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雨が降りルーブルへ向かう足元を濡らす

とどまれないと二本の足が示すように
何事も今斥力ではじかれていく心のように

地下鉄から吐き出される人
肩を寄せ合って唇を吸う二人
一人冷たい空気 ....
夜に見上げる雨の
見えなくても見える軌跡でした
一度にざわめく夜でした


これからは みな
汗びっしょりだ
(たたんた たんた)
(たたんた ててて)


 ....
左目は熱く
左目に浮き
左目を照らし
頬に沈む
ハッカの花びらは
剥けて落ちるので青白く

外浪逆の上で
灯火の撒き餌になります

数滴
冷たい風にのって
持ち上がるのは
それは
大雪加です

見上げるほどに甘ったるい
葛 ....
ごめんね、とつぶやいて、終話釦をひとつ落っことしてみただけだと言うのに私は寄り添っていた心ぞうを引っぺがされるような気持ちになってたまらない。

爪をかけて思い切り剥がす。
心ぞうをさんざく声が痛い
 ....
長い間一人で頭を抱え込み 
開けなかった扉を 
無心で抉じ開け 
小さい一歩を、踏み出したら 

日々一緒に働く仲間達や 
苦手だった上司まで 
不思議なほどに歓んで 
幾人も僕に、声 ....
純粋な愛は歌のなかにしかない
ひとりきりでずっといる
名前が散乱していて
それがいままで出会った
だれでもないことに
泣いても
みな立ち上がって
拍手する
純粋な愛は歌のなかにしかない ....
チョコレイトはいくら食べてもたりないね

まよなかちょこれいと

いくら言ってもおさまらない

ぼくらのあまいあまいことばを

残さず食べちゃって

そうして肥えろ

ちきゅう ....
今朝よんだ本にかたいものがはさまっていて
誤ってのんだらしい

私のカラダの中を
ゆっくり ときどき急いで
まわるついでに 観察してるようだ

なんとかとりだそうと本を探してみる
巨大 ....
障子越しの陽の光が、やわらかな色味に変わるころになると
あのひとは楽しそうにわたしを呼びつけては
「春を描け」とねだるのでした


わたしはあなたの枕の横に ....
ある日突然窓を開けて
一羽の鳥が飛び立ってゆく
ある日それは静かに晴れた朝で
まるで船出のリボンをなびかせて
とても陽気に飛んでゆく空を


私の小指にはリボンが結ばれていて
ただ黙っ ....
じん じん
蠢いているんだろう
いや、生きている、それ。

わたしのあしにいまだにすみついていたしろへびにあいかわらずなまえはつけてやっていない



ヒューズがとんだ
耳元 ....
ヒーターの前で
犬とネコがひとつに丸まって
弟は買ってもらったロングボードを
組み立ててる

新しく買ったココアの缶を
さっそく開けてお湯を沸かす
お姉ちゃん

冬が終わったら
 ....
眠れないというあなたは夜を嫌って
薄いカーテンを少しあけるのです
ぴったり壁につけたベッドからどこかへ
ゆけるとおもっています

上の方の星には目もくれずに
下のほうの街灯もみないで
中 ....
私と君がバランスを取り合うこの世界は、い
くつかの悲しみによって支えられ僅かに綺麗
な側面によって、装飾されている。書置き。
降る言の葉。てのひらを傘のようにしてあな
たは、透き通る雨に打たれ ....
 
 
声が聞こえる
とても遠いところから
すぐ近くから

ここにいるよと
声が聞こえる
わたしの隣の席から

贈り物が届いている
箱を開けると
欲しかったものばかり

微 ....
死んだ人の遺したそれは、決して起こらなかった何かを思わせる。
それは瞳に触れる直前に消え、冬のようにそこにある。
私はガラス窓に息を吹きかける。
そしてただ消えるのを待つ。向かいアパートのカ ....
 
 
桜の花びらに見えましたが
それはお墓でした
とても小さな墓石でした
とても小さな人が
入っているのだと思いました
ところどころ緑に苔むして
たしかにそれでも
桜の花びらに見え ....
あのひと
どっかで
こきゅうしてる
がたがた
ふるえる
じめんの
ように
とうぜんの
こと

きのうおそうしきだったよ
おやまのふもとで
やかれたよ
こころのこりだったろうね ....
夜中に灯油をいれる
つばめが驚くから電気をつけられない
灯油をいれるもの
懐中電灯で照らすもの
ふたりで作業することになる

ひとりでできることなのに
つばめがぬくぬくとすごすために
 ....
ぼくは病院を経営していた叔父叔母に育てられました
ぼくの部屋は病室でした
かたくて高いベッドと狭い机しかなかったけれどなんの不自由もありませんでした
妹の部屋は病院の最上階、叔父叔母の居住するフ ....
                       100403



表面から融けだして
底まで達すると
真っ黒な地面が現れる
雪が溶けた
春が来たと思う
草が生えて
花が咲き
枝が ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
 
 
線路を描く
薄暗がりの方から
ほのかな明かりを灯して
路面電車がやってくる
駅を描く
路面電車が停まる
後扉から乗る
チラシの安売りの服を着た女の人が
前扉から降りて行く
 ....
Englishman in New York が聞こえる
懐かしい香水の匂いが通り過ぎる
地下へもぐる階段で
地下鉄の隣の席で

自分の左手を見つめる
指輪がひとつ
そのほかはヌード
 ....
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
廊下にある
黒板消しのクリーナーの台に
花も水も入ってない空っぽの
白い花びんがある。

生徒たちがふざけ合い、走り回るからそのせいで
花びんにぶつかるか、ぶつからないか
そんな状況をハ ....
この世という巨きな檻で 
誰もがひとつの「非常口」を探している 
それぞれの足首に鎖でつながれた 
鉛の玉を、引き摺りながら 

背後から迫る炎の手の、一歩先を 
脇目も振らずまっしぐらに ....
左折レーンにいた
交差点にしゃがみ込む人たちを見た
赤い小さな水たまりを見た
音声を風が運んだ
がんばって…
がんばって…
助手席の彼女が見たもの
人の言葉を持たない小さな生命が
消え ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が降りルーブルへ向かう足元を濡らす- 瀬崎 虎 ...自由詩410-4-11
ノート(47Y.4・10)- 木立 悟自由詩310-4-11
ノート(太陽)- 木立 悟自由詩310-4-11
レンズ- しべ自由詩210-4-10
電源- 斎藤旧自由詩1*10-4-9
男の背中_- 服部 剛自由詩210-4-9
lord- イシダユ ...自由詩610-4-9
ちょこれいと・どりーむ- ki自由詩2*10-4-9
吸収- 朧月自由詩610-4-8
- ホロウ・ ...自由詩5*10-4-8
四月の部屋- 石瀬琳々自由詩12*10-4-8
こくはつします。- あぐり自由詩7*10-4-8
Fence_of_lettuce- mizunomadoka自由詩310-4-7
終わりの今日- 朧月自由詩310-4-6
育花雨- 霜天自由詩310-4-6
春の席- 小川 葉自由詩510-4-6
16- mizunomadoka自由詩410-4-6
童話(おやすみなさい)- たもつ自由詩1710-4-5
信じていない- イシダユ ...自由詩610-4-4
つばめのいる家- 朧月自由詩410-4-4
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩11*10-4-3
凝視- あおば自由詩4*10-4-3
六月の涙、アスファルト- 吉岡ペペ ...自由詩1510-4-3
終点- たもつ自由詩610-4-2
おとなのひと- たちばな ...自由詩9*10-3-30
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
花びん- 山岸美香自由詩3*10-3-27
非常口_- 服部 剛自由詩610-3-24
Goodbyebirdと名付ける- たちばな ...自由詩9*10-3-22

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