできる季節
二段重 ....
世の中に流れる金を

集金することに長けた金持ちたちに

伊達直人たちはいま精神の下剋上をしている

伊達直人たちのなかに

金持ちなんかいる訳はなかった

ささやかな楽しみやみら ....
路地は暗くなることはないが
電線に
からすの姿はない
石畳を虫が
あくまでも余所者として駆ける

ねじを巻くように
大挙して風が吹くが
無音のまま

中空はモノクロームに染
色さ ....
言葉は骨のようだ
格好は大変しっかりしているが
肉付きはぼやけている
というよりも、空虚だ

言葉を尽くせば何かを
伝えられると限らない
あたかも鳥の骨をいくら
寄せ集めても、鳥は
 ....
確かなものなど何一つない
自我の拠り所も、頼るべきものや力もなく
浮き草のように水にゆれ動く精神のまま
ぼくらは愛し合っているふりをしていた

冬の日に雪となり、ひとつの場所に留まり続けても ....
首すじに張りつくものが本音さ
俺はいつでもそのことを知ってるさ
首すじに張りつくものが本音さ
うわべでどんな言葉をもっともらしく並べていたって


絶望の塊のような ....
さびしく光をめくる
冬の公園の夜
うろうろと
街を進んだ

車のバンパーに
暗い電球を乗せて
叫んだ

雪に埋もれた公園の池で
闇の飛沫が激しく踊り
 死ね
街灯は
小道の向 ....
深夜の暴風雨が堤防にまた 吹き寄せる
海風が路面を崩壊させる
漁師たちの現れた時
船が また横波にそこで耐えている


灯台が絶望のような光を押し留め
ラジオが そして空に電波を静か ....
吹けば飛ぶような
餃子の皮に
餡を包んで
喰らわば喰らえ
生まれ京都市四条大宮(wiki調べ)
嫁は知ってる
おいらの食い意地

「今日は
夕飯作らないからね!」
何が何でも
行 ....
こころの病と言われ続けて
去年の入院
レントゲンとったら
脳の血流が半分滞っていた
こころとは脳にあるのか
と思った

しかしこの頃思う
私のこころは正常だと

昨 ....
鳥は二足歩行です

足跡てんてん
小さくて
羽ある君の小さな跡に
視線だけでついてくいつまでも

てんてんの跡は
命を知らせ
自分のたってる場所にふいに
鼓動が響く
 しわくちゃなので静かな紙面に舟を浮かべると
 宙の上で均衡がとれるように
 その点において
 静置する

 対になるその
 たゆたう舟の影も
 水底でしわをつくって静置する ....
 天上からもち帰った
 大切な荷物のように

 わが身に替えてもと
 あんなふうに胸ふかく抱いていた
 母がいた
 から、きみがいた

 母がたったひとつの宝物と
 わが ....
山人さんのおすすめリスト(5715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生きる- 橘祐介自由詩311-1-17
美しく、心に- モリー自由詩16*11-1-17
いそぐひと- 恋月 ぴ ...自由詩35*11-1-17
知る- 朧月自由詩411-1-17
rest.- れもん自由詩411-1-17
- 草野大悟自由詩1*11-1-17
キセツ- 番田 自由詩211-1-17
粉雪- 吉岡ペペ ...自由詩1311-1-17
貝が夢見る明日- ホロウ・ ...自由詩5*11-1-17
初雪- さき自由詩411-1-16
人間ではないアイロン- 真島正人自由詩7*11-1-16
寒い夜の即興- 橘あまね自由詩911-1-16
美しい痛み- 未完自由詩1*11-1-16
もしぼくがホームレスでも- はだいろ自由詩311-1-16
紫色の夜- 吉岡ペペ ...自由詩411-1-16
Get_it_P- 花形新次自由詩4*11-1-16
All_About_U- 草野大悟自由詩2*11-1-16
ゆきだるま- 朧月自由詩411-1-16
精神の下剋上- 吉岡ペペ ...自由詩3*11-1-16
ぜんまいの炎- 月見里司自由詩211-1-16
言葉- 佐倉 潮自由詩411-1-16
永遠に溶けない雪- 結城 森 ...自由詩111-1-15
俺は夜明けを見て喜んだりしない- ホロウ・ ...自由詩3*11-1-15
冬の謝罪- オイタル自由詩6*11-1-15
8月の日- 番田 自由詩311-1-15
餃子の王将- 花形新次自由詩3*11-1-15
こころ- 田園自由詩311-1-15
足跡- 朧月自由詩311-1-15
火山島、炎の魚/対の影- 石川敬大自由詩21*11-1-15
黄金色の目のカラス- 石川敬大自由詩6*11-1-15

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