すべてのおすすめ
また背中にGがかかる
いや、重力ではなく塊りが押して圧迫している
左の肩甲骨の上に乗るコンフュージョン
緊張が高まり首筋まで凝ってくる
あまりの重さに頭の中で
コットンフラワーが咲き乱れ
 ....
眠たいときのように
井戸を掘りつづける。
ぼくは
素足

まま
空腹をかかえて
朝だった。
朝のコップ、
飲んだら
消え



いきつぎ、

白桃
ぶどう
し ....
黄色と黒の市松模様の世界で
わたしは探している
くらくらするのは気圧配置のせい
でなければ起立性低血圧のせい
あなたのせいじゃない
あなたのせいにはしない
黄色と黒の市松模様はくるくる踊る ....
窓の外を指は
選んでいる 私の夜の中で 疲れている
私は ひとり 無くした 暗い天井で
星空の 言葉を


手を繋ぐ人もなく 私の中で
どこに 私は きらめいている 皿の上に
買いに向 ....
微風が髪を流し
湖面を波立てる
(ほのかな水のにおい)

揺れる草の残像を
午後の残り火が彩る
(影、深まる濃紺)

誰に向けた言葉もなく
夜の静けさを待つ
(しるしに満ちた沈 ....
くもをたべる透明ないきものが
空に住んでいます
優しいナイフで切り開いて


あの日  歓声をあげて
逃げ水を追いかける
おさな子はぼくですね
ちっともつかまえられないのに
追 ....
大和川沿い走り抜ける
ワゴン車の窓越しに見える






遠くや近くやそのあたりに
見えるマンション眺めてるとさ








なんか不思議な気分に。

 ....
あの店がつぶれてしまう
あの店がなくなってしまう
あの子といっしょに行ったのに
楽しい会話があったのに
つぶれてしまう
空き地になってしまう


絵本のなかの夏に遊び
ソーダ水の ....
                 100809




価格破壊の角笛に
トロンボーンが負ける
金属が貴重なのだと
トランペットが慰めて
バスーンも頷いて
傍らのクラリネットに愛 ....
重心をほんの少しずらせば
スローモーションに身体は傾き
世界はするりとひっくり返る


そのままで
そのままでいて
頭の上に足をつけたきみが見えるよ


わたしたちが歩く世界は
 ....
朝から
ひぐらしの声が聞こえてきて
やっぱり
帰りたい って
思った


そんな日でも
快速電車は
あの頃のアパートを
速度を上げながら
通り過ぎる


耳を澄ませば
 ....
 なき虫であっても
 なく虫ではなく

 よわ虫であっても
 つよがる虫なのである

 にがり虫に似た
 にがい顔で
 本の虫は点とり虫というが
 てんとう虫はほんらいお ....
明日
わたしは
食べにでます
あなたの知らない
穴場の店へ
いつか
行きたいと思っていて
なかなか行けなかった
まだ開店間もない
トンカツ屋へ

トンカツ屋に入って
先ず感じる ....
                  100803




物体化した組織の齟齬を見つめている
小さな罅が拡大してゆく速度を測る
気の短い魚が迂回路を避けて
小堰堤に挑戦する傍らを
 ....
みとめてやる
みとめてやる
たとえおのれを否定することになっても
他人にオレがそのレベルだと思われても

人は信念とともに若く疑惑とともに老ゆる

ちんけな言葉だなと思っていたら

 ....
久しぶりに区民プールに行く。全然気づかなかったが、この街にはあちこちにプールがあるんだよね。そんなにニーズがあるんかしら。プール。

水泳にはあまりいい思い出はない。中学の授業ではおぼれかけた。高 ....
切ない 思いの
見えない 私を 思いとしての 
何ひとつとして悟りを出ることはできない思いに
私として 留まろうとする


求めている 取り囲まれる 
悟りを 楽しげなものなのだと  
 ....
小さい子のピアノは可愛い
大きくなると憎たらしい

泣かれると困る。
怒ると怖い。

踊れば楽しい。
笑顔になる。

流れるままに
身を任せる。

真剣に生きる
人生を楽しむ ....
雨の日のヤマネ
からつむり
生まれたばかりのアメフラシ
カマキリ

なんの夢を見てるのだろうね
ぱたぱたする
そのしっぽのその下に
小さな太鼓でも置いておこうか

おいで
秘密基 ....
塩分の
うすい膜が
少年、
夏は飛んでこない。



眼を充血、
陸のリンゴ。
焦りすぎだという警告
与え、
外って、どこだ?外って
水をたたえて
おれは



遠す ....
大好きな君が
クッキーを食べこぼしたから
掃除機をかけたら
君まで吸い込んでしまった
僕は慌てて、中身を空けて
ゴミを引っ張り出したけど
君は出てこなかった
全部ゴミを出したのに
 ....
かな、かな、かな、
音が溢れている、のに
耳が何も拾わない時に出会う
かな、かな、かな、
汗ばんで、湿った髪が頬に貼り付いている
だけれど氷水より冷めたものを浴びせられた気がする
{ルビ愛 ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
ずっと

深い底の ほんの少し上

ふたり歩いていく ひしめく無音の群に押されながら

姿を失ったわたしと

透き通るからだに 誰かの貝殻を包み込んだ ちいさな海の仔 と

ふたり ....
工場街の外れにある袋小路

ボロボロになった雑誌を小脇に置いて

今は誰にも咎められない

踊る石筆

アスファルトは真綿のように

こぼれ落ちる問いを吸い込んでいった

ドラ ....
朝早くから祖父が死んだ
葬式の準備に追われながら
仏壇の前に寝かされた
小さく硬く冷たくなった
祖父の姿が目に入る
子供の頃
遊び疲れて歩くのを嫌がったおれを
毎日のようにおぶっ ....
ぼくには廊下を走るしかないのか
なにもできずに世界の一員であることを
ぼくは駆けつけることもできなかった

文学で立ち向かえるのか
どうやって立ち向かうのか
立ち向かう理由なんてあるのか
 ....
くちばしの長く伸びた蚊に足元を見られて貧血になるくらい
過不足のないライン上を歩いているから
ワタシの内側から何かを持っていこうとしないでほしい
ダレに宛てるわけでもないけれど連絡通路をてくてく ....
お年寄りの話は
へぇーといって聞かなければならない
そんなことないですよ
なんて言ってはいけない
いや 言えない

一度そう言ってしまって
とんでもなく遠回りをして
やっとうちにたどり ....
「今は、眠ることにしよう。」
男は鞄に紙切れ一つ持っていなかった。男が持っているものといえばニューヨークへの航空券だけだった。男が行ける場所は部屋の中の片隅だけだった。窓を流れていく雲を見ていた。白 ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
重力加速度- 渡 ひろ ...自由詩18*10-8-17
テレパシークイズ- 榊 慧自由詩810-8-11
あなたのせいじゃない- 佐々宝砂自由詩3*10-8-11
思い出を見たいと- 番田 自由詩310-8-11
ほとり- 小林 柳自由詩310-8-11
夏の完結- あまね自由詩2210-8-10
警備員- サワメ自由詩210-8-10
あの店がなくなってしまう- はだいろ自由詩410-8-10
やさしいし- あおば自由詩5*10-8-9
鉄棒遊び- あ。自由詩16*10-8-5
その蜩- AB(な ...自由詩610-8-5
虫偏の精神を笑わないでください- 石川敬大自由詩1810-8-4
トンカツ大王2号店- 花形新次自由詩5*10-8-4
怪物- あおば自由詩5*10-8-3
みとめてやる- 吉岡ペペ ...自由詩210-8-3
水のテーゼ- umineko自由詩5*10-8-3
心を片づける- 番田 自由詩110-8-3
ある日の一日- ペポパン ...自由詩5*10-8-2
猫が短くニャニャと鳴くとき- 海里自由詩6*10-8-2
跳躍したき- 榊 慧自由詩510-8-2
掃除機は嘘を吐かない- ゆうと自由詩2*10-8-2
情景- ひち自由詩1*10-8-2
八月の子ども- あまね自由詩21*10-8-2
マリンスノウ- 相馬四弦自由詩3*10-8-2
石筆- 相馬四弦自由詩2*10-8-2
祖父の死- 寒雪自由詩310-8-2
子殺しのメカニズム- 吉岡ペペ ...自由詩610-8-1
レンラクコウ- 佐藤真夏自由詩6*10-8-1
さきゆくひと- 朧月自由詩410-7-31
閉じた目で空を- 番田 自由詩110-7-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107