昨日、毒を受けた
この毒を解毒することに
残りの一生を費やそうと思う

なるほど、こりゃきついわ
妊婦や子供に与えられるものでは
到底ないな

内臓に裂けみを感じる
ピリッとプチっと ....
暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで

苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない

「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る

町の人たちのように
いつか苦 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
今日ワクチン接種二回目
るんるん気分にはなれない

副反応予想は
発熱倦怠感

1回目はちまたの噂通り
接種した方の腕の痛み凄かった

予約した病院の看護婦さん
白衣の下着透けてた ....
 やっと今夜、扇風機を止めた。水風呂に浸かるのも今夜きりになりそうだ。過ごしやすい涼しい夏だった。クーラーは壊れているので一度も使えなかった。暑いと感じるときはとにかく水風呂に浸かって凌いだ。
 毎 ....
拝啓 お元気ですか?
私は今看護学校に通ってます。
でも今めちゃくちゃ後悔しています。
出来たら普通の中年として存在していたかった。
看護師なんか目指さなくてもいい人生を前半から生きていたなら ....
話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう


ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の


フリーズと


ラケットを肩にかけた生徒たちが


それぞれの家に帰る


ざ ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない

同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない

複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
ここに来たのは
いったいどれくらいぶりだろう
遅い昼下がり
海岸沿いの辺鄙な道の駅は
物産品を買い求める人々や
ソフトクリームやドリンクを注文する人々で溢れかえっている


少年たちが ....
窓を開けると
爽やかな風が

夏の終わりを告げる
秋の臭いを運んでくる

お盆の頃にやって来た
小さな台風が

まるで
神風のように

この北国の
焼けつく夏から

熱さ ....
ふるさとみたいな
おなかのつめたい石に
雨が降る

チャコールグレーの傘をさした
すぎやまくんに
水溶性の雨が降る
溶けていくね
好きだったのに

ほんとうは存在していない ....
吊革につかまる
リュックを背負った妄想の列

モノクロフイルムの
買い出し列車
一応に皆、リュックを背負い
何があってもリュックを手放さない
網棚には何も無い
大したものが入ってい ....
この胸から一枚の
夏の風景をとりだしてひろげよう
青い湖 まわりは緑の森
そのむこうになだらかな丘々
湖には小さな桟橋 つながれている幾叟かの小舟
ほとりに小さく白い館

そこで僕らは
 ....
カツサンドを食べて
心臓を強化しようとしたが駄目だった
美味しいんだけどなあ
強化の効果はない
お茶を飲んでしばしの休憩をとると
夢の中でキスをされて
有頂天になっていた
つまり私は寝て ....
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも

応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ

こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ....
一秒一秒
時は真っすぐ進んでいると
信じている毎日

現実にある今は
つねに更新されていると
疑わない毎日

初めて見る場面なのに
使い古されたシーンが
またもいつのまにか ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた

薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む

 遠く船が落ちていき ....
 世界で 私ひとりができない逆上がりが
 夕焼けの色を染めていく

 誰も 見つけられない 鍵穴の向こうに
 通り抜けていった身体の痛み

 まっしろな手紙を 下駄箱に添えた 
  ....
コロナウイルスの騒ぎで
ウイルスというものに興味がわいて

いろいろ調べてみたが
調べれば調べるほど

ウイルスの奥深い謎の
底なし沼が見えてくる

その謎のなかで
最も面白いのは ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
かえらぬ人々の
かつてかえっていった道を
あるく

うらぶれた街のシャッターには
等高線のかげがかかる
どこよりも遠い落日にてらされて

石室めいて閉ざされた家々の
木立のな ....
さて、読者のあなた。私は筆者です。これから主人公が遠い眠りから目を覚まします。そこで私は扉を開けておきました。そうでもしなければ主人公の彼は、素晴らしい外に出ることはないでしょうから。彼は引きこもりで .... きれいだね、
ほんと
きれいだね

ひさしぶりの
ふるさとの浜辺で
花火を
とおく
みつめながら
やわらかな笑みをうかべていたきみを

うちわと、浴衣と、えくぼと
海のにおいと ....
被せものをしたお陰で
自分が
いかに臭く
いかに
蒸し暑いのか
思い知らされることになった

はずだったが

最近では
そうしたものにも
慣れてしまって
自分が
どれだけ
 ....
都会の蝉は真夜中にも鳴く 
故郷の山は静まりかえっている
耳の奥で通奏低音
ただでさえ寝苦しいのに


あまり暑いと鬱になる
生きていけるのか なんて思う
そして やっぱり生きていたい ....
オセアニアの少女たちのように 裸足でさまよい 歩くことを覚えた
夏の
ネオンに透き通る
それぞれの肌


色鮮やかな光の波に漂うビジネスマンと ふれた肩
ゴムボールを落とした子供を
 ....
一本だけ
まつよいぐさに
自己憐憫は欠片もない
高速道路の高架下なので雨露はしのげる

水はない
疾走するクルマがはね飛ばす
わずかな飛沫かたまに流れてくる霧
あるいは迷い込んだ野良犬 ....
あとは標的を見つけるのみ、といった感じの鋭角的な光線は、ちょうど天井の一角を貫こうとでもするみたいに壁を走っていた、がらんとした部屋の中に突然展開されたそんな光景は、時代錯誤なパンク・ロックバンドのジ .... 車の助手席に乗って病院へ行く
アル中たる僕は運転などしない
母がする

通る自転車の若い女が僕の車を見て
もぅやだ~というとてもイヤな顔をする

ごめんねぇ、僕だってイヤなんですよ
そ ....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ

日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば

堕落した駱駝は回文好きだ ....
山人さんのおすすめリスト(5739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サンプルまでに- りゅうさ ...自由詩5*21-9-12
くらす- 木葉 揺自由詩13*21-9-11
露呈- ひだかた ...自由詩621-9-11
多分たぶんウルトラセブン- こたきひ ...自由詩921-9-11
秋冬の暖取り(段取り)- ジム・プ ...散文(批評 ...2*21-9-10
手紙- 杏っ子自由詩6*21-9-10
見分けのつかない分身- 末下りょ ...自由詩12*21-9-10
丘の上- 梅昆布茶自由詩1421-9-9
金星- 本田憲嵩自由詩521-9-6
夏の終わり- st自由詩621-9-5
水溶性の雨- 自由詩17*21-9-4
朝の列車- ……とあ ...自由詩7*21-8-31
夏の風景- 塔野夏子自由詩14*21-8-29
カツサンド- 間村長自由詩721-8-28
発掘幻想曲- 梅昆布茶自由詩1221-8-27
この世界の秘密について- シホ.N自由詩121-8-26
海に向かって歩いていた- ひだかた ...自由詩1021-8-26
将来のゆめ- 鈴木ぽろ自由詩9*21-8-24
謎だらけのウイルスと免疫システム- st自由詩521-8-17
〈根源悪〉の原体験(改訂6)- ひだかた ...自由詩421-8-14
楕円のエッチング- 新染因循自由詩9*21-8-13
灰燼から這い出る- 幽霊散文(批評 ...1*21-8-13
遠花火- 草野大悟 ...自由詩421-8-12
マスク- 北村 守 ...自由詩421-8-12
エアコンの熱風とコンビニの明かり- 藤原絵理 ...自由詩3*21-8-11
輪郭の明確な分からなさ- 末下りょ ...自由詩7*21-8-11
コンクリートの継ぎ目の孤独- 藤原絵理 ...自由詩3*21-8-8
光を避け- ホロウ・ ...自由詩4*21-8-8
主体性とは- りゅうさ ...自由詩421-8-8
夏の四重奏- 梅昆布茶自由詩1621-8-8

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