わたしへん
ものに執着しても
ちっともものと思っていないんです
はだかにしてとうめいにして
ギリギリの「アル」になるまで
投げて、こわして、きずつけて、ためします

それにくらべて
こ ....
水道水にかぶれた皮膚のあたりを掻く
描いていたのかもしれない
赤く、ぽつぽつと、
夕日の質感に似せて
 
滑車に吊るされている重量のないもの
贅沢は言わない
ほんの少しでも重みがあれば
 ....
寝汗に三度、着替える
暑い分けでは無くむしろ肌寒い
電車内のエアコンの意味が解らない十月
寝起きに力が入らない
奥さんは今までになく早朝から働く
子供の泣き声に這いずる
消耗戦
薬を切ら ....
 
 
真夜中の
高層ビルを写真に収めると
ワンフロアだけ
灯りが点いている
残業してる
君がまだ
一人だけそこにいる

+

掌に宇宙
君の掌にも宇宙がある
手をつなぐと ....
初めて君の手のひらに触れた





ちょっとカサカサしてて

でも、あったかくて



君の優しさが伝わってくるような…そんな感じ








 ....
午前1時の 朝ごはん

はちみつを
かけただけのトーストと
皮の削り残した


咎める人の
いないことに
慣れてしまったら
何を自由と 呼べば良いの

“1人で死ぬことが究極 ....
 {ルビ永久=とこしえ}の春の国       霊魂

永久の国が空にある    森をさ迷う恋人よ
雲雀の嬉しげな    安らう時を知らぬのか
姿無い囀りの遥かな高みに    湖水に休む月影を
 ....
 トゥクトゥクの傍らで赤い夕日を待って
 犬は
 なにもしていない真昼
 なにをしているのだろう、そこで
 みずからの首に首輪をつけ
 ひもをつないで

 犬って
 なにも ....
絶望的な奴って

絶望的な奴と何かを食べることは出来ない。
栄養を取る必要がないからです。

絶望的な奴と勝負事は出来ない。
失うものが何も無いからです。

絶望的な奴と酒を飲めない。 ....
かすかに聞こえる
闇の向こうの
川の音

降り始めた
雨の中を
渡る 向こう側に

もっと聞こえるはずだ
 その音

霧雨の遠くに
滲む地平と
遠退く雨の

絹のような層 ....
{引用=
唐突な出張でもないのに久しぶりに
夕暮れの新神戸駅に一人
立っていた
こじ開けられたまぶたのような
雲の向こうに
夕陽がぎらり
虹は見えない
天使も見えない

救命器具を ....
水から生まれたのだとおまえは言い
空から来たのだと耳元でささやく声が聞こえ
爆発が終わり
強烈な加速に包まれるその
遙か以前に 長いトンネルをくぐり抜けていた
のだとしても
何故を問うここ ....
私の頭蓋骨の裏側に
バターを塗り
ピンク色の
敷物で飾る

私の頭部が、路地裏の道ばたに
そのように捨てられて

私はあの子を責めて責めてこき下ろす
3つの十字架に
祈りの言葉を
 ....
星くん!
大リーグボール13号が通用しない今
君はもう死んだも同然だ
潔く負けを認めて
そのマウンドを降りるがいい

ふふふ

な、何がおかしい

花形、俺は死んでも負けてもいない ....
がらんどうなサーカステント
沈黙がひしめき合う中
黒いスポットライトの下
素顔のピエロが
裸のまま玉乗りで現れる


張り詰めたテントの裾
漂う緊張感を纏ったまま
まんじりと ....
伊藤くんがなにかべつの存在に入れ代わっていた

双眸にうかんだ青い月影

柔和に引きつれた微笑にそれが凄絶をあたえている

土蔵の板窓が震えているのは僕のふるえでも風で起こったものでもなか ....
部屋のベランダから
深夜の都会に集う
夜光虫のような
光の粒を追った
ぼんやりとかすむ
まばらな光が
居るべき場所を求めて
とりあえずと思って
同じ場所へと向かっていった

皆かろ ....
夜は若く、
ぼくもまだ若かった。
(ウィリアム・アイリッシュ。)

まだ入ったことのない女の子なので、
ぼくがその子のNG客というわけではない。
吉原の人気ソープ嬢なのだけれど、
ブログ ....
古来から、憎い相手に呪術をかける一大メジャーといえば、『丑の刻参り(うしのこくまいり)』

毎晩 毎晩 真夜中 丑の刻
白装束に身を包み、髪を乱し、黒くした歯に櫛をくわえ、
3本のローソク ....
わたしの名は「誠実」、からむ蔦、めしべの棺、花をちらす雨季の停滞、主宰者のひたいにこぼれるしるしのようだった、執事のトルソ、息は茜色をして、椅子にちかづく、わたしの名は「誠実」

 椅子をつくる、 ....
臨海線を越えれば
また一つ忘却の朝が 時計仕掛けのようにやってくる


未だ
ためらいのない無残なライトの明かりを車たちは放ち、


散水車の水のはねる音に
まどろみを破られた
わ ....
私が死んだらどうか
庭には一面青い花を植えてほしい

春にはシラーとアリウムが
夏にはマツムシソウとラベンダーが
秋にはクジャクソウとリンドウが
冬にはミスミソウとヒヤシンスが
それぞれ ....
むかし泊まった
民宿の部屋で
小説を書くことにした

スキーに来たのに
雨が降っていて
しかたなくこの民宿に
もう一泊することにしたのである

窓から雨の雪 ....
こないだパチ屋で四万つっこんだ














休みとか貰ってもやる事なくて










 ....
黒いサングラスをかけて見れば
世の中真っ暗だ
青いサングラスをかけてみれば
太陽さえ病んでいる
だが世の中終わりじゃない。
黄疸の赤ん坊は黄色いミルクをよく飲むし
血まみれの群集は市営プー ....
くっくくるくるくるまの子

るっくくまのこくるまの子

くるまな子

くるまの子

おーい、くまの子くるまな子

おーい、くまの子くるまの子


みんなのおもいでつまってる
 ....
昔 うちの父さんは
カレーライスにソースをかけて
スプーンをグラスに突っ込んで
上から下までぐるぐる混ぜて
それはそれはおいしそうに頬張っていた

ある日 それを友達に
なにげなく話した ....
なにも考えることがないのです
いつになったら呼ばれるかなんて
こうして座ったまま
わからなくていい
十字路に
重ねられる四角い箱
白い壁の染み
隔絶されたハピネス
大脳が歩い ....
寒々しい棘が
いちいち目の端に溶け込もうとする
裸の地面を踏みしめて
遠くで頼りなげで
幽かに揺れる街の灯を見下ろす
生ぬるいそよ風が通り過ぎるたび
背中を抱えて連れていこうとする ....


よくよく考えてみればぶら下げて歩いている
恥ずかしい背負いだ
禿鷲の後頭部
コウノトリのずるむけ
もしかして生まれ変われるなら
名前も姿もいらない
誰もいない湖面に ....
山人さんのおすすめリスト(5853)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
構造- 乾 加津 ...自由詩8+*10-10-9
滑車- たもつ自由詩1010-10-8
ドット- プル式自由詩710-10-8
寝帰り- 小川 葉自由詩710-10-8
手のひら- ほのか自由詩4+10-10-8
talking_about_Life- Akari Chika自由詩5*10-10-8
永久の春の国_/_霊魂- salco自由詩6*10-10-7
国境ちかくの町かどの犬- 石川敬大自由詩2010-10-7
絶望的な奴- ……とあ ...自由詩13*10-10-7
その音- フクスケ自由詩210-10-7
夕暮れに似合う歌- 真島正人自由詩4*10-10-7
無限ギア- 夏緑林自由詩210-10-6
バター- ナカツカ ...自由詩410-10-6
大リーグボール14号_くさい魔球- 花形新次自由詩3+*10-10-6
ようこそ- 寒雪自由詩210-10-6
白い白い土蔵のなかで- 吉岡ペペ ...自由詩510-10-6
「べっちょない」- yumekyo自由詩210-10-6
幻の女- はだいろ自由詩210-10-5
『丑の刻参り』は_もう古い!_最近流行の呪いをかける方法_- 北大路京 ...自由詩12*10-10-5
椅子が記号になるために- 乾 加津 ...自由詩7*10-10-5
黎明/sign- 月乃助自由詩14*10-10-5
ブルーガーデン- 未有花自由詩20*10-10-5
- 小川 葉自由詩210-10-5
10月2日・トップワン五条・慶次- TAT自由詩3*10-10-5
大統領- salco自由詩4*10-10-5
あそびうた- 吉岡ペペ ...自由詩110-10-4
カレーライス- 鵜飼千代 ...自由詩20*10-10-4
待合室- アラガイ ...自由詩3+*10-10-4
寂寥- 寒雪自由詩310-10-4
湖の空に浮かぶ隠嚢- アラガイ ...自由詩2*10-10-4

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