すべてのおすすめ
なべの罅、天井の滲み、なにもかもに音色があるんだぜ、
昨日塩揉みしたり加熱されたりしてたお前や、これのあ
れもそれも然りだ。ぞっとするような山積みの椎茸の軸
で耳を閉じ、ろくでもない大きさの ....
すべてを忘れた
夜から
降りはじめる雪、きみが
死んだように
過去になると、雪の
なかでねむっていた時間が、いま一度
見出されて、わたしも
横たわっている、死んだように
思い出 ....
冬の車道にぼくは蝉をみつける
暖房を効かせたひろい町のどこかで

あの子がすきな作家の本を
ぼくは読まないけれどたくさん持ってる

早朝につんとした風が耳を抜ける
まぶしさに目を塞げるな ....
練炭の透明なガスの匂い

寒い空が風のように

つかみどころなく暖まる


定食屋は悲しい

女を食わす

このオレが悲しいのだ


練炭の透明なガスの匂い

寒い空が ....
かたことと カタコトと
一足早い 足音がする
かたことと カタコトと
私の後を ついてくる
かたことと カタコトと
哀しげな笑いをふりまいて
かたことと カタコトと
一足早い 足音がする ....
泣きながら入った
ちっちゃな喫茶店

 「お客様、ご注文は?」

 「あたたかいものを、ひとつ」

 「かしこまりました」


(ウェイターの顔が見えない)

彼からゆっくり手 ....
愛するといふことは
難きことなり
得れば見失いがちになり
ないときに限って
わかりすぎるものだったりする

何より一番なのは
言葉にならないことで
毎日
これだけ多くの言葉を
使い ....
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー

赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ....
かたかたと
少し間延びした車輪の音で
汽車は走る


稲穂が揺れて
風と戯れ
小さな花は
恐らく名もなく


数え切れない
視界に捉えきれない金の波は
さわさわと陽光を受け
 ....

空が晴れていると
どこへ行ってもいいような気がして
ふらふらと遠出をしてしまいたくなる
そんな時はスーパーへ行って
掌にちょうどおさまるくらいの大きさの
果物をふたつ買って帰る
右と ....
長い髪をくるくる。

つよいひとみで、どきどき。

たくさんきかれて、どきどき。

たくさんこたえて、あせあせ。

それをみてえがおが、にこにこ。

ぼくもしぜんにえがおが、にこに ....
雨をくぐる
ぼくはゆっくりあっちのほうへ
大音量の歌は最小限の寝返りで
あたらしいノートのちいさな日付はささやかに
送ってしまったメールを
残ってしまった花火を
けぶってしまった青空を
 ....
樵は手を合わせて
木を切り始めるという年輪

風雨に落雷に倒れた木々たち
根をあらわに道を塞ぐ

かつていつか通っていた古人
どこかに消える木霊

横たわる木はだに
そっと手をおい ....
先生
今年も忙しさに思想が流されてしまう
そんな季節が来ましたね
あなたは貴婦人だったり豪傑な男の人だったり
駆けだしの幼い人だったり するのだけれど
先生は 忘れた頃に
夢枕にきりりとた ....
 
約束をした
もうひとりのあなたと
あなたには
内緒で

約束のことを知らない
あなたは
なぜかいつもより
やさしかった
気がした

ひとを裏切ることが
ひとをやさしくして ....
あらのをあるいた。
土、岩、石ころ、草、葉、笹のような水にぬれた草、そしてまた土、石。
ページに目を落とす。ひとりぼっちで荒野をよぎる。
荒野のはてに。荒野のはてに。わたしはひとり。


 ....
あなたのこえはすきとおりすぎて 
ほんとうにあなたのこえが
ぼくにはきこえていたろうか

あなたのすがたはまぶしすぎて
ほんとうにあなたのすがたが
ぼくにはみえていたろうか

ぼくにお ....
昼の月が
うすく広げた空に突き刺さって
鳥がはるか弧を描く
海には舟が帆を上げる季節
だけど二人して手を振るよ
ナイフを研いで
ランチョンマットの上で旅をする
私たちの恋ははじまったばか ....
             081113


ガジガジの芋を囓るときは
財布の紐を緩めてはなりません
12000円くらいの給付金で
油断してはなりません
年収1800万円あるからって
ガ ....
わたしは言った
「あなたのことがすき」
彼女は夏のような目を開いた

ただ、セミが潮騒みたいに鳴いていた
緑がざわざわ動いて、そのむこうのとぎれとぎれの空もいっしょに動いていた
祠の向こう ....
よるのみち よみち

よりみち りぬけ

りぬけは理抜け

いみなどわすれてたのしもう

いしころけとばせ ねこおっかけろ

さむいさむいふゆがきて

ふゆしょうぐんをでむかえ ....
 
僕らは
指定席とよばれる
ひとりずつ与えられた席にすわって
ときには時速三百キロメートルを超える
レースドライバーのように
ふと孤独の恐怖に気づいたかと思えば
またすぐに慣れてしまっ ....
奨学金の返還誓約書を提出しなきゃいけないとかで
今日、はじめて三号館という建物の七階までのぼって
はじめてそんな高い場所からこのキャンパスを見おろした

僕は、
四年もこの学校に通って
そ ....
白く
抱かれている女の子を見て
きれいだな と思う
やさしくふれられて やさしいことばを感じて
ため息を漏らすの
メロディーのように
たぶん アイラインを落としても
つむった瞼にまつげは ....
君はミルクを温めていた
空白の時間を縫うように
冷えたキッチンをほんの少し
人の心に近づけようとするみたいに

昨日(一昨日かもしれない)、タクシーを盗ん ....
朝起きて僕はまず
鳥かごのひよちゃんとちよちゃんにあいさつをする
(おはよう
(ひょひょ
(ちょちょ

今日は曇り空だ
傘を持って家を出る
(いってきます
(ひょひょ
(ちょちょ
 ....
秋雨というのはひどく冷たく
(ほんのりと金木犀の匂いがして)
ちょっと生っぽい
(フレッシュではなく、賞味期限切れの刺身のアレ)
トイレ、みたい
(芳香剤の匂いは金木犀らしいですよ ....
 ねえ 

 ちょうちょあそび、しよう、ひそひそと。


 おわったら、ぜんぶ、けすの。


 おもいでにしか、のこさない の。



 おもいでは

 すきとおって ....
風邪が流行ってきたので 
今日もデイサービスにやってくる 
お婆ちゃん達が
がららららっ てうがいできるよう 

蛇口から水を流して 
大きい容器に水を入れる 

からっぽの空洞を  ....
孤独は ビタミン
孤独は 存在
孤独は 原子核

私の小さなマイナスを あなたの周りへと投げる
電子のひと粒で

私たちはつながっている
ように見える

私たちは触れあっている
 ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十六行- 花隈ヱビ ...自由詩408-11-20
snow- こもん自由詩408-11-20
She's_crying- アオゾラ ...自由詩408-11-18
ソウルの定食屋- 吉岡ペペ ...自由詩308-11-18
かたことと_カタコトを- 春日野佐 ...自由詩208-11-18
「あたたかいものを、ひとつ」- そらの  ...自由詩6*08-11-17
With_a_fullmoon_behind_us- 瀬田行生自由詩108-11-17
林檎の皮と赤い風船- 百瀬朝子自由詩20*08-11-17
銀河鉄道- あ。自由詩4*08-11-17
スーパーにて- 吉田ぐん ...自由詩3808-11-17
うそつき- おぐる自由詩108-11-17
untitled- かとり自由詩2*08-11-16
木はだ- sya自由詩208-11-16
先生- たちばな ...自由詩19*08-11-16
約束- 小川 葉自由詩408-11-15
あらののはてに、わたしはひとり- 渡邉建志自由詩4*08-11-14
追憶- 渡邉建志自由詩3+08-11-13
昼の月_夜の太陽- 石瀬琳々自由詩9*08-11-13
指定席- あおば自由詩7*08-11-13
- 渡邉建志自由詩308-11-13
よみち- 短角牛自由詩208-11-12
指定席- 小川 葉自由詩4*08-11-12
ドライ- チグトセ自由詩15*08-11-11
白い女の子- たちばな ...自由詩21*08-11-10
甘く温かいミルク- ホロウ・ ...自由詩5*08-11-10
鳥たちの雨- そらの  ...自由詩10*08-11-10
雨とアキバとトイレの匂いと香りについての考察- 紫音自由詩3*08-11-10
ちょうちょあそび- 渡邉建志自由詩4*08-11-10
水の容器_- 服部 剛自由詩208-11-9
イオニア- umineko自由詩13*08-11-9

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