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道の端っこに落ちていた

マグネット人形が

トラックぶおんの勢いで

わたしにひっつく

東南アジアの小さな島々

露店にぶらさがる毎日

ふとしたきっかけで

ぽろりと ....
ねこは知る すれ違う街の灯りの
ひとつずつに誰かが生きている

つらいことも苦しいことも
嬉しいことも悲しいことも
誰にも言えないことも
あの灯りの下に集い

確かに存在するのに
永遠にそこに行 ....
金木犀のかおりが郵便受けから流れると鍵をしめた
私は外に出ていたときに
人生で最初の婚姻届の切れ端を届けた
しあわせに封をして焼印を押し君に告げたいことばが溢れた
買ったばかりのダ ....
君の、夜明けの口唇に
葡萄の粒を含ませる朝
旅立つための翼をいだく
わたしの翼は白いだろうか
それとも燃えて血がにじんで赤く


葡萄の房に朝の雫がこぼれ
風が喜びを歌うとき


 ....
もういちど ちゃんと 笑って
アップルパイの焼ける 甘い匂い
おおめにふるったシナモン

ふれていたいのは 痛いとこ
こねていたいたいのは やわらかなとこ
アップルバイが焼ける匂 ....
7.

シャワーにはいっていると
うがい薬の甘いにおいがして
僕は目をつぶる
僕はそこまで女々しくないはずだ

鋳金されていく街の春は
貴腐葡萄のように熟していけばいいから
鋳型のよ ....
まるでま(とま)るはなしはまるでおわる


家にはないが
(ないから)
ホットケーキにはメイプルシロップ!
樹液!樹液!
一つのものをじっと視ると 
目が熟してゆく 

机上に置かれた 
何の変哲もないコップに宿る 
一つの目が、こちらを視ている 
すべての、そもそもの始りは夢だった

今でも夢は続いていて

夢だった(原始、夢はなんと呼ばれていただろう、最初の人々に、最初の言葉で)

もう、失われてしまった神話の
もう、忘れられた ....
なにもかもだよ。なにもかもが奪っていくんだよ。
平凡な日常とか、幸せそうな毎日とか
なければ生きていけないような
些細な幸せさえも、全て奪われていくんだよ。
残された物でやりくりするしかない。 ....
にんじん
牛乳

そりが合わんのだ
耳鳴りが止まない 夕立が止まない 誰も気に病まない
いくつもの六角形めがけて降りてくる無数の線
歩道橋では今日も神様が飛び降り自殺をしようとしている
マンホールは踊り出しボートが通りを行き交って ....
4.

酸素を少しとりこむのは
恥ずかしいことですね
ちょうどの互いの離れ方で
手をつなぐように指をのべたら

網膜を傷つけつづける雪
夢、虹、鳥、花、川、愛、心、光
光、光、光 ....
(仮)
                121012



時には、Sr Receiver の命ずるままに奈落の底も探す
仮面を付けたまま落下した貴公子の数は知らないが
そこでは腐 ....
生活を続けるために
縛られた猫になる
すきま風に揺れる
小さな花は、使わなくなったグラスの中

自由な生き方よりも
不自由の様子をうかがってしまうのは
そっちのほうが
安心できるからか ....
かつて
のしかかる羽根だったもの

いつも
ふゆの景色に茜色を刷いていく
かろうじて開かれた膝のおく
凍える火を吸う唇がいう
「わたしたちは箱から飛びだした角のようなもの
いつだっ ....
路線図の名前をとおりすぎるたび夕暮れの記憶となって
建設中のクレーンをかすめる金属音の反響
かりそめの服を着たらもう祖父の葬式だった
東京は暮らし辛いねと母が呟き
落とした花を持て余している会 ....
  銀色の泥棒が気配を殺し
  しとしと駆けてゆく
  暢気なマーチのような
  秋枯れた並木道



  なにか、この先必要なものを
  玄関口に忘れてきた
  そんなふう ....
たんぱくしつは
熱せられて
固まる

夏に固まった
たんぱくしつが
秋にゆっくり冷えていき
やがて
土に還っていく

冬にほどけた
たんぱくしつは
僕との螺旋の約束を
のんび ....
僕の範囲は僕だけだ

僕だけだ

全身タイツのようやぴたりと

僕の中だけだ

部屋は広すぎる

空気が多すぎる

空間が広すぎる

年老いていけば

自分ですら自分の ....
積乱雲が雨を降らせる。
空が好きだな。雲が好きだな。それを映す
水面が好きだな。言い出したら霧を見つけた。靄も好きだ。
雲の根源は地上に流れる水にある。
葉の裏から出た水蒸気にある。
空が私 ....
からっぽの溝に鳥が死んでいた

学校の帰り道

それだけでしょんぼり出来た

世界は知らないうちに壊れていた

世界はこころそのものだった


誰彼かまわず挨拶していた

た ....
1.

信じ続けることは海になって
みんな浜辺でお祈りをしている
空になれる日はきっと近くて
折り曲げた姿で翼を待ってる

消灯されていく物語たち
電光をやどす唇(すぐに手放す)
な ....
紅くてちりちりした涙が枯れ果てる

オレンジ色の小さな花の

フルーティな抹茶みたいな香りが

ぼくらの世界を席巻している

それはグーグルアースにも映らない


道をゆく者たち ....
ありのままの
星空よりも
ふんわりと雲のかかった空を見上げ
満天の星空を
想像する方がきれいかもしれない
ありきたりなことだけれども
わたしたちの想像力は
ある種の創造力よりもずっとずっ ....
夏休み最後の日曜日
娘達を連れて出掛けた『ツタンカーメン展』                          

それまで静かに私の後をついて来ていた下の娘が
王妃の小像の前で時突然口を開い ....
よってたかっての虫達が少なくなった頃を見計らって甘い香りを遠慮もなく振り撒いて
誰を誘惑しているのか
ずるい金木犀だ

俺だって 夏からつきまとわれて 迷惑している女の子達がいて

 ....
  金色の水がつたうと
  かたく四角いその壁は
  栗鼠のようにまるくなる
  ひとびとの話す声が
  物陰にひしと隠れる秋  
  きみの舌は木枯らしをつかみ
  それからねむ ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マグネット人形- 灰泥軽茶自由詩8*12-10-20
ねこはしる- 阿ト理恵自由詩5*12-10-20
車窓から- 中村葵自由詩1212-10-19
封をとく- かんな自由詩7*12-10-19
朝の葡萄- 石瀬琳々自由詩9*12-10-18
ホスピタル・サーキット- るるりら自由詩10*12-10-18
7- いつも神 ...自由詩112-10-17
- 阿ト理恵自由詩10*12-10-16
朝からクワガタ- 吉岡孝次自由詩412-10-15
ものの目_- 服部 剛自由詩312-10-15
すべての、そもそもの始りは夢だった- rabbitfighte ...自由詩212-10-15
fixed- 子役大好 ...自由詩312-10-15
残され給食- 吉岡孝次自由詩312-10-14
雨が降ってくるとき- itaintme83自由詩412-10-14
4- いつも神 ...自由詩312-10-14
(仮)- あおば自由詩7*12-10-14
黒猫の花- うみこ自由詩4*12-10-14
- 平井容子自由詩812-10-13
(仮)- ことこ自由詩7*12-10-13
玄関口- 草野春心自由詩512-10-13
たんぱくしつ- そらの珊 ...自由詩712-10-13
下り坂の何処にて- 短角牛自由詩212-10-12
一昨日の私は明後日の空を想像できない- かんな自由詩12*12-10-12
少年世界- 吉岡ペペ ...自由詩1812-10-12
1- いつも神 ...自由詩212-10-11
宇宙には届かない- 吉岡ペペ ...自由詩412-10-11
曖昧さをかかえて- かんな自由詩12*12-10-11
ツタンカーメン展と娘- 夏美かを ...自由詩18*12-10-11
星は流れない- ぎへいじ自由詩14+*12-10-10
秋の夢- 草野春心自由詩912-10-10

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