市営公園の駐車場に停めた車の中、運転席で仮眠までにも至ってもいなかった。意識が散らかってまとまりがついていない。が、疲労感は限界に近づいていて体は熟睡を求めているに違いなかったが、さすがに車の中では眠 ....
優しいだけの空の青、
広がっている 輝雲は流れ
俺は何処へ行くのだろう?
入退院を繰り返し
燃える紅の冬薔薇に
季節はまた一巡し
優しいだけの空の青、
広がっている 応えはなく
....
犬の目は面白い
子供のように純粋な目をしていて
されど立派な獣の目をしている
表面は澄んでいて
奥には燃えるものがある
無邪気で闘気がある
そのくせ臆病だったりする
足し算はできないが馬 ....
わたしの影を踏んでゆく
数多の足 雑踏
ベタベタに汚れたわたしの
中をえぐる様だと
小さく笑った
まだ大丈夫だ
笑えているから
蕾は萎んではいない
希望とかそういうものじゃなく
....
すすきが夜になっても
合唱するのは
自分たちのためだから
発見されるのを
望んでいるわけではない
風吹けば歌う
歌うのは風まかせ
「人間はいいね」
「人間はいいよ」
すすきは歌う
....
ふぐをもらった
皮がとても硬いので扱いかねていたが
家庭用の鋏で簡単に捌けるらしい
表面の針をぼきぼき折って
力を込めて刃を入れると
驚くほどオレンジ色の肝がこぼれ落ちた
身もガラも肝 ....
空白の家があった
住人は凍えながら眠り起き
生活をしていた
彼らはそこにいなかったが
いないことが
いることを確かにする
そういう類のものだった
浮浪者が
毎晩
空白の家でコー ....
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは、
、聲を殺して呟いてみよう
すると
ほら、
砂埃をかぶった
詩人のほうからやって来たりして
....
濡れた草のにおいがする薄暗い路地で
過ぎる時を噛み砕くように佇んでいる女
背骨の終わるところまで伸びた黒髪に表情は隠れて
これまでに一度だって見たことはなかったが
捩れた棒状の飴みたいな身 ....
「生活習慣の改善」
捨てたのだ。躰を
鳴き声に眼が覚めて、土の魚は焼かれた。
そして人間は泡から生まれたと水はいう
それは泡に生まれ変わるのだともいう
気になるのは置いてきた框の景色
....
裏山の湧き水でできた小さな池に
動物たちの残していった
木の実が沈んでる
私は薬罐に水を汲んで
庭でとれた渋柿を置く
いつか絵が届いたら
匂いをかいでみて
今年もここで枯れ葉 ....
私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに
遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる
夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる
私の髪はまだ濡れていて
....
爪から
ほそい光がでるようになってしまった
愛されすぎですね
と
医者が言った
でもだれに?
という問いには答えずに
気をつけてください
光のぶんだけ
影がたまっていきますか ....
今日という日に友達のことを
一人で思い出しているのはなぜだろう
長ネギの入った買い物袋を抱えて
また 部屋にまで帰ってきた日の 夕暮れ時に
カーテンを開けて 夜空を見ている
何もして ....
思いでの切れはし集めて並べたよ
ボロボロになった古い写真みたいに
今朝は青い空に白い雲が散らばっていて
実に清々しい気分なんだ
仕事中なんだけどさ
爽やかすぎて
仕事に身が入らない ....
忘れることができたのは
ついに自分に勝てたから
ではなく
燃え盛っていた胸の火が
ただ儚くもかき消えたから
恋慕い
ついに手に入れたもの
手に入らなかったものたちが
木立の間に ....
向かいの家の屋根瓦が
黄金色に照り輝き
高い高い秋晴れに
遊ぶ子供達の声も軽やかだ
一方私は布団のなか
鉛の憂鬱を抱えながら
それでもこの美しい秋日、
天高くから降って来る
青い青 ....
9さいの無垢な涙の一滴は
遠い空から
地上の友の頬に、おちる
9さいの君を想う友の涙の一滴は
遠い空へ
やがて 吸いこまれてゆく
* 今夜行われた
詩人のともちゃ ....
中学で仲良くしていた友人と、別々の高校に行ったあと、大学生になった頃に、その友人が駅前のケーキ屋さんで働いている、なんてどこからか聞いたので、ケーキ屋まで会いに行ったんです。約束もせずに。
ケー ....
陽が次第に落ちてゆるゆると薄暗くなった町を歩いている。信号機の赤で立ち止まる。まだ青が潜むうすぐらく滲んだ空に爪のような三日月が覗いていた。じっ、と真上を見上げればそんな空しかないのだ。雲はどこか、星 ....
高校野球は現在、秋期大会が行われている。各地区によって違うが、
ベスト4以上に進めば来春のセンバツの出場が有力となる。
残念ながら、僕が応援する千葉の習志野高校は関東大会の準々決勝
で神奈川 ....
たとえ詩が書けなくなっても
たしかに生きていくのには
困らない
だけど詩を書きたいと言う思いは
私の切なる欲求
時に心に石ころが詰まっても
叶えたい欲求
たとえば
公園の花 ....
そのふるえる糸にも
ひとつふたつの意味はあった
のかもしれない
時折の風雨に晒され
形を変えてしまった
その幟ももう
争うためのものではないし
御触れの見張りでもない
そよ ....
早く起きて会社へ行く
それは日常で
それ以上でもそれ以下でもない
休みの日
早く起きてあの人と逢う
それは日常で
それ以上でもそれ以下でもない
と、
思っていたけれど。
....
海は待っている。誰かを待っている。それは潮風に溶けた予感だ。海へと続く秋の小径に吸い込まれて行く時、私は知らず足早になっていく。透明な水に青いインクを落とした色の拡がりが、あの松の林を抜けた先にある。 ....
海の部品が落ちていた
大事な部品を落として
海は今頃
どこで凪いでいるのだろう
行方を捜すにしても
持っている地図は改訂前のものだし
海に関係する友達も
親戚ももういない
海を作っ ....
書けるから
空が青いなとも思うし
木々も育ったなと思う
つるっとした老婆が言っていた
書けなくなったら余生などないのだ
台風がすぎて鳥たちが
遅い食事にとりかか ....
晩ご飯を作って
待っていたのは、かしこい?
部屋の掃除して
待っていたのは、かしこい?
とても綺麗になったよ
鏡の中の私が笑って
いやだからあいつのこと
忘れたいって、かしこ ....
うずうずうず、のみこまれそうになる
うずうずうず、ぐるぐるまわる
ながされる、くるくるまわる、
どこにいく、わからないまま、わからないまま、
ながされる、くるくるまわる、
どこにいく、わ ....
夜に
仔猫が出没しなくなって
2週間?
虫の声が聴こえはじめて
1ヶ月?
新しい時代になって
6ヶ月?
私うまれて
何十年?
秋は、紅葉
秋は、満月
秋は、いろんな欲 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197