人は自分に降りかからない惨事には
とても親切になれるんだよね
心配してるよなんて言えたりする
だけどそれでいいのかもしれないと思うんだ
最中の自分だったら平気で踏みつけてたかもしれない
....
と
海苔をはっつけて
白米にまく
明太子
鮭
あられ
わさび
お茶づけにする
うまい
塩こぶがあれば
なおうれし
なんにもない
かえり道
僕は
小さくなって
街の大きさに
おどろいた
そらは夜だから
つきが出ていて
それよりまぶしい
ビルのあかり
お金を稼ぐと
なに ....
僕は白く色のついた風の中に立っていた
見渡すかぎり真っ白で
春のように温かだった
風に背をむける
その行きつく先をながめながら
とてもかなしかった
なぜかなしいんだろう
と、考えてもわか ....
その歳で何言ってるの
冷たい言葉をピシャリとかけられ
心臓が止まるかと思うような反撃
リスタートはいつでもできる
ドラマに出てきそうなセリフには
年齢制限があるのよと教えられて
....
「ここで一緒に
いけたらいいと
俺だって思っているさ」
その場しのぎの
言い訳をして
乳首のペロリ舐め
もっと要求してくる声を
無視してひたすら
乳首を舐める
ペロペロペロ ....
素敵な蝶々
ハナタレ小僧
青い空
君が好き
地球は丸い
宇宙は遠い
僕は小さい
君が好き
12月26日のサンタクロースは、
たった一日で、
こんなにも小さな背中になってしまうのかい、
疲れきって、
足はしもやけでむくれ、
街はツリーや電球の撤去もいまいましそうで、
はや、お正月 ....
武蔵野を行く快速電車
僕の正面のシートに
座る柔らかな君
君が頬ばる、クリームパンの
甘い香りに誘われて
僕の視線は君の口元に
紅をひいた唇に囲まれ
齧られ押し出され
唇の横にへばり付 ....
街にイルミネーションが輝きだす冬の夜
羽虫のむれがあつまるように
はなやぐ街の通りに
人々がつどい
きらびやかな建物のなかにはいってゆく
わたしは場末の
赤提灯のともる、家の軒下にきえ ....
彼の家というものに誘われたのが
初めての クリスマスの夜だった
家族に紹介するというので
料理など持参してみたり
めいっぱい緊張して気を使って
ぎくしゃくと挨拶をすませて彼の部屋に行くと
....
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる
傘がとぶ
帽子がとぶ
純白のパンティーが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる
笑いやがれ、
笑いやがれ、
笑 ....
生きていると
死ぬことを忘れてしまう
私たちは
生きているのではなく
死に向かっているのだ
夜明けのように
死は訪れる
目を覚まさないうちに
私たちは死んで
約束されたように ....
多分、初めて思う
病院で、見た景色
残された、老人の
心の景色
隣り合う、夫婦
齢を重ねた、二人
刺身とケーキと、記憶
そこにあった、幸せ
消失
心が壊れ ....
無人のブランコが揺れる
温かくても冷たくても
風はいつもものを動かそうとする
ジャングルジムの天辺に登れた人が
みんなから尊敬されていた時もあった
そんなに昔のことではないけれど ....
白い球はカーブを描き
握り損ねた手
ほら
頭上を、空高く飛び越え
砂原を駆け上がり
野を越え 谷を下り
小川をながれて
目のまえのどぶ板に 隠れると
あなたは道を横切りしゃ ....
骨のしびれと肉の痛みに
霊魂が戸惑う堤防の草むらで
空き瓶と空き缶が寄り添い
密談をしている
亀裂の入ったトルソと
染みの入った掛け軸の ....
降るゆきは
どれも白いから
踏むまえは
まだ白いままだから
おもちゃを見せてもおとなしくしない子供に
泥棒さんのサンタクロースは・・・・
クリスマス、そんな洞窟 ....
甘いメロディー
酔いしれる。
ワルツは悲しい
ワルツは楽しい。
人をハッピーにしてくれる。
何が正しいかではなくて
どう思っているかが大切
真実なんてどうでもいい。
背筋がゾク ....
Kは鬼ごっこをしているが、妙なことに、およそ鬼と呼べるような人間がどこにも見当たらないのである。そういって悪ければ、Kはすっかり鬼の顔を忘れてしまったのであった。
ベンチの裏に丸くなって隠れては ....
君は間違いなく命の恩人であるし
あの頃の僕のモノリスであったし
制作面や生活面におけるスペックとして僕が望んでいる人だし
君の処女性や乙女性
それら全てのバランスにおいて
今までの女性で群を ....
いいわけをしていると
いいわけがない
いいわけがないのに
いいわけをしている
いけないことをしたときにした
それをいいわけにして
うまれたわけまで
さかのぼってし ....
クリスマスだと
おもうからいけない
そんなもの
はじめからなかったのだ
まちはさわがしく
わたしはいきている
そんなもの
はじめからなかったからだ
メリークリスマスお前ら
世界中の恋人たちがこれから
夜通しファックしようってのに
わざわざ現代詩フォーラムに
ログインしてるお前らのこと
俺は愛しているけどな
連れ合いと一緒に
三鞭酒か ....
アヌスのかゆみにたえかねて
プリザSを買ってきたんだ
イルミネーション煌めいて
恋人たちが手をつなぐ
師走の街をかけぬけて
俺はドラッグ・セイムスで
プリザSを買ってきたんだ
疣状の腫物 ....
去年のクリスマス、
何をしていたかとゆうと、
まったく思い出せない。
そんなことをいえば、
どんなにさかのぼっても、
思い出せるクリスマスなんて、どこにもない。
せいぜい、
小学校のころ ....
北風が吹き込んで
天空の冷たさで街が満たされたら
山の端が私を呼んでいるような気がする
雲が驚くほど早く流れているのは
いまが師走だからなのだ
北極の揺れている音がする
歌っているか、 ....
何もない場所に言葉があり
血のにおいをしている
隠れていて
近づくと現われる
正しいはずのない言葉
目をあけられないほど
美しい
何も聴こえぬ光をまとい
....
林道の枯草を踏み鳴らし
彼は音楽室へ歩む
灰色の壁に
暗闇の口を開けたドアを入り
細い通路を奥へ進む
無人の音楽室は広く
黒板の前に置かれた
パイプオルガンと椅子の上で ....
女の子を予約しても、
当日キャンセルということが、
これもふしぎなもので、
続くときは、続く。
やっぱり、この世や、
人生というものは、
目に見えていたり、
科学や統計でわかったような気 ....
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