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いま、わたしは
とてもかなしいのかな
うれしいのかな

シチューの丸く白いごぽごぽ
なにも変わらない、にちじょう。
そういえば今日は、しゅくじつだ
しゅくじつだった


おとといは ....
渋谷駅前広場に置かれた 
緑のレトロ電車に入り腰を下ろせば 
クッションみたいな長椅子は 
日頃の腰の疲れを
吸い取るように暖かい 

走ることの無いこの車両に 
集まる老若男女は 
 ....
もどかしく
朝は
窓の前に止まる


見えない器があり
ずっと何かに満ち
少しの揺れにあふれる


遠い声が来る
入ってこれない光
かき分けられてゆくかたち
 ....
わすれてしまった
ピアノのひきかたも
じょうびぶんほうていしきのときかたも
ぜんぶぜんぶ
きのうのばんごはんも
あいづちのうちかたも
きょうしたかったことも、のこらずわすれた

たいふ ....
いまは雨がやまないの
あるいて帰りたいけど
まだとおいから帰れない

いつか晴れたら
行きたいとこがたくさんあるよ
目をとじなくてもそれがうかぶから
いまは雨で濡れてても ....
これらのものは


いつ

どこの海から


どんな国の風景をめぐり

どんな雲になって


空を流れ


今、僕の頬に降るのだろう



指先に伝わっていく雨 ....
屋上の青空

風向風速計

一日にいくたびも南中した

僕らの無邪気な太陽
そしてまた
時を迎えた一枚が 枝から
静かに離れ
少しのあいだ宙にゆれ
小さな音を立てて
落ち着く

雲とともに水たまりを漂い
やぶれたポルノの栞になり
四角く切り取られた月の光に不 ....
俺は生まれつきの窓フェチである
いや、窓際フェチと言った方がいいかもしれない
いや、「窓際」より「窓辺」と言った方がもっといい
「海辺」みたいでロマンチックじゃないか よし「窓辺」でいこう
俺 ....
 
それからどうしても
行きたいところがあると言うので
つれていった

寝ているときは
額に汗をかく人だった
まぶたの裏の世界でも

雨が降っていた
誰かの涙なのだろう
誰かがと ....
 
羽を跳ねる
パネルを器用にとじて
鳥は止む

空は青く
そのかなたに生えた
おなじ色だけのソーラーを
背中で掴もうとする

てのひらを合わせる
人と人にも似た
ぬくもりから ....
さようなら ぼくのアロウ

さようなら ぼくのメロウ



角を曲がった先に 君がいた

茶色のマフラーと 赤いくつ

そんな君の手には 黒い電話



どんな ....
キッチンに立つ
あなたの姿
トントン
包丁が野菜を切る
まな板の音が
デクレッシェンド
わたしは心地よく
耳をそばだてる
ジュー
炒める音は
カレーの子守唄で
眠りにつく
好き ....
 朝陽が
 ただまぶしいから
 目を伏せて
 あなたをみれなかった

 思い通りにいかない日々のわき道に
 ほころんだ
 言い訳の言葉と
 満たされない思いを
 かき消すために
  ....
ペットボトルに入ったとうめいな水
キラキラ光って向こうまで見えて綺麗なんだ
でもそんな色 絵の具屋さんに売ってなかった
だから僕はとうめい色がほしくなったら
お水を買いに行くんだ
あまりにも星がきれいで僕は出掛けた
君に初めて触れた秘密の隠れ家
今もまだ変わらずそびえ立つ古びた貯水タンク

登る手助けと名付けられ勇気づけられた
下心と呼ぶには純粋すぎるシェイクハンド
 ....
 
仕事をもらった
知らない女の
角質を食べる仕事だった

女の足の中指は
親指より長かった
おれはその指のあたりを
重点的に食べたのだった

足の親指より
中指 ....
ゴミタメで、猫を見た。
 僕を見て”ニャー”と鳴いた。
目やにの溜まった瞳を、
三日月に細めて、
僕の足にすがりつき
”ニャー”と泣いた。

ゴミタメで、猫を見た。
 僕のそばで”ニャ ....
        ころがっている
   見なれたプロムナードには
  錆びかけた鉄製の立て看板が
    見あきたアベニューには
   朽ちかけた木製のベンチが

   あなたはゆかねばなら ....
仲良しで
大好きな

仔猫が
亡くなりました。

座る者の居なくなった
お気に入りの
クッションは

今でも 陽だまりに
置いてあるので

あったかいままです。
  ある日
  意識の林の
  内にめざめ
  ふいに自分が
  朝を穢しているように思った
  髭をそったところで
  何になるというのか?
  家を出ると
  青い収集車が ....

消費者金融の無人審査機の前で
背筋をこころもち曲げている女
どういう顔をしていたらいいか
分からないのだろう
真っ二つに分けた前髪の間からは
かきまぜたコーヒーに入れたミルク
みたい ....
少し甲高い おさないその声を
目を細めて 懐かしむ人がいて 
はじめて
失われることに気づく

風はとどめてはおけないから
目を細めて 懐かしむ人に
自分を重ね 手を重ね
それでも 吹 ....
落ち葉には落とし主の名前が書いてある
拾ったら交番にね
勝手に使っちゃいけませんよ
そこの焼き芋焼いてるきみ
沖縄では
瘠地に植える木だという
防風林でもあり防潮林でもある

陽射しを遮り
風を冷まして
木陰を作り
木漏れ日を躍らせ
さやさやと歌まで歌う
ミモザのような花をたくさんつける
 ....
白を描くための黒 何百色の黒
透明を描くための濁り 変幻自在の濁り


 林檎がひとつ

 赤い林檎を描くために
 赤が要る、それから黒、白、緑、黄、きりがない、

 球体に映りこむ ....
真新しいクレパスの
いっぽん、いっぽんに
なまえを書いてゆく
きみのなまえだ

先端恐怖症の妻は
体育着の胸に
名札を縫いつけてゆく
今日は調子がいいの、と言って

慈しみの雨が屋 ....
秋は
もともとが 美しいものだから
心を奪われないように歩く

木琴の連打がやわらかな足跡をつけていくとしても

スリットのむこう
無言のまま去っていった あの
影のない犬の
ように
思い出をコーヒーにとかしながら
ゆっくり飲もう
暖かな毎日を思い出しながら
角砂糖みたいにじわりと溶け出すのを
軽く掻き交ぜながら変わっていく味を
楽しみながらゆっくりと
味わいながらゆっ ....
遠い空の胸のうちには
一本の糸杉が、しん と立っている。
青く晴れた(夜ふけの雨後の)
明けすぎた真ひるの素顔。
さやかに風光りほほえみ
零しながら宙のゆびさす。
糸杉は、無風にないで ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
1013- 唐草フウ自由詩9*08-10-13
昭和の電車_- 服部 剛自由詩908-10-13
ノート(灰)- 木立 悟自由詩208-10-13
台風- 高橋良幸自由詩408-10-12
雨、やまない。- poco自由詩3*08-10-12
- 自由詩3*08-10-11
夏の記録帳- 塔野夏子自由詩2*08-10-11
秋の瞼- 氷水蒸流自由詩508-10-11
- 新守山ダ ...自由詩1008-10-11
- 小川 葉自由詩608-10-11
ソーラーパネル- 小川 葉自由詩9*08-10-11
香り漂う東京路地裏。- LOW自由詩108-10-10
翌朝のカレー- かんな自由詩6*08-10-10
今はひとりでいい- 山崎 風 ...自由詩808-10-10
とうめい色- ゆきこ自由詩608-10-10
星がひかり、僕はひとり- 智哉自由詩108-10-10
ドクターフィッシュ- 小川 葉自由詩308-10-10
- 自由詩208-10-9
幻影の人(五)- 信天翁自由詩208-10-9
「ぬくもり」- Lucy.M.千 ...自由詩508-10-9
収集車- 草野春心自由詩2*08-10-9
すかんぴん(大変貧しく、無一文で身に何もないさま)- 吉田ぐん ...自由詩30+08-10-9
創書日和「声」_声- 北野つづ ...自由詩4*08-10-8
よくみると- 桜 葉一自由詩408-10-8
相思樹の森- 海里自由詩208-10-7
着彩/林檎- yaka自由詩4*08-10-7
アヴェ・マリア- 佐野権太自由詩24+*08-10-7
影のない犬- 角田寿星自由詩808-10-7
カフェユリテラス- プル式自由詩7*08-10-6
稲穂- こしごえ自由詩5*08-10-6

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