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郊外の電車はぎゅうぎゅう詰めで
東京に出るための人たちで 
引っ越した僕もこれからはそのひとりで そんなふうに
名前も知らない女の子の体を感じている

カタコトカタコト…

だけど柔らか ....
休み明けのあの娘はあか抜けて
もりあがった額の筋肉で
固く閉まったビンも
やすやすと
缶詰にいたっては
くるぶしで一瞬
 
鉛筆の匂いをさせて
あなたは春になった

尖った芯が
しだいに丸くなって
やさしくなった

声、かもしれないものを
たくさんスケッチした
知ってる言葉も
知ら ....
 
私の背中に、少しずつ
一筋の陽が射して
橙に孵り、いつか
 
 ひら り、
 
私は わたし
を、翻す
 
 
碧色の温もり
 
木枯らしに
悲しみ、落として
 
 ....
三角コーナーから
芽が生えて
もう、そろそろ
ひと月になるのでしょう


靴下の要らない
そんな気温が
続いたものですから
私の足は
いつの間にやら
 ....
書き物机に
やわらかな風が届いて
湿っぽい単行本の
頁が少し浮いただけ

ペンは置かれたまま
日記帳は白いまま

包み紙のなかで
キャラメルが
じっと待っている
 ....
列車は/一度も地面を見ずに走って
みどりの駅でようやく息をはいた
何もかも続きすぎる/って全然気にしなかった
終点のことは噂で聞いた



だけど
じだんだをふんだってこない
 ....
   破れがさ

    さして見上げる

   空もよう

    人のささやき

        くもり後くもり
  
と、言って
帰ってきたのが
わたしだとしたら
いったい
わたしは誰なのでしょう

と、考えてみたところで
わたしは
わたししかいない

ただいまのわたしと
おかえりの
 ....
桑田佳祐や、長渕剛を通過していく貨物車の
コンテナに向かう壁が
指で形の前へ傘をさし、
ターミナルから歩いていく、そんな体へ

自分自身の心をさまよい歩くと
徐々にJRが明らかになる
ロ ....
店を出ようと思ったのに
もう一杯
コーヒーを注文してしまった

お財布の中を確認する
ギリギリ足りるみたいだ

あわてて戻ってきた店員が
「おかわりができます」
と言って、伝票を書き ....
たべたらなくなる

ミスドでは
アメリカーな音がバシバシ流れる

どうする?
なんか物凄い水煙に襲われて固まってますよ

店。

幟がもうダメだよ
左右から風雨のパンチ食らってぐ ....
ドアを開ける。




廊下


渦巻く
すべての白が
クリーム色になりたくなかった/それは薄むらさきだった
漂白剤はもう
ひとかたまりになって それから朽ちて


 ....
なにか良い案がひらめくとき
人のあたまの上で電球が点ります
あたまをいくらひねっても
なんにも思いつかないのなら
そろそろ電球の交換をしてもらいましょう

今日も電気屋さんは
町のみんな ....
 
陸上競技の大会で
入賞した
優勝ではなかったけど

おにぎりが
少し塩辛い気がした
母さんが少し
変わった気がした
僕も

晴れわたる空
というわけではなかったけれど
い ....
 
しっぽを空へ
ぴーんとのばして
ここにはいない人たちと
話していた
わたしたちには
そんな時代があった

ところがある日
しっぽをのばすどころか
しっぽを持たない
人に出会っ ....
{引用=*地下の風}啓蟄
三月の風が吹いている
この風は
地下の何処まで届くだろうか

春一番ともなれば
地下一階ぐらいまでは届くのか
台風の日
風とともに地下が
水浸しになってしま ....
沈丁花の、
高音域の匂いがした

夜半から降り出した雨に
気づくものはなく
ひたひたと地面に染み
羊水となって桜を産む

  きっと
  そこには寂しい幽霊がいる

咲いてしまっ ....
きみがいっていることと
していることの
あいだに降る、雪

無が
その目を開いて、
何もかもが
なかったかのような
夜、雪が
降る
たとえば今日
寒い風に吹き晒されているとして
さらに明日は
寒い雨に凍えているかもしれない
それでも破れ傘を差して
ボトボト歩いていくだけだ

たとえば今日
温かい陽射しに抱きしめ ....
そのお便りには
「わたしは
太陽や風に大事にされて
幸せでございました。」
と書かれてあって
ふむふむと思って
そのお便りを
あなたの胸ポケットに入れて
寂しくなったとき
その葉っぱ ....
 
布団の中から
黄色い豆電球を
ぼんやりと見つめてるのが好きだった

とても無機質で物静かな
豆電球と向かい合って
顔のない人と対話してるような
自分の顔をを見つめているような
そ ....
次へと向かう
夕日との
約束ごとで
明日の空に
靴を飛ばした

背中押されて
真っ直ぐに
伸びていく影
追いかけながら
家に急いだ

そこには
少しばかりも
寂しさに
背 ....
日本橋を歩いているとすれ違う、
ベンツや物、人、OL、一部の
浮浪者、ペンキ塗り、
サラリーマン、セルシオ、豆腐屋もいる

様々の僕だから
どこにもなくなっている通路の中を
怪訝な顔の行 ....
 
兄さんが帰ってきた

兄さんは
少し自信のなさそうな
顔をしていたけれど
兄さんの声は
あの頃と変わらない
兄さんのままで
兄さんがいないあいだ
僕がどれだけ不良になって
自 ....
 
 
象といっしょに
列車を待ってる
朝からの温かな風が
服の繊維をすり抜けて
僕のところにも届く
こうして春になっていくんだね
明日はまた寒くなって
雪が降るそうだ

昔、象 ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
傾いた標識に凭れる 
私のうつむく影が 
夕暮れ色の地面に、伸びていた。 

ふいに顔を上げた目線の先 
小屋に並ぶ 
七つの地蔵の真ん中に 
ひとり 
鼻は砕け、片目を開いた 
風 ....
やましさに
ついて、
きみに頬ずりした、量を
増していく、雪の
なかに
埋もれていくように、夜に、きみに

ついて、話していた
電話は
途切れた、雪に覆われている、潜みで
 ....
ひこうきが雲にとけてゆく

ひこうきの中
人が座っているのね
お茶をのんでいるのね
テレビをみてるのね
家の中のわたしとおんなじね

わたしは
まいにちまいにち
しっぱいや
べん ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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