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                  08/02/16




癇とは幼児の引きつけのことと聞く
引きつけとはどのようなものか
金縛りのように身体の自由が利かないものらしい
熱による身心 ....
1.「ナオタへ」

{引用=すこやかなよるに
知らないこと を
ふたりで 机にならべた
フライ返しで
ナオタは
ひとつずつ
ひっくり返した
ナオタは
ゆびがやわらかくて ....
「お前のココアで母さんが火傷したよ」
見知らぬ家人は、さう言ひ放った。
「昨晩、お前の飲み残したココアを片付けようとして、母さんは火傷したんだぞ。それで救急車を呼んだんだ」
「えっ? 一一九番し ....
君の胸が時を刻む
窓の外の冬空は
白い雲が流れてとどまらない

君がいるのに
哀しみが凍みてくる
静かに待とう
もうすぐやってくる夕暮れに
一瞬でも優しい色に染められるよう
喉の辺りがひきつれる
この道でいいのかと
訳も意味もない問いで
つっかえている
あてどもなく歩いて
歩いて
歩き疲れて
休み時間は終わってしまう
薄暗くひんやりとした壁 ....
きっちり塗っていたのに
反対車線にはみ出す
雲が蜘蛛が雲の隙間から太陽や太陽が鋭い爪を
刺す
差す
おおきなおおきな
くも
はみ出た者を串刺し
みんな応援している
手拍子が聞こえる ....
泥酔の
おさむ君の夜が
終わらない

蹴るほどに
蹴り返してくる
視線がいたかった

故郷行きの
列車の中
人をなぐったのと
同じ手に
母の大きな
おにぎりがある
がたぴし
がたぴし
風の音
夜の
月夜の
風の音

ぴゅうり
ぴゅうりり
隙間風
閉じた
木枠の
隙間風

チャポン
チャポチャン
水の音
積もった
食器に
水の ....
白くまが
冬に飽きて夏を生きている
空へ掲げた太陽から
モーター音がする
眩しくてほんのり暖かい
故郷ではインテリアでしかない太陽だ

夏の代名詞は軋みながら首を振り
永久凍土に芽生え ....
{引用=
コンビニエンスストア
レジにバイトのオバちゃん
ビターの板チョコ1枚だけ買おうとする若い男
店内、他に お客はいない


レジ:おにいちゃん、なんでチョコレート買うねんなぁ
 ....
細く高い塀に上って
そっと歩いたり
横に湾曲した
狭いトンネルに入って
潜り抜けたりしたから
きっと猫だったのだろうぼくは
君からの手紙を読みながら
ハートのしるしを頼りに ....
きみが本気になったりしたら
わずかな時も持ち堪えられずに
やっつけられてしまうに決まっている
恐れを感じるなんて初めてのことだ
黙っていよう
きみに才能があることなんか
きみは ....
 ニワトリ小屋の扉を開けて
 射し込む朝焼けの光に
 山吹色にかがやく
 あたたかな藁をもちあげ
 あるか
 ないか
 たまごが

 のぞきこむような気持ちで
 布団から起きあがる
 ....
ひとり暮らしのテーブルに
しばらくぶりに野菜がいます

使い古された
タッパのいろと
サランラップのしわくちゃ加減

レンジひとつで済まされる手軽さは
とってもチープで笑えてし ....
きょーも
会社でA型のおんなにいじわるされた
A型のおんなはなんであんなにいじわるなんだろう
かげぐちばかり
根に持つし
あやまったじゃんかあたしは
反省してませんけどそりゃ

小学校 ....
 ヒビの
 まつりの
 ちょうちんの
 蛇腹の影を指先で
 破って遠く青色に
 逆回転した明るみの
 正午、
 南中した太陽に
 気を失うほど目線の重なる
 白い顔
 白い顔
 ....
 銀色の電車が水の中を走って
 クレイジーパターンの看板
 ヘッドライト電灯に炙りだされた
 乗客たちの吐く息は白く
 白く浮かんでから固まって落ちる
 カランと音を立てて
 真っ赤に錆び ....
どうやらそれは
ブーツキーパーというものらしい
ねこ鍋と聞いて
顔をゆがめたリリーのことを笑えない
迷った末に手にしたのは
大好きなキャラクターであるシルベスター

家に帰ると
かわい ....
誰か、などとごまかすのはよそう
あなたを、思うときの空だ
湿った雪雲が切れていく
灰色の向こうに広がる薄い青
きっと強く、遠くのあなたを想っている
灰色と青色が近いのは空のせいだ

   ....
 
一枚目の空が
蒼を描いて映えたあと
揺らいで消えた
 
上枝の先で瞬く
色とりどりの私が
手招き
して、(しながら
 
 
呼吸を
取り戻して
鼓動を
思い出して
  ....
朝ごはんを食べている


私は
朝ごはんを食べながら
パレスチナの報道を眺めながら
今日の数学レポートのことを悩みながら
今夜のサークル飲み会の時間と場所を思い出そうとしてい ....
伝えたいこともなく君は背中の彼方に
誕生日はただの24時間であり
裸もただの曲線であった
一つも通じないランゲージが
シーツの上で収束していく

こうしてまた季節は過ぎるのだった
今年は ....
夢の中で口付けても
隣で眠るきみの唇は乾いたままだ

いつか
きみの背中がぱっくり割れて
そこからシロツメクサがぽろぽろとこぼれてくる
夢を見たことを
思い出したけれど

やっぱりき ....
海面を
半音ずつ上下させ

間隔を
少しずつ狭めていくと

音もなく
止まったように

張り詰めた海面は膜を張り
そのずっと深くに沈んだわたしを
柔らかく包み
すくい上げる
 ....
                08/02/08



この町の銀座商店街が廃れたのと、
裏側から声がするので、
猫のような顔をした男が、
中途半端な目付きで寄ってくると、
少し気味が ....
ひさしぶりに小学校へ行く
わたしが覚えている校庭のシロクマは
わたしが中学生になっても 高校生になっても
いつだってシロクマのまんま

青い瞳で じっと鉄棒を横から見つめ ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
冬の霧雨というのはほんとうに冷たい
黒く澄んだ闇を
次から
次から
落ちてくる細い線
デパートの屋上から
湯気が立ち昇っている
風に流されるまま
右へ行ったり
左へ ....
 ときどきわたしは きみのけいこくをわすれてしまっては
傷を縫った糸を食いちぎられる思いをする
 ときどききみは わたしのおもいなくときにあらわれて
たどたどしくやわらかく、レクチャーをして ....
ひとりのための会話を照らし
光は深く息をしていた
遠すぎる背の
土を信じた


熱はどこかへ
到くはずだった
ゆうるり巡る
直ぐに見える道
終わりのような緑だった

 ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_癇癪(かんしゃく)ガール- あおば自由詩4*08-2-16
方舟- はな 自由詩1708-2-15
ココア- 三州生桑自由詩208-2-15
哀しみ- さくらほ自由詩7*08-2-15
行方- よしおか ...自由詩8*08-2-15
虹について- 七味とう ...自由詩14*08-2-15
おさむ君について- 小川 葉自由詩108-2-15
崩壊- プル式自由詩6*08-2-14
太陽の下で- 佐々木妖 ...自由詩10*08-2-14
2月14日、前日のコンビニ- 北大路京 ...自由詩19*08-2-13
きっと猫だった- よしおか ...自由詩1+*08-2-13
才能- よしおか ...自由詩2*08-2-13
北風、太陽_新しい音- 水町綜助自由詩1208-2-13
ゆたかな食卓- 千波 一 ...自由詩5*08-2-12
虹と紙ヒコーキ- ふぁんバ ...自由詩9*08-2-12
欠伸- 水町綜助自由詩408-2-12
2005- 水町綜助自由詩408-2-12
生平- FUBAR自由詩5*08-2-12
もくれんのくも- たりぽん ...自由詩10*08-2-12
街角少女- 山中 烏 ...自由詩2*08-2-12
分厚い朝- あすくれ ...自由詩1*08-2-10
君に発信したエラーメッセージはきちんと届きましたか?- ピッピ自由詩808-2-10
シロツメクサ- ユメアト自由詩308-2-9
ビブラート- こゆり自由詩8*08-2-9
偽物の光と影を借りてくる- あおば自由詩4*08-2-9
クマメモ1- あすくれ ...自由詩2*08-2-8
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8
冬の霧雨- よしおか ...自由詩1*08-2-8
予感- 唐草フウ自由詩9*08-2-8
土にひらく- 木立 悟自由詩308-2-7

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