大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに区分されますって いうじゃない
それって クローバーみたいなものかしら
だって 四つの葉だもん

鮮烈な夢が炸裂するとき
きっと 脳内の ....
それは、
いつも見えない
激しくもゆるやかな
みなものような
風からはじまる。
それは、
いつもひとつの
 ....
結婚記念日に新聞ばかり読んでいる夫に抱き付いて
文句を言う
じゃあどこかに食事に行こうか
近くのステーキ屋とか

結婚記念日に仕事で遅くなった夫を待ちかまえて
文句を言う
じゃあどこかに ....
白いシャツに染み付いた
香水の匂いとスパゲッティの点々に
日曜日の名残を感じながら
指先を黄色くして
ごしごしごしごし 洗う

とっちめてやる!
という わけのわからない怒り ....

と言ったら


ビーチパラソルは無く
海の家も無く
砂だけがある浜を
海水パンツ一丁で
海水に突入していく

はずはなかった
私の出身地は山間で
山から切りだされた木を
 ....
俺とお前だけをめぐる静かな風に
何も唱えるものを持ち合わせずに
鮮やかな紅葉の幻想に乗って
お前そのものが伝わってくる
交わす言葉はすべて常識的だが
本当の言葉は沈黙して
かわ ....
 なぜか通夜や葬式に雨が降っていることが多かった。
 人が死ぬということ、世界のどこかで雨が降るということは、あっけないくらいあたりまえのこと。けれど自分にとってゆかりのある人の死は、雨があがったあ ....
みずから の
からだを つかいきった ら
今日は、からだぜんぶで 床を かんじてみよう か

床の飴色は頬に ひんやり 
水飴にもなれないまま 
わたしの良からぬ電気を逃がすように アース ....
ガタゴトとはいわず
きゅうきゅうと鳴く電車
繊細な指先をもつサラリーマンとか
はこぶ電車
朝早くからごくろうさま

きのうハンカチを落とした女子高生が
あたらしい花柄のハンカチでやは ....
私は今日川縁を走った
一時間も走ったのは学生の頃以来だったが
走っていると色々なランナーとすれ違う
その体に 色々な人生を抱え
私も走った
短い時間を縫って
対決を見守る少女たちや
 ....
夜はうなずく
耳を覆うものは無い
まぶたはうなずく
無音を示す
標にうなずく


紙を捻る
底は深い
骨は痛む
轢かれかけた
指は痛む


白く小さなス ....
 それは男にとって突然のことだった。ある日男はいつものように取引先に向かうために横断歩道を渡っていた。そしてそれは突如目の前に出現したのだ。真っ黒で、何の金属でできているかわからないが、御影石のような .... 空が無い
靴紐を
勇気を振り絞って
結んだってこの町には
せいいっぱいに踵を上げて
みあげても、みあげても、

空が無い
空が無い!
肌が透けるようなTシャツを着たきみが
キッチンで小さな竜のぜいごを削ぐ
なんの予感もない薄暮の中
麦茶が冷えている

夕はんの後の散歩はいつも同じコースで
途中、24時間やっているあの店の ....
  驚くに値しない
  あなたの指のなかに
  古い町がひとつ埋まっていようが


  青い部屋でわたしは 静かなチーズを齧る
  散らばっていた 丸い 悲しみの粒を
  一列に ....
水たまりが銀色に太陽を反射していた。
午前中の予定を終わらせて、
冷蔵庫から低脂肪乳を出して
ラッパ飲みした。

NHKの集金人がやってきて、
インターフォンを押している。
郵便局員が納 ....
ごご11時の
プライベートビーチに
椅子がひとつだけあり、
ボクはそこに座っていた。

鰯のアタマをしたボーイが来て、
「申し訳ありませんが
そちらは予約席でして」と言う。

「別に ....
車窓に映る自分を眺める
このスーツを着た疲れきった青年は何者だろう
いや、何者でもない、ただの「夜」だ
何者かでありたいようだが
何者になりたいかも分からず
ただ何者? という問 ....
亀裂から伸びる欠片の先端から昨夜の雨が祈るように滴っている廃屋の雨樋
海からの風が雲のどてっ腹をぶち抜いたみたいな紺碧の下で
いまだ同じ場所で彷徨い続ける俺の脳髄は一瞬
開か ....
目の前にあるものだけが
すべてだった
こどもの頃みたいに
今日を過ごそう

積み重ねてきたものとか
これからのこととか
遠くの世界に追いやって
昨日と明日のない空間で

あなたと二 ....
私はこの長期連休のある日、渋谷で、友達とあるアイドルのライブを見るために待ち合わせた。私たちがそういったライブを見るのは初めてで、少しだけ緊張した。私たちにはあまり金は無く風俗に行くにしてもAKB .... 息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす


きみの手のひらの中、も ....
聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
値打ちの無い言葉がある
路傍のきみに聞かせたくない
そんな、
くそみたいなものが

だからわたしは泣いている
桜が咲いていて綺麗だ
白い猫が堀の中を歩いている
赤い橋の上で外国の方が
ブロンドの髪を揺らしている

携帯された五月雨が
水色のキュプラ素材のワンピースに忍び込み
クククッと笑っている ....
全ての生命が鉱物のようにまどろんでいる
太陽は新しく昇ったばかりの新人で
世界の照らし方がわからない
ぎこちない光を浴びながら
水のように低くしたたかに歩道を歩く
私はすべてを根拠付 ....
横断歩道
鳩は
せんべい状

始祖鳥になって
羽毛だけ立体化
車の風に揺れている

つまむ男の子
スゴイと言われたい年ごろ

スゴイにも何種類かあって
君のスゴイは
毀損する ....
背枕を省みては どんよりと重く
降りそうで降れない燃える蝋の雲
瀕死の猫が
)はあはあと
くふくふと 、来
血(らいち)に染まれば息は幽すかな断脈
もたれることもなく
 ....
色褪せ、草臥れた雑草の中から、あの子の可愛い手の平が少しだけ覗いていて事態はようやく動き始めた、おとなたちが騒ぎ、こどもたちが泣き、見つけられた子の両親が呼ばれた、検査の結果残酷な .... 全ての季節から見放され
太陽からも見放され
夜中に夜空を眺めていると
夜空に輝く三日月は広い闇の中で一人ぼっち
圧倒的な闇の大群に孤軍奮闘するまばゆい光
月よ、お前も苦しいのだろう、 ....
山人さんのおすすめリスト(5853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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洗面台にて- 凍湖(と ...自由詩4*15-7-26
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夜更けの紙相撲・今日もどこかで雨が降る- そらの珊 ...散文(批評 ...615-7-3
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通勤電車- 自由詩8*15-6-28
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夜は_歩く- 木立 悟自由詩515-6-15
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四月の赤い夜- アラガイ ...自由詩9*15-4-4
ミーナ- ホロウ・ ...自由詩2*15-4-2
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