すべてのおすすめ
君が牛乳なら
僕はコーヒーだった
国道4号線
右折しても左折しても
そこは鎖骨だったから
かならずてのひらで行き止まりだった
行き止まりの
てのひらを握りあって
....
{引用=雪見大福サイズの
雪見大福みたいなうさぎたちに 羽がはえて
ぶーーーーん って
いっぱい空を飛んでる
なんだかあわててぶんぶんしているので
いっぴき 飛ぶうさぎを ....
きみの
手がはえてくるのを
まってる
すわってる
いないひと
いない
せーのでふりむいて
まもってるから
あめ
あめ
あめ
きりのように
いっていいこと
わるいこ ....
僕は睡蓮の池の絵に
名前を付けた
夕暮れ
どこかヨーロッパの石畳の町
大きな花屋が一軒あって
歩道に沢山の鉢植えの花をいくつもならべて
ほとんど黄色の花が多いみたいだけれど
どれも金塊を ....
昔 父さんが庭の木に作ってくれたブランコに
僕たち兄弟が並んで
そうやって
毎日 そうやって暮れるまで
永遠に思えるような時間を過ごした
季節が変わるたびに
短くなっていくのだ ....
こんがりと焼けた茜に
今宵あなたとニコーラへ
とろりと滴るバターの琥珀
バジルで装うゴルゴンゾーラ
ギンガムクロスに灯るオイルランプが
ゆらゆら ゆらゆら ゆらめいて
窓から見える ....
なまえ、ください。
道路の上に横たわる、かぞく
駆け寄った。悲しくて、悲しくて。
もう、しんでいるのでしょう?
あぁ、どうかこれ以上
ひかないで、踏まないで
魂は、 ....
突如帳が切って落とされる
ブラックアウト!
一番星見いつけた
何処に?
(鋭角な紅い山の頂に白い驟雨が降り注いで)
左足の小指さ
生まれ変わったら、
猫になりたい。
生まれ変わったら、
あの人の兄弟になりたい。
あの人と、猫として、穏やかに暮らしたい。
今は会えないけど、その日まで、さようなら。
ナイロンで滑る指
艶めかしさに酔い
月の果てに漂う
今宵の月
冴えて
今宵の月
独りで
輝いている
夜の屋内プール
水面に反射する
水銀灯・ナトリウムラン ....
曇天
どんてん
どんどん
ててん
くもり
ぐもり
空そら
そらら
曇天
どんてん
どどどん
てててん
くもりぐもり
もぐらもぐり
もぐれぐもり
ぐらりぐら ....
私は 愛する人に 出会った
私は世界を突き抜けた
あなたの腕の中で
原点の私に還る
私はそこで生まれ
おそらくそこに還る
悲しみを何度も浄化し
研ぎ澄まされた透 ....
思い出を右から左に
並べて行く
海の見える場所に
家を建てた
波の音が聞こえ
潮風が吹いて
ウミネコでも鳴けば
と思い続けてもう
ペンキもはがれてきたのに
ぼくの昨日は消 ....
美はいたるところにある
何も考えていないこと
歴史
寝ているあなたのすがお
すがた
美はいたるところにある
走っていく電車の音
朝はたくさん
昼はときどき
夜 ....
「ダックス!」
といきなりいわれた
ソファーでひっくり返って
ノビている姿が
ペットショップで見かけた
ミニチュア・ダックスにそっくりだという
あんなふうにやわらかい腹をムキダシで
無垢 ....
ああ
きみはどうしてこの世界に来たのですか と
機関士が言ったので
そうだな、僕は
なにひとつ持ってこられなかった と こたえた
砂漠の砂は日々減ってゆき
海はすぐそこ ....
芽を花を実を
踏む道をゆき
芽を花を実を
肌に宿す
瞳のなかの高い窓から
さらに高い瞳を見るひと
影の脚が
影の胴を透り
羽の浮かぶ水
何かが去った跡へと至る
....
こっそりと
ゆびわをかじると きいん とする
ぽっかりと
ちいさなあなのあいた夜
空の一部を
せろはんてーぷのぎざぎざで
ひかりのかたちに
切り抜く
わたしのへやで
ちか ....
脳味噌が敏感だった
幼かりしあの日々、嗚呼
あの時間こそまさに類を見ない至宝であったのに!
テクノの砂浜、ザリザリと歩いて
顔を突っ伏したって今じゃ
ちっとも痺れたりしない
強 ....
野球を見に行った
試合の途中
本日の入場者数がアナウンスされて
僕が生まれ育った町の人口ほどだった
思わず観客席を見回すと
そこには
懐かしい人ばかりいるような気がした
当 ....
水を得た魚は、いきいきと、そのまま
大きな指につままれて
ひょいと知らない国に
たたされてしまった
ような
そんなふうな
まもってるっていうけど
あたしひとりだよ
....
きみの一日を 僕は知らない
きみが毎朝買っているパンの味も
きみが気にして飲んでいる健康ドリンクのことも
きみが僕に隠れて嬉しそうに読んでいる新聞の四コマ漫画のことも
きみが髪を無造作 ....
{引用=
くまちゃん
雪が降ったからね、うさぎを作ったんだ。ダイクマからの帰り道、雪が降って、ねぇ。積ったらいいのにーってはしゃいだら僕、冗談じゃない!ってみんなに怒られてさ。くまちゃんは雪の多い ....
くもり空のした
駅まで歩いた
人を見たくて
屋根もみどりに濡れて
鉄橋の金網から
山手線を見下ろしつぶやいた
とうとう今年は桜を見なかったな
こころを開けなかった
三叉 ....
そらの隙間
を、埋めようとして
春に吹けば花を
夏に吹けば草切れを
僕の僅かな体温で
そらのどこかに隙間ができて
そのどこかをえいえんに
、さがしつづけ
....
080413
あめがふってきたので
あめがふってきたので
あめがふってきたので
雨が降ってきたので
今日のフリマは中止です
音の無 ....
{引用=時計の針なら 少しのあいだ
止めておいてあげる
だから
世界を愛した子供らよ
駆けて
遊べや}
(一面のひまわり畑
おまえたちは
その中 ....
{引用=ケンタウルスの夜に
ケンタウルスの夜に
星屑を降らせよ
砂糖菓子のように甘くかたまって
壮大な橋をつくれ
研ぎ澄まされた露を舐めて
硝子の角を指先に絡ませて
....
見えている終着地点を目指してみて
ときおり、きこえた、きみの、こえ
『まださみしいんだよ』
全ては逃げるためなのだと
分かり切った言い訳をさけている胸に押しこんで
カメラのレンズにう ....
私は思い出す/つめたい夜に/カルメンの盗んだ/赤いワルツ!
/或る冬だった/私はもう目の前を何度も旋廻していた/震えるように足拍子を刻んでいた私を席に着かせ/踊り狂う赤い靴をホットミルクで切り落 ....
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