すべてのおすすめ
缶けりをしたくても
缶が拾えなくなるくらい
公園はきれいになりました

危険な遊具は
取り除かれて
芝生だけが残りました

ゴミ箱は見当たらず
吸い殻一つ見つからず

スリルは
 ....
部屋にいる
それだけで逃げた気分になるのは
わたしが臆病者だから

誰の気分も害さずに
自分の気分だけ害して
天井を見つめる

自惚れに気づくのが
遅すぎたのはわかってる

世界 ....
有名人の自死が相次いでいる。
コロナ渦以降特に、最前線で活躍している芸能人が、
突然何の前触れもなくという形での訃報にはとてもショックを受ける。

そして訃報記事やテレビのニュースの末尾には、 ....
二十三時
もうすぐ寝るまでの
もったいない時間が
照明の下のソファーにある

父親の死とか
明日の仕事の乗り切り方とか
全部雨音に消えて
現実が今だけになる

叶うのは
いつも小 ....
林檎が声を殺して
泣いている

想像ですが
ずっと信じていたことが
裏切られたのでしょう

聞き飽きた励ましの言葉では
林檎は泣き止みません

境界面に滲み出ている
涙みたいな光 ....
嘘が本当を含んでいた

感情論に任せた自らを責めても
雪は降り積もる

白い世界に
雑言ぽつり

(この雪が根雪になればいいのに)

嘘に蓋をして
忘れた頃に芽吹く
泥にまみれ ....
照れ隠しで
ヘルプミーと叫んだ

みんなは笑った
僕も淋しく笑った

世界には
後悔さえ残らない

僕は
本気だったから
冬休みが終わると
みんなお金持ちになっていた

ぼくは仲間外れ

なんでおじさんもおばさんも
いとこもいないの?

わけを聞いても
よくわからないけど

おじいちゃんおばあちゃん ....
かくれんぼでもないのに
おしいれに入る

大人になった僕だって
泣きたい日はあるから
おしいれに入る

布団の柔らかい重み
心地よい苦しさ

そのうち僕は
安心して眠ってしまう
 ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
感情が死んでいく

論理の下に埋もれて
死んでいく

ニュースは私を否定した

その論理は
私は排除すべきものであると
私は許されないものであると
私を否定した

いつか私が死 ....
前方不注意で迷い込んだ森で
僕の死骸は笑っていた

それが実に正夢で
私は確かに発狂している

もう望んでない
もう恨んでない
上澄みだけが
強がって

僕を守ろうとした
無意 ....
花が咲いた

わたしの頭に
きれいな花が

とりえのない
わたしに
とりえのない
あたまに

人は近づき
はなれていく
花に近づき
はなれていく

わたしは
わたしの名 ....
答えにたどり着く気がして
川沿いをひたすら歩く

午後九時
一瞬雲の切れ間に輝いた二等星
願うことから始まる絶望が
いつでもおいでと笑っている

仲間は裏切者だった
でもそれでいいじ ....
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える

冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと

暖色の光に温められたつぼみは
 ....
山人さんのTwoRiversさんおすすめリスト(15)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世代交代(公園にて)- TwoRivers自由詩11*22-10-24
部屋- TwoRivers自由詩8*22-6-28
悩み相談について- TwoRivers散文(批評 ...6*22-6-11
日常- TwoRivers自由詩8*22-5-21
林檎- TwoRivers自由詩8*22-1-11
根雪- TwoRivers自由詩9*21-12-30
照れ隠し- TwoRivers自由詩8*21-12-22
いとこ- TwoRivers自由詩9*21-6-13
おしいれ- TwoRivers自由詩9*21-5-24
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
感情の死刑宣告- TwoRivers自由詩8*21-3-21
死骸- TwoRivers自由詩14*21-3-15
突然変異- TwoRivers自由詩9*20-11-8
川沿い- TwoRivers自由詩9*20-7-25
三月のイルミネーション- TwoRivers自由詩8*20-2-29

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する