麦の穂がりいりい、とゆれる
すみれ色をした空想の
行き着くあたりで
番犬みたいにとびまわってる
ぼくは忠実なひばりでありたい

かなしみをかなしむとき
いつくしみをいつくしむとき
太陽 ....
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき

その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
夢見の歯車

ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....
「落ち着くために君のすることのすべては、大きく深呼吸することだよ。」

メモ書きが机の上においてあった。
誰が書いたかも、誰がおいたかもわからない
そのメモ書きを見て私は妙に安心したのだ。
 ....
約二億回目の呼吸をした僕は
約一億回目の呼吸をした僕を想った

あの頃は生きる意味を捜し求めて
自問自答をして苦しくて、苦しくて

今では捜し求める余裕も無く
ただ毎日を消費している ....
夜道にぽつり 
焼鳥屋の赤提灯が、揺れて 
暗がりの地面に映る 
丸い灯りの場も、揺れて 

濁った世間の暗闇で 
この両肩にずっしり乗せられたものに 
膝のくず折れそうな、夜 

 ....
落語を聞きに行くのが、
今は、楽しくてしょうがない、そうゆう時期なのだろう。
初心者だから、
いろんな噺に、初めて当たるのが、
小学生の頃の、
ガチャガチャみたいに楽しい。

今日は ....
ただ 紺 としか言いようのない色の
ベニヤのようなうすっぺらい壁面の上に
サビだらけのトタン屋根がふわりと乗っけられている
建物そのものが 甘く針金で結わえられて
地球の上に ふわりと ....
 昔の帯地や

 古着などを見る

 大和の帯には

 夢が宿る

 芸者や上?や素人娘の

 身につけた小物など

 妻が蚊帳の生地を買った

 二千円

 庭には赤 ....
{引用=
鴉の眼に宿る一閃の煌きが人々にとっては畏怖でしかなくとも
夕暮れに戻った巣の中では献身的な愛を育む母鳥であるかもしれない
そう言ったおまえのイメージからははっきりと
精巧な素描の上に ....
昼下がり、一人の子供が道端で待っている。
何を、というのではない。ただ当てもなく待っているのだ。
小さな眉をかすかにひそめ、人通りの絶えた路地を眺めている。
年に似合わぬ気配が、傷ひとつない ....
あなたの狂気に触れた時わたしは海の底へしずんでしまいたかった
あ、共鳴してる。
(そんな気がして)
熱くなるのに気づかれないうちに海の底へしずんでしまいたかった
(深海はつめたいわけではあ ....
人間はきっと誰もが不安だ
生きる理由を無くしたとき
一体どこへ向かって歩けばいい
私にも それが わからない


買ったばかりのギターで
何を弾けばいい
何もわからなかった
観衆 ....
しらないまちを
あるいた

しらないというだけで
まちはふるくなり
あたらしくもなっていく

しらないまちのひとにも
わかるような
ことばではなした

ほとんどつうじ ....
樫の木に
素直に、彫り刻んだ

少年の言葉…。

僕は
決して、忘れない…。

あの時に
鋭く、光った

あの少年の輝きを…。
念のために確認しておく

モーソー
それはある
内容はない

カップラーメンのから
空っぽのビールの缶
それはある
それらに手はない
足もない

カッターナイフはある
ナ ....
だんだんたくましくなって
太くなる脚、腕、首

子供はいつのあいだに
おおきくおおきく成長するのだろう

草が土に深く腰をおろすように
君も精いっぱいの力で生きたまえ
不恰好な全身の告白でお前と私は
平たく言えば敢えて摩擦を 生じさせているだけ
消費し合っているだけ
歪み合い 奪い合い 小さく
殺し合っている
そうすることで まるで二つが一つに溶け合ってい ....
この空を知っている
この空の青さを憶えてる

台風が洗っていったんだね
空の低いところを
いつもとは反対向きに走っていく雲たちがいる
空の高いところでは
動かないように見えていても
そ ....
玄関が開き 掃除が始まる。
箒がほこりを集め ほこりが塵取に集められる。
年季の入った 赤のプラスチック製の塵取がチラリする。
中学校で使ったのと一緒ですね。
割れ目がないからそのものではない ....
 .... こんなに雨がふっても
それでも空は知らん顔なんだ
雨のすきまをぬって
空へのぼってやりたい

つきぬけた空は
がらんどうの広場なんだろう
だあれもいないかわりに
なんにも響くことはない ....
 
  
ノートの中で消えかけている
紫陽花の履歴
錆びた機器類は蓄電されることなく
表面積のすべてが風に接している
 
人の断面には形容詞が無い
優しさを語ることに対して
まだ臆病 ....
(覚えていること)

くせ毛、喘息持ちの喫煙者で、裾のよごれた(でも長年きちんと手入れのされた)ジーンズ。カメラ、6×6、すこし背中を丸めて歩くくせ。犬のような、かんじ。

ベンチ、チャイ ....
焼き終ると
かたちはもうなくなっていた
まだわずかにのこっているだろう
最後の肉を焼こうと
熾火が立ち上がっていて
それはいのちの終りの
かがやきのようにも見えた

  (そして、骨だ ....
雨の止み間に
雀は求愛のダンスを踊る

雄はたたんだ羽と尾羽を震わせ
ぴいぴい鳴いて
切実に請い願う

しかし雌は植木鉢の中の草の実を
ついばむばかり

興味がないよ ....
新学期もだいぶ昔の話になった
はにかんだ太陽の
頬の赤さで温まった公園で
突き抜ける青さをどこまでも
視線で追いかけるぼくの
穏やかでない心を
春の風が忙しく通り抜けていく

 ....
心ってきっと
からだの奥になんかない
入り口にあるとおもう

目も耳も
からだじゅうのあなのちかくが
心のはじまりだね

ほんの小さな
文字から私の旅ははじまる
今日といういちぺい ....
きみの若さは
何ものにもかえがたい
それだけで美しい
だから
そんな風に
人波の中に
埋もれてしまって
どこにいるのか
わからなくなって
しまうようなことはしないで

きみは
 ....
公園に行く午後
テレビは何も歌わない
単なる網戸越しの騒音で
ふっと
人の気配が途絶える
午後二時過ぎの無人地帯

{引用=公園でボール遊びをしないでください
公園で犬を散歩させないで ....
こじきが
わたしにたかる

おかねもちの
こじきだ

あたえても
まだたりない

おかねだけが
いつまでも
山人さんのおすすめリスト(5755)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
即興- 橘あまね自由詩1411-6-2
目覚めの鮮度- シホ.N自由詩611-6-1
出立- ぬるぽが ...自由詩211-6-1
呼吸- るい自由詩111-6-1
夜の赤提灯_- 服部 剛自由詩211-5-31
スポーティな女- はだいろ自由詩4+11-5-31
あまみずの_水化粧- yumekyo自由詩10+*11-5-31
午後の休憩- 生田 稔自由詩511-5-31
冷血の行方- 高梁サト ...自由詩1011-5-31
小田原- 小林 柳自由詩211-5-31
共鳴- c自由詩7*11-5-31
枯れた植物の写真- 番田 自由詩211-5-31
知らない街- 小川 葉自由詩511-5-31
少年- カズヤ自由詩111-5-30
自己確認- シホ.N自由詩411-5-30
成長期- マフラー ...自由詩3*11-5-30
抱擁と接吻- きりえし ...自由詩211-5-30
この空を知っている- 小池房枝自由詩6*11-5-30
そんな素敵さ- 電灯虫自由詩5*11-5-30
泥は賎民ののみもの我々はそれを沸かしてから飲めと教わった- TAT自由詩3*11-5-29
雨の広場- 朧月自由詩411-5-29
追憶、の- たもつ自由詩711-5-29
追悼- はるな自由詩211-5-29
遺骨- 岡部淳太 ...自由詩8*11-5-29
更新- 蒲生万寿自由詩4*11-5-29
過ぎる季節- 寒雪自由詩311-5-29
今日を旅する- 朧月自由詩411-5-28
若いって素晴らしい- 花形新次自由詩5*11-5-28
こうえんこう- 木屋 亞 ...自由詩3*11-5-28
乞食- 小川 葉自由詩111-5-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192