すべてのおすすめ
遠距離恋愛ができても
遠距離セックスができない
これが人類の大きな欠点だ
昔、友人とお笑いコンビを結成して
「エスパーのキス」とか「エスパーのセックス」というネタをやったが
今 ....
(春)
伝線したストッキング、国語辞書、スケッチブック、埃、先のまるまった鉛筆、花柄の布団カバー、キオスク、アルミフォイル、たまごサンド、青い軽自動車、浴室のタイル、制服、文房具屋、バス停、スー ....
スパンコールひとつ
頬につけたきみが好きでした
スパンコールふたつ
スパンコールみっつ―――――
やがてきみは見えなくなって
スパンコールになりました
スパンコールひとつ
頬 ....
愛の花が咲き乱れる楽園にて
相撲大会が催されると聞きつけ
腕に覚えのある男たちが集結
3日3晩におよぶ熱戦を繰り広げた末
新しい愛のかたちに目覚めた彼らが
万人に幸せを分け与えんとして
今 ....
雨が降ると
窓を閉めてしまうわたしは
泣き虫を人に押しつける
晴れの日なんて
家中の窓を開けて
外と中の境を無くして
鼻歌なんか歌ったりして
それがまた
となりのトトロだったりする ....
100519
満員電車で饅頭を運ぶときは
潰されないように気をつけなさい
あたりまえの注意を背に
饅頭を詰めた蒸籠を運ぶ
人でな ....
ふるさと
というものが
わからなくなって
しょもつのいえに
あなたはかえる
かえって
みたところで
わかったような
かおをして
なみだぐみ
ぺえじをめくる
....
昭和のキャバレーで
オジィはオバァを引っ掛けた
オバァはししゃものシングルで
オカァとおばちゃんを抱え ....
ここが私の居る場所
天国ではないが天国を思い描かせる景色がある
地獄でもないが地獄を覚らせる場所がある
汚辱と言えば皆、汚辱
歓喜と言えば全て歓喜
何も言わず ....
つかれた夜に
化粧を落とす
丁寧に泡立てて顔を洗う
せっけんのにおい
シャンプーを流すときに目を閉じて見える色
鼻歌
そして、熱唱
バスタオルに顔をうずめる
パンツ ....
スーパーにいくと
果物ばかり買ってくる
もう一人
いるみたいに
声はしないのに
それはたしかに
+
骨をのこして
魚はいってしまった
これが最後です
....
下降していくカラスが
田んぼの土手を
はいあがる虫を食べている
田植えの前に掘りおこされ
苗が植わるように綺麗にならされる土
地中から 土と共に掘り起こされた虫が
待ち構え ....
帰り道に迷わぬように
アメを落として歩いたきみ
心のかけらが落ちました
月に浮かんで
消えました
空からふった銀のかけらは
どこかの星のきみですか?
銀河通信は遠いので
心にリボン ....
駆け上がったスケールの天辺で
頭にティアラを乗せられた途端
3オクターブ下の森へと転がり落ちた
黒鍵に打たれた身体に赤い痣が散る
地面に投げ出された
ティアラの真直ぐで静謐な輝きは
脆い影 ....
{引用=
翌朝いそいそと出て行ったあなたは
スーパーの袋を提げて夕方再度戻ってきた
おやつを作るよなんて突拍子も無いことを
つぶやく彼女がばたばたと何かを始めだす
へらりと笑いな ....
今日のお昼は今年初のまめごはんを食べた
新婚ほやほや妻の手作りである
はっきり言って自慢である
社内のみんなに自慢したいまめごはんである
俄然鼻息荒くなるまめごはんである
窓際族であるが ....
きのうなくしたのは
かげふみしたきおく
なしくずしのあした
いつまでもこうして
でぐちをみないふり
ひからびたどうこう
らくになったつもり
かすかなしょうどう
なにもないからっぽ
....
私の夢が破裂して
遠い所にあるのを知った
私に黙ってわたしは
探しにゆこうとするだろう
私は私が欠けたことに気づいて
わたしに戻れと泣くだろう
早く戻れと泣くだろう
夕闇が
....
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
鳴りやまない星が
寝床に降る
重さに抱かれるように目を閉じる
もしかして
もしかして
もしかしてと鳴りながら
おなかの中を撫でられつづける
そのまま長い針がひとまわり
するまで
....
夕陽いろ・シャーベットを
ひとすくい
また ひとすくい
銀色のスプーンを
紺の夜空に 置き去りにして
一輪の花を愛でるのは、いいことだ。
五月の風に身を揺らし
花はハミング、するだろう。
一輪の花に寄りかかりすぎては、いけない。
細い緑の茎が儚くも
折れてしまうことの、ないよ ....
家の夢を見る
なんども なんども
ひとつは
3件ならんだ
森に囲まれた
一番奥の家
あたしの部屋には
天窓がついていて
夜空の星が見られる
とても おちつく
木の匂いの ....
あめがふると
くさがはえていた
いのちが
うまれるのは
なぜだろう
あめに
なまえがないのは
なぜだろう
それで
やくにたっている
ここにいることが
....
今日のことを、話そう。
大事なひとに、毎日メールするように。
*
「先ほど、目が覚めました。
カーテンの隙間から
雨上がりの春の陽射しが
小さい{ルビ日向 ....
やさしさが舞い降りる夜には
てのひらの温度が少しだけ
高くなるのかもしれないね
指の透き間から流れて行く光たちは
零れて終わってしまうのでは無くて
それぞれの辛い道のりを
....
ゆびでそっとふれる
ふかふかしたものが
やがてしぼんで
くたびれて横たわる
むなしさをむねにしまう
かなしさを昇華する
垂直にいきたものは
ささえあってこそでしょう
あなたの ....
空を見上げたあなたを覚えている
強いひとになりなさい
と言われたことがある
そのときのあなたは泣いていた
いつしか同じことを僕が言っている
気づくと僕は泣いてはいない
あな ....
そんな役にも立たない詩を書くのだったら
うちの猫ちゃんの詩でも書いてよ
とうちの妻が言うもので
昨日購入した東秩父村産朝採り皮付きたけのこと格闘して齧ったりして可愛らしい
うちの仔猫ちゃん( ....
あとの2分30秒は余分だったから、ipodを一時停止した。すきなものもきらいなものも、足りないくらいがいい。筋肉質に憧れている。
週末午後の烏丸通り。春の空気は煙ったような青。し ....
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