朝でも 昼でも 夜でもない

永遠に続く 冬の黄ばんだ夕暮れ

狂おしい町の風景



射光の跡を追う

強いコントラストに



明らかな形の針葉樹

見覚えのない風 ....
灰色の身篭った天空の核に
ぼんやりと繭を透かして
眠れる生命の淡い黄金が
そこだけ温度を伝えている
しかし雪は後から後から降っている
無心な子供のダンスのように
無数の白で地を照らしながら ....
黄昏の陽は降りそそぎ 
無数の葉群が{ルビ煌々=きらきら}踊る 
避暑地の村で 
透きとほった風は吹き抜け 

木々の囁く歌に囲まれ  
立ち尽くす彼は 
いつも、夢に視ていた 

 ....
しっかりと背筋の伸びた
背中を想い出す

負けず嫌いで前のめりな
背中を想い出す

スーツの ジャンパーの
似合わないポロシャツの
背中を想い出す

ブレない 振り向かない
 ....
 ゆうべはねむれないまま舟を漕いだ
 ねむれないまま舟を操り蘆を払って湖沼をすすんだ

 朦朧とねむれないままもとの舟着場にもどる
 と、先がみえない霧のなかを漂流していたことがわ ....
 
 
おでんの中を艦船が航行する
デッキから若い水兵が
手を振ってくれる

大根とはんぺんが好き
牛スジは入れる習慣がない
ガンモは好んで食べないが
無ければ無いで淋しい

こ ....
せんにゅう そうさ かいし しね






女の子の地図
間延びする学校のチャイムとともに無愛想なその表情は変色し、細い腰はイスに自由落下、草臥れた制服のスカートが息 ....
だれかぼくに
長い手紙をくれまいか

すっぽり暗いすり鉢の空の底
吹雪のあけた だだっぴろい広場に
まんべんなく雪は敷き詰められて
だれかが夕暮れの紅いろうそくを吹き消す
すると
取り ....
両腕を失ってうしなうもの
ギターをかき鳴らすこと
新しい服にそでを通すこと
愛撫

両脚を失ってうしなうもの
休日の足の指の爪切り
じだんだを踏むこと
スキップ

手足を奪われ ....
あめはふる
行く手をさえぎる
空想とあらそい
足どりはおぼつかない
あめから目をそらす勇気はない
今はその一粒一粒を
しらみつぶしにはたくので精一杯だ
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している

相槌のない会話が延々と続 ....
春、のたまう
我が名を呼べば
花は舞い
土影見れば
虫どもも起き
十の日も待ちゃ
かの子も通る
我は始まり
太古の光
その痩せた枝に忍び寄る風は音もなく
尖端に震えている明日 けれど確かな鼓動のように
その鼻筋に流れる涙はかなしみではなく
指をのばし拭い去ればただ あたたかな頬のぬくみ


僕は地に立って ....
夜の黒魔術にはまる
かなしい空気をすう
鉄のかたまりを噛んだときみたいに
心がきーんと冷えていく
これはきっとR&Bのせい
知ってる
これはきっと詩ではない

こうなるんだ
だか ....
月が満ちたらわたくしから
横たわったわたくしから
真綿のサナギをそっと剥いで
露わな背中を嘗めて頂戴
ほら、あの月が満ちたら
暗夜に独り、永年独り寝の
あの蒼ざめた女神の腹が膨らんだら
 ....
とある喫茶店の 
赤煉瓦の壁に掛けられた 
モジリアニの婦人画 

暗がりの四角い部屋から 
面長の顔を傾げて 
時を越え
こちらを視つめる、青い瞳 

(私は遥か昔から知っている  ....
車に乗って
通勤をしていて
最近は下半身を
意識する事が
少なくなってきた
歩くとか走るとか
多く、なかったのに
下半身が家出しました

お風呂に入っていて
何かの昆虫のような足を ....
隣のおじさんが亡くなった。
野球でボールを膝で止めるのを
教えてくれた。
皆を可愛がってくれた。

私が調子悪い時も
いつも声をかけてくれた
庭掃除も一緒にした。
大切な人だった。
 ....
いいかげん汚くなったこの部屋に
掃除機をかけたら
大切なものがひとつひとつ
すいこまれていった気がした
僕はまちがっていたのだろうか

映画のシーンのようには
僕はできなかったよ ....
自分の為に
詩を書こう
可愛そうな
自分の為に

とか
思った事もあったけど
やっぱ俺
疲れてしまって
しんどそうな
そんな人達のことを
クスッと
小さく笑わせたい

それ ....
きな粉を
グランドの砂粒の中に
一粒落としたら
ありんこしか
気づかなかった

わたしは
わたしで生きてきて
せわしなく動く背景のことなど
ひとつも考えなかった

ありんこよ
 ....
降り積もる今日
雨だって重なるのです

水面に映す
顔は/私の
薄くなってゆく

だれかの想いを
雨は吸収しているから
伝えようとするのです
こんな私にも

とんとん窓を叩く
 ....
 くらやみに ふ  っと横切りマス
 それはスルメを食べ過ぎて下痢をした
 静かな週末の夜です
 浮遊の ふ かと思いましたが
 音符の賑やかな 譜 であるのかもし ....
 ふゆの風の厳しいです

  こどもの消える雪の綿迷路
  海の生き物の死骸大きなが
  砂に打ち上げられて
  月の笛の音を一晩中 開いた口で
  聞き惚 ....
るん

光が
さえずってる

北風に耐える
常緑樹の
尖った指先の上で

るん

光が
うわずってる

北風を壊す
自転車の
忙しないスポークの間で

るん
 ....
止んだといっても
山の上では吹雪が未練げにとぐろを巻いて
こちらを窺っている

お{ルビ日=ひい}はぼんやり鬱ぎ顔で
普段はけしておがませぬ白い体を曝したまんま

いいや
この地ではお ....
ここには海がないのです
人をあざける海鳥たちの鳴き声のかわりに
杉森をこごえさす雪の白さが
躊躇いもせずに町をみたしている

知らないもの同士が連れ添うような
紅茶のカップを二つ温めながら ....
電気をつけなくても明るい部屋に
慰められても暗い私がいる

朝の庭に
知らない鳥とカラスがいる
春の鳥じゃないカラスは
なじみのない春の鳥と
並ばず探し物をしている

こんにちは と ....
会社の昼休みに手短に食事を済ませ
近所のコンビニで立ち読みをする
フリータイムは必ず外に出る

バスに乗って少し離れた街に出かける
発達した交通機関と安全な空間
携帯をみたり窓の外に思いを ....
霧の音を
水の音が割り
沈む虹を追う
流れない冬ばかりを
追う



ゆうるりとうすいまばたきが
冬の窓をすぎてゆく
内と外は
眠りながら見つめあう


火 ....
山人さんのおすすめリスト(5886)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
針葉樹- 非在の虹自由詩411-2-12
雪の日- salco自由詩5*11-2-11
涙の遺言_ー野村英夫への手紙ー_- 服部 剛自由詩511-2-11
背中- nonya自由詩16*11-2-11
舟を漕ぎおわって陸地にたつと- 石川敬大自由詩18*11-2-11
帰還- たもつ自由詩711-2-11
翼エマージェンシー- ayano自由詩611-2-11
ぼくに手紙を- オイタル自由詩11*11-2-10
ジョニー- シホ.N自由詩311-2-10
あめ- ここ自由詩211-2-10
息遣い- 乱太郎自由詩15*11-2-10
春、のたまう- 田園自由詩311-2-10
二月の星- 石瀬琳々自由詩10*11-2-10
屈した- かとうみ ...自由詩111-2-10
月齢- salco自由詩8*11-2-10
青い瞳_- 服部 剛自由詩111-2-9
福寿草が咲いていた頃に- ズー自由詩4*11-2-9
隣のおじさん- ペポパン ...自由詩2*11-2-9
スコッチ- 洋輔自由詩3*11-2-9
自分の為に- 和田カマ ...自由詩4*11-2-9
ありんこ- マフラー ...自由詩1*11-2-9
雨はいう- 朧月自由詩211-2-9
- ヨルノテ ...自由詩211-2-9
_ふ_- ヨルノテ ...自由詩311-2-9
るん- nonya自由詩14*11-2-8
(この世は物質に囲まれて暮らす)- 「ま」の ...自由詩1*11-2-8
水仙の惑い- 月乃助自由詩23*11-2-8
知らない鳥- 朧月自由詩211-2-8
へらへらと息を継ぐ- プル式自由詩211-2-8
冬へ_夜へ- 木立 悟自由詩1311-2-7

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