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赤ちゃんの握りこぶしには
沢山の希望が詰まっていて
それを逃がさない様に必死に掴んでいる

あのね、僕はそう思うんだ
僕らは生まれてきて
自分で生きる事を選んだんだよ
だから自分で死ぬ事 ....
音のない息の浪が
寄せている
ひとつの曇の裏ごとに
くちびると闇はわだかまる


補色の先へ向かおうとする
水の上にしか映らぬ鳥
冬に軋る
冬は軋る


影の斜 ....
 
  
懐かしいことをしている
八十歳になった
私が今を
そんなふうに思い出す

つまらないことをしたね
本当に
つまらないことばかり
してたね

遠い目をして懐かしむ
八 ....
夜が明ける。見渡された地上には煌々と赤い光が射し込んでいる。もう四時だ。傾斜した山肌を仰ぐようにして羽を休めようと舞い降りた地上で何かに躓いた。カリ、という石にしては有機的な音だった。足元に転がってい .... {引用=

ガラスの目玉はなお黒々と
烏鳴かずに むくろをつばむ
ささくれた嘴 朱に染めて
過ぎし唄声 かすかにきこゆ
朧な月よ 頬染めよ
柿の若葉の柔らかな
木の香まといて いずこに ....
なにもかもを
ゆるせたら どんなに
なにもかもを
わすれられたら どんなに

でもそれじゃあ人じゃなくなっちゃうから
(どんなあなたであっても)

かべとかべがあって
1枚も2枚も変 ....
どこかのどかな
こうえんのこえ
ひだまりいどばた
おくさまかいぎ
きのうのだんなの
いびきのはなし
わたしはわたしで
あいづちとんたん
あらやだびっくり
いそがなきゃ
たいむせえる ....
街路を歩いた
抑揚は少なく
やりとりを続けていた
みしらぬおたがいを
たしかめあうために
たしかであるために


あの夜空の
どれか
星つぶてが
もしも死んだら
実況検 ....
春の海をあげる
君にあげる
君がもう泣かなくていいように
手のひらで木もれ陽を集めたら
桜の花びらを浮かべよう


春の海をあげる
君にあげる
じっと見つめてくれたらそれでいい
そ ....
焼けた空には青が混じる
二足歩行の鳥たちは
飛べるはずもないと呟いた

月が遠くに行こうと誘う
さよならに満たない別れは
躊躇いがちに沈んでいった

千年経ってもまだ
千年経ってもま ....
 
ふわふわに笑いました。
雲のような
私の、一行目です
 
すこうしだけ
背伸びをしてみて
瞳には捉えた、はず
(たかい、たかい。おそらにあなた。みつけた)
 
うろこ雲
私に ....
かすかに
ひかり
あるく
浮かび沈むものを
なだめゆく道


座礁した船を残し
潮は干いてゆく
岩のような蝶のあつまり
分かれ解かれ 浪をたどる


冷め ....
滲んだ太陽に
土手までのびた茜色
わたしたちは 何に染められたんだろう


もしも、の空を眺めていた
鏡みたいに、
あるいは透明な


空は、夕暮れ
おしげもなく跳ねる、金魚にま ....
その横顔は
花びらのようでした

春風が、ふわり
いちまい
また、いちまいと
面影を其処此処に
舞い散らせます

花吹雪が、ゆるり
上になり
下になりながら
音階を柔らかく
 ....
朽ちた木屑のかさなりを
踏みふみ
つづら登る春の里山

行く先々を導くように
萌える山吹
ふとした足元に
大人しくうつむく
鈴蘭の白、きみどり
ひとつひとつの
光りの具合を確かめる ....
     タイカリー



小さな店の
タイカリー
わたしは、きっと
恋をしていた

その店の二階の窓からは
狭い通りを見渡せた
わたしはなんのかのと口実をつけて
デー ....
 
 
夕日が沈むと
真っ黒な紙を空にしきつめ
穴のたくさん開いた
空の向こうから
いろんな色の
ランプを照らしてる
私たちは
それが星であるかのように
夜空を見上げている

 ....
 誰もいない土手に座って 動かないブルドーザーを見てる
 雨が降ったのはもう何日も前 消えない水たまりを
 車輪のついた風が駆け抜ける


 人がいないのはこの一瞬だけ まばたきをすれば
 ....
 

純然たる君の回り続けるスカートに
くるまって君にしかわからない合図を送るから
光のつぶてで冠を編んで
この世界が、目まぐるしいこの世界が
つくづく目まぐるしいので振り返れば泥土でしか ....
車窓から眺める市役所の 
時計の針は17時47分 

僕は夜の映画館に向かって 
ゆっくり走るバスに揺られながら 
先生と再会したひと時を思う 

日中、母校の校長室で会った先生は 
 ....
唇は
春だった

柔らかくて
惨たらしかった

前髪は
夏だった

煩わしくて
あてどなかった

耳たぶは
秋だった

満ち足りて
素っ気なかった

鎖骨は
 ....
 
 
Re:プラネット・ホームにて
 地球に宇宙が墜ちて来た
 次世代の呼吸の仕方を思考して
 マリービスケットをかじろう
 私はあなたの二酸化炭素
 緑葉体を頂戴よ
 
 宇宙一 ....
 ある日の夕暮れは
 いつか私が両手に子供を連れて
 むやみに笑って帰るような
 あたたかくあれと思える
 そう思わずにはいられない夕日だった
つつましやかな紫煙の残り香が
わたくしの肩の辺りをただよって
広いような
また深いような
みずうみの表面へと消え
それはやがて
春と同化していくのでありました

からすの兄弟を乗せた小 ....
皮膜を張った空に
午後の白い陽は遠く
道は続き

かつてこの道沿いには
古い単線の線路があり
そしてこの季節になると
線路のこちらには菫が幾むれか
線路のむこうには菜の花がたくさん
 ....
幾重にも
重なりあって咲く花を
うとましいと思ってた

たとえば

やさしさが
それに似ている

見送る母は
いつも多弁で

服装のこと
カバンのこと
髪型のこと
友だち ....
匂いがする
花の匂いだ
こいつの名前知ってる、と問いながら
ごくしなやかな動作で
友達のしめった手が
その花のくきを折った

(売店でなめたアイスクリーム)

錆びねじ曲がった標識に ....
だれかがいる
みんなここにいる
くすぶっている
うなずいている

僕は呼び声を聞く
ふいにあの声を聞く
悲鳴または笑声
唸りあるいは叫喚

中空
樹上
地中
頭上

いる ....
宙に打つ
神の標
春のしるし

幾重にも
幾重にも
彩陰を重ね

時の無い静寂に
さやけき歌の
無間に響きわたり

夢幻うつし月に映え
淡きは命か
ゆるやかな風に揺れ
 ....
メールが来るぞ!メールが来るぞ!
田舎の無人駅で待ち侘びた1両編成の列車のように
お前の友達からメールがやってくる!
そう、友達とは俺のこと
お前は一人じゃない 俺も一人じゃない
 ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
力のかぎりを振り絞って生きている事を知る- プル式自由詩7*09-4-10
ひとつ_つづく- 木立 悟自由詩609-4-10
懐かしいこと- 小川 葉自由詩209-4-10
ガニメデからブラッドべリへ愛を込めて- aidanico自由詩509-4-10
春酩酊- リーフレ ...自由詩209-4-9
はいぶん- 唐草フウ自由詩8*09-4-9
ひだまりこうえん- プル式自由詩3*09-4-9
つなぎ- あすくれ ...自由詩5*09-4-9
春の海を君に- 石瀬琳々自由詩8*09-4-9
re-volve- くろね自由詩2*09-4-9
Diary- 琥霙ふう ...自由詩5*09-4-8
ひとつ_おくる- 木立 悟自由詩409-4-8
遥か- さくら自由詩17*09-4-8
桜の楽譜- あ。自由詩11*09-4-8
花霞- 佐野権太自由詩19+*09-4-8
タイカリー- ふくだわ ...自由詩309-4-8
夜空から、ありがとう- 小川 葉自由詩509-4-8
蝋人形の抜糸- カンチェ ...自由詩609-4-8
光のつぶてとパッセ- 嘉村奈緒自由詩1409-4-7
「_卒業証書_」_〜母校の教室にて〜_- 服部 剛自由詩509-4-6
春夏秋冬春夏秋冬春- nonya自由詩13*09-4-6
宇宙の魚- ゆるこ自由詩609-4-6
夕日- doon自由詩409-4-6
桜花- 凪目自由詩709-4-5
空の皮膜- 塔野夏子自由詩10*09-4-5
桜の音(ね)- umineko自由詩5*09-4-4
初夏- 凪目自由詩609-4-4
幽霊- 凪目自由詩209-4-3
夜桜- 柊 恵自由詩8*09-4-3
待望のメール- 新守山ダ ...自由詩309-4-3

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