すべてのおすすめ
おまえには赤い照明が似合う
顔に笑みを塗りつけ
何か歌う その歌は
ざわめく客席には届かない

この店はただでさえ暗く
ましてショーの時間ともなれば
隣の客の顔さえわからない
それでい ....
意志を持ち
貯水槽を
這い上がってくる
長い長い背骨 ごうごう
列車がその上を
ちがうんだ
街は繁栄する
目覚ましをとめて、ちょっととろとろ
台所に行ってお弁当箱に炊きたてごはん
ヤカンに水をいれ湯をわかす
コーヒーの粉を2杯
ウィンナはひとり3 ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
かわつらさんの奥さんは
精神を病んでいるそうだ
深夜
誰も居ないキチンで
皿を一枚ずつ割るそうだ
あの夫婦は
せっくすれす
だから
ってすずきさんが言ってた
そういうすずきさんに ....
あなたが大きな声をはりあげるたび
僕は嬉しい そして安らか
何かをさらけ出す悲しさを知っているけれども
それよりも大きな
大きな大きな安堵をきっと手に入れたがっている
そうでしょう だっ ....
泥棒のような前傾姿勢で
妹の洋服を
箪笥から引っ張りだして纏った
ふわわ、と甘いにおいが漂った

わたしは服を持って居なくて
だから何時も裸で暮らして居るのだが
この頃はとみに寒く
や ....
マリンちゃんの話
きいてほしい


マリンちゃんはジョニーの腹違いのいもうとで
ジョニーとは似ても似つかないほどの美少女だ
めったに笑わないとゆうか
笑った顔を見たことがない
でも笑っ ....
もうすぐ 雨が降るよ

雲の香りがする

風が未来を運んできてくれる

先のことなんて わからない なんて 嘘よ

それは感じていないだけ
それは感じようとしていないだけ

ちい ....
 

真夜中にサイレンが鳴つて

窓から顔を出すと

猫が凍つた路上を

駆けて行つたよ


弾丸のやうに丸まつて

火事場へと

一直線に


猫は寝てゐる人を
 ....
ふと目にとまる
コンビニ
「おでん始めました」
「肉まん始めました」

夕焼け空に浮かぶ
ボール
 カキーン
「レフトいったぞー」

化粧を始めた
山々
そろそろ
マフラー必 ....
電車は学芸大学を過ぎた
橙の薄日が
くすくす眼を射り
わたしは数年前に
逃がしてしまった犬の事を
茫洋と考えていた

毛並みの良い犬だった
ルクスと云う名で呼んでいた
或る日鎖をひき ....
女にふられたので、
好きで好きでたまらない女にふられたので、
砂漠へ行って死のうと、
そのままとかげとかハゲワシだとかに、
食われてしまおうと、
十月の運動会で俺は考えた。
町内会のかけっ ....


最近
妻が出来た
嫁を娶ったのではない
わたしは女であるから

正確にいえば
嫁の方から勝手に来たんである

或る夜のことだった
四百円を手にちゃらちゃらさせながら
 ....

曖昧に舌を含んで
ただ笑った
あなたの考えている事は解らないと
言われたから
悲しむだけの隙間も無くして
ただ笑った
薬は二週間分出たから良かった


フォークを持つと
人 ....
遠い国から
のろいに満ちた手紙が届いた
開くと燃えてしまったから
何と書いてあったかは知らない

遠い国から
いかりに満ちた電話がきた
電波状態が悪いらしく
途切れ途 ....
空は何時か
還る人の為に在りますから

行き詰まって

流れるしか無い雲の
あんなにも柔らかそうな姿態

曼珠沙華は
意味を見失っている
紅くしか咲けないから

間接は曲が ....
今日も雨
一人で寂しく部屋で
手紙を書く
コーヒーを飲む

今日は餃子だ
模様替えをして
防虫剤を入れる
星がキレイだ

グランドピアノの音
ペダルの音
虫の声
胎児の鼓動
イメージするたびに
少しずつおまえが遠くなってゆく
大きなヘッドフォンのゆるさは少しも変わらないのに
霞んでゆくような映像のぶれが切ない

ベッドの下を掃除していると
おまえの口紅 ....
むすびめに つまずいて ころんだ
ものずきに おなじみちをきた
きみも つまずいて ころんだ
そこで ふたりは むすばれて
あたらしい むすびめになった
あなたのことを僕一人だけで好きだから
今の僕は詩を書ける
たよることのできない不思議さを
天地の間にのせて
空に唾を吐く事なく
僕は呟くことができる
形を持てない僕の意志は
 ....
とおくの星はみんな
他人のものでいいさ
宇宙を すくいとろうとして
ふかい裂け目ににおちた
自分の物語を 遍歴したから
下校する子どもたちの声がすると
夕暮れが首をもたげて
うす緑色のゼリーの咳で
私の口に話をさせる
闇の中でコスモスが笑って聞いていて
私は話をやめられない
二時間ほど話を続けたとき
突然 ....
象の飼育係をやめて
バスの運転手になった
象の目は悲しげだ
と言うけれど
乗り降りする人たちも
体のどこか一部が悲しげだった
遠くに行きたかったのだろうか
数頭の象が停留所にいた
 ....
夜になると
しげみに潜む

おおきなカエルたちが
お空に向かって
いっせいに
跳びはねるので

ぼくは少し
疲れていたけれど
虫の音に
後押しされて
遠回りして
帰ろうと思う ....
 
 
 
こんにちは


はい
こんにちは


よいおてんきですね


ええ
よいおてんきです



きょうのかぜは
なにいろですか


きょうのかぜは
 ....
ねむくなったので
さきにおふとんにはいっていると
おねえちゃんはつくえのひきだしをあけて
びんをみっつとりだした
とてもおおきなびんで
とうめいなみずがはいっていた
はなうたをうたいな ....
日替わりで
ミルクの量が変わるコーヒーをあなたは
おまえの機嫌が手に取るようだ、と
綺麗に笑って
少しずつ飲んでいた

コーヒーにクリープなんか入れるやつは死刑だな、
初めて敬語 ....
あやまちの あとを
けさずに さらして
はだかで くるりと
まわり なまきずに 
りぼんを むすんで 
ふっと目覚めたら八時前で
外はどっぷり暗い
あぁ夕飯の後にうとうとしたんだなって
隣見たらあんたも眠っていて
早起きして疲れたんだろうね
親指で
いつもの頬をそっと撫でた

新しい部屋 ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3183)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
踊り子よ- 佐野みお自由詩306-11-12
いきものになりたかった- 黒川排除 ...自由詩506-11-8
いちにち- さかな自由詩206-11-8
北と南のあいだ- とうどう ...自由詩28*06-11-6
近所のひとたち- 吉田ぐん ...自由詩1406-11-2
関係性- 田島オス ...自由詩3*06-10-29
すみちゃんのセーター- 吉田ぐん ...自由詩1706-10-27
泣くなマリンちゃん- しゃしゃ ...自由詩506-10-26
風の唄- あさな自由詩306-10-23
駆けていく猫- 杉菜 晃自由詩6*06-10-21
図書館の帰り道- 桐野晴自由詩3*06-10-20
『ルクス、』- 吉田ぐん ...自由詩1006-10-15
砂漠へ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩2006-10-9
妻の話- 吉田ぐん ...自由詩2706-10-6
びょ、ーき- 吉田ぐん ...自由詩1306-10-4
遠い国- 吉田ぐん ...自由詩706-10-4
独り言- 吉田ぐん ...自由詩1506-10-4
- ペポパン ...自由詩7*06-10-1
イメージ- 田島オス ...自由詩7*06-9-30
そろもん(結び目の話)- みつべえ自由詩706-9-27
保留- イダヅカ ...自由詩2*06-9-25
そろもん(星の話)- みつべえ自由詩306-9-25
ニュース- 天野 碧自由詩306-9-25
同じ目- たもつ自由詩23*06-9-23
水槽- なかやま ...自由詩506-9-20
『あきかぜ。』- 橘のの自由詩206-9-20
ひきだし- アンテ自由詩506-9-16
スプーンの火で焼かれてしまえ- 田島オス ...自由詩6*06-9-16
そろもん(正装の話)- みつべえ自由詩306-9-14
初秋- かや自由詩4*06-9-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107