すべてのおすすめ
逆立ちをすることは、あまりない。けれど空を見上げることは多いし、できるなら見方を変えたいと思っている。溜息、ハア、でこの東京のネガティヴをまたひとつ、ハア、でふたつ、そしてたとえばお母さんは星になった .... 朝 起きてくると
窓越しに
遅く咲いた百合の花があって、
君はガラス越しにそれを見ていた
こちらを振り向くこともなく

 台所では
 しじみが口をあけてことりと音をたてる

僕は煙草 ....
うさぎは
「じぶんが
あいされていない」と
かんがえたので
みずうみに
みを
ひたしました

つぎのひ
ぽっかりとうかんだ
うさぎのからだをみた
どうぶつたちは
このようにしゃ ....
まだだ。








あの辺りがぼんやりと白けるころに、
だ。あと少し。どのくらいかは、知
らされない。その隙間に、乳白の詰
め寄るかろやかさで、午前5時。2
日前の雪は ....
窓、
つぶらにびく、びくして


隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。午後2時はびゅんとした狭さが、がらんどうだ。この部屋のここに堆積しているもの、蹴散らすほどのことでもないので。潜ってゆく広がりを ....
「バランスね。なだらかで、ぐるっとまわって平行たもつ。かっ!それどうしたよ。君、持ってるそれそれそれ。キラキラじゃんかよ。」





サーッとした機械音はいまや全ての夜。深遠に舐めつく ....
1.口(先端)

隙だらけな口先が尖っていて、三日月だった。どうやらそれは動いている。晴れた夜も、駅の看板は傘をさして咳き込んでいた。メッセージが肩を軋ませあう街で、きみの尖ったり嘯いたりするだけ ....
ストーブが話す、「赤はすべて夕焼けなんだ」と。世界がドーナツのようでぼくは嘘をついた。「きみは笑っているようにみえるよ」。ストーブの彼、嬉しそうだ。雨の音、の、記憶。たとえば階段をのぼればきみがいない .... 洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ .... ネオンと雑踏と台風とをまとめきれない街、そしてその旨。わからないから遠いんだよ。眠るようにするりと受け付ければ「飛ばされちゃおうか」とか軽やかにニア・ヒア。海沿の錆び方をした集合住宅、写真の中にいる気 .... 「スネアヘッドってつまりすね、ドラムの一番こうなんていうか、つまりすね、基本的なリズムを刻むってか、つまりすね、そんな感じのやつをスネアドラムっていうんすけどね、つまりすね、その表面の皮のことなんすね .... アルコホル
眠くなる後悔する

夜のすきまには


都電はすべて ばらけている
傘の先つたう水を
すとんと間抜けた放送を
泥に似て垂れる人を窓につぶつける雨を
ゆられてふらめく光 ....
駅前にすべり込む黒塗りのクラウンに太陽光。降りてくる半起ちの牛若丸に「クソ暑い」と吐き捨てて夜を待てば、彼女は得意げにチャイナドレスを着て「誕生日のプレゼントだ」と言い張る。ああやりきれない。「バロッ .... ゆびさきを、したさきを。するりと、ふれるかふれないかで、はわせるぼくら。しろいからさ。くろいからさ。いきつもどりつをくりかえして、どこかとおくへいこう。「あとじゅうねんたったら」っていって、そしていっ .... ミシシッピ・ブルーを忘れてしまった
2台の古いラジカセから
サラウンドで流れるサーフロックの隙間に


今日はなんだか涼しいね

違和感とマージして さようならも言わずに
歪んで照り ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
1.エスパー(もしくは君)


エスパーも、変わらない。ただ気づいてしまうというだけで、同じように揺れ動いて、俯して、辛うじて立ち上がる。忘れてしまおうとしては、切れ端に、文字。読めないけれどつ ....
ぼくは
さびしい
っていうじょうたいがわからない
だからなにかがおこるたび
さびしいさびしい
っていって
みんなのはんのうをたしかめた
あるひとはとてもはらをたて
あるひとはまじめ ....
まろんまろんな、かなしみだ。貧血でクラリとするときのあたまのイメージは、からっぽでしょう。カウンターパンチで、どう?投げて様子見、投げて様子見で、過ぎていくは時計の針、折り折りだよ。四角いだけのビート .... あれ
紺色に透明な夜に降り続いてこじ開けた
明けたら砂糖水がいつのまにかこんぺいとうになって
「お早う。」

揚々と
響く頭が予想以上に甘くなって
甘い 甘い 甘い 甘いと
踝がだるく ....
フリーダム。
自由は、雨あがりの蛍光灯にぼんやりしている。


コツコツするのは足音だ。地下鉄のホームに、つるりと鮮やかな緑色の椅子が並ぶミニマルな夜は終電の少し前。ふわり、酔ったような光は湿 ....
陽が当たらないこの部屋には夜が堆積したまま、おはよう。
けして眩しくはないけれど、それは挨拶だ。



腕を下にしていたのでしびれた。下敷きが平たく硬いのは、しびれずに楽に生きていくための防 ....
靴屋がパラダイスだというので白熱灯に照らされる店員のおばさんを眺めている。ステレオタイプな課長は眼鏡を拭きながら鳴る携帯を落として申し訳ありません大変申し訳ありません。スターバックスラテのショートサイ .... 金魚がつい食べ過ぎてしまうように
ぼくらは
怖気づく理性とはまったく関係なく
いうなれば すこし過剰なものたちです


狙ってみてしまっては 思ってもないことを
寝転んで指差した机の脚の ....
まだ
遠いところにあるようです


いつもぼくらからは 何かが垂れてきてしまって
どうしようもなくなってしまうのですが
雲が浮かんで ため息が白い冬のせいにして
久しぶりに知る その気持 ....
今なお
例えば通り過ぎざま つい降り返るときも
大抵は どこか似ていたりするのですが

ときにうらやましく思います
ひょっとすると 謝るのも筋違いです
幸せそうに笑っているでしょう
うれ ....
あくびをしたら眠いので
黄色い街は 散々でございます

ピアノの要領で タイプする文字が
躍ると よいのですが

黄色い街には ひとっこ一人
しんと 静まりかえる春先の訪れは
雪でも降 ....
  窓の隙間を
  風が通って
  カーテンがふくらんだ
  手のひらのくじらは
  ホッチキスとして
  毎日暮らす
  風の折り目が変わって
  混じる
  かすか ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そして彼はジュ・テームと- nm6自由詩805-3-25
蛍光灯がきれて買いに行く日- 浅見 豊自由詩9*05-2-19
さようならの一つくらい言えるようにはなっていたい- 煙と工場自由詩1305-1-17
mn- nm6自由詩505-1-3
スカイ・ハイ- nm6自由詩1004-12-25
ターン・ターン- nm6自由詩704-12-22
裂け目から- nm6自由詩12*04-11-25
アンプリファー/ジャンプアップ- nm6自由詩804-11-2
ウィー、ウィー- nm6自由詩1204-10-15
カラフル- nm6自由詩704-10-12
モビーディックの永久回帰体操(remix)- nm6自由詩6*04-10-8
アルコホル・ラ- nm6自由詩1104-10-5
病にロック(remix)- nm6自由詩12*04-10-1
ゆびさきを、したさきを- nm6自由詩1204-9-6
ミシシッピ・ブルー- nm6自由詩14*04-8-20
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
光、スロウ、アウェイ- nm6自由詩5204-6-10
きれいなきもち- アンテ自由詩24*04-6-9
エスパーと雨- nm6自由詩14*04-5-25
さびしいきもち- アンテ自由詩8*04-5-22
要冷凍- nm6自由詩14*04-5-8
コーヒーが苦すぎた- nm6自由詩6*04-5-5
そうして夜は酔いどれて- nm6自由詩604-4-29
いつまでも繰り返している- nm6自由詩13*04-4-18
暮れかかる大塚駅が- nm6自由詩404-4-5
ときに言い過ぎてしまうね- nm6自由詩604-3-18
光は曲がらないので- nm6自由詩604-3-8
ソー・ソーリー- nm6自由詩4*04-2-23
遠吠えて耳鳴る- nm6自由詩2*04-2-21
手のひらのくじら- カンチェ ...自由詩304-2-14

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