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ベランダから見える青空は
薄暗い部屋からだと
とても明るく
雲が風の速度で動けば
この絵も少しずつ変化をする
ぼくは絵の具も筆も使わない
ただ風の歌を聴くだけ
頭の先はながない足の先指が 無い
からだの先からだがない骨のさきこねがない
まちがいのさきくるわない話を聞かない

それがすべて

私の先くだまった愛がある青色の愛がある
気持ち悪い愛と ....
何かが落ち 水煙がたつ
鳥が空に背を向けている
滴がどこかへ着くまでの
光のふるまいを見つめている


夜が海辺の岩をつかむ
幾度も幾度も つかんでは離す
道のまたたき ....
うたなのか がっきゅう会なのか
それとも朝なのに集まりなのか
しばらくの間 わたしは聞いていた
げんきな声を出す すずめたち


 生き抜いてゆくのは大変ですね

鼻をかみながらそう  ....
 
ひとさし指で手紙を書く
砂のうえに
潮が引くときだけ
ゆるされる

返事が来る
潮が満ちるときだけ
あなたから
光と光の
波にさらわれる

こぼれた文字の
貝殻をひろう
 ....
{引用=
いつも考える私は黒い上下の服で
見つめる白い棺の中身に顔がない



たわむれに
両手でそっと抱いた母の
細さに泣きたくて
三歩
あゆめ  ず

たわむれの
 ....
「柿色の髪飾り」

私はずっと窓の外を見ていました
お母さんが結婚して、お父さんが新しいおばあちゃんを連れてきました
何を話していいのか分からず
私はずっと窓の外を見ています
おばあち ....
触れあうと 音もなく
はがれ落ちた 鱗は
ひとつひとつ 淡く発光して
僕たちは 喪失のただなかに
いびつな突起物を
あてがいつづける
いくつもの 鮮烈な傷跡を
つめたい指 ....
目をとじて私の闇をあるく
蹲る人が耐えている
風化してゆく悲しみに

目をとじて砂の川で魚になる
私の想いは砂にあふれ
やがて砂の海へとながされてゆく

目をとじてスズランの咲く丘をお ....
陽射しが勝ち誇っている
圧倒される肌や
追いやられた雲たちを見まわして
自惚れている
晴天に
傘、

傘を抱えている、
チラ、不審、チラ、白い目、が、チラ、チラ、と、
きみの傘、
 ....
しんどいっていって、こころとからだがしびれるようなの、みすごしてね
 
たのしいことわすれて、しんどくなるの
 
しんどいてことば、もうつかわないの
 
こころとからだしびれちゃってうごけ ....
 
そういえば
結婚式しなかったね
ときどき妻が言う
僕は聴こえないふりをする

本当に
妻がそう言ったのか
確証のないまま過ぎてしまう
日々の幻聴のように

出会ってから
十 ....
我が偏頭痛は
シリウスへと羽ばたいて
ディラックの海が
泡立っている

くるぶしは水晶で
水と夜との境目を
滑ってゆく詩人の姿

ヒルベルト空間の果てに
夢を見る
つうか 買いものがえりのいちじく
にしんを三枚 ひらきまして
えぐるのです つまり私は
あとに残した いいわけ
ショートケーキならどんなにでも
ショートケーキだと知っております

つまり ....
 
本家の夜更け
障子のむこうの影を
目で追いながら
人の鼾と鼾を調和させ
命のありかを探すように
それらの影と音は
まだ幼い眠りの夢のように
瞬きを絶やさず生きのびていた

これ ....
夕焼けの上に乗っかった
深く透きとおった青色の空が悲しく見えたのは
その色の暗示する闇の到来によるものであったか
空が闇に染まっていく瞬間が悲しいように思えたのは
闇が悲しさを喚起するからでは ....
故郷の町を
その匂いを味わいながら歩いていると
偶々爪先に小石がぶつかった
僕はそれを拾い上げた

すると何故か
夕陽を見ているときのような
対象の解らないノスタルジアが僕を包んだ

 ....
職場の休憩室で 
目覚めた朝 
ふいに手を見ると 

午前零時過ぎまで残業した 
昨日の仕事をメモした文字が 
手の甲に薄っすらと残っていた 

昨日がどんなに忙しかろうと
昨日がど ....
風がかたく
薄く鋭くなってゆき
それは南中する空のもと
形を変える猫の瞳に似ている
かれらの前には何人も
内に埋めた空しさを寂しさをゆがみを
誤魔化すことは叶わない
より一層 ....
月曜日
猫のくつを借りたから
塀の上で昼寝ができました
おっこちないで夢が見れたんだ

火曜日
シマウマの上着を借りたから
横断歩道とともだちになれたよ
ぼくらふたごだって誓いをたてた ....
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない


くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。



どこまでも水。
ぼく ....
手の届く範囲で
窓を開ける
遠くなった人のことを思いながら
一日を傾ける

窓枠には白い花と
手紙を添えた
白猫が通りすがりに連れて行ってくれる
そんな風景を完成させるため


 ....
雨よ降れ
ざんざん降れ
と、こいねがう村がある


たった
ひとつぶの雨だれにも
没してしまいそうな
舟がある



 めぐみや恐れや
 あれこれは

 ありえぬ ....
立ち上る煙を見ると
その先に魂を探してしまう
人ひとり死んだのに
山は頬を染め始め
わたしは焼き芋を食らう

パチパチ、と鳴る
時を刻むより不規則で
ずっと我慢していた拍手を
本当は ....
陽が差していた
陰をわたる

すき間を縫ってやって来るなら
すき間をこえて会いに行く

そこに触れた瞬間から
なるべく離れないように
  小さな背伸びをしたことがあるか。憧れへ向かって、届かない手をもう
一息伸ばしたことがあるか。


        よせてはかえし、かえしてはよせる、くりかえす吐
息が音列になる。前傾姿 ....

仕事帰りの街灯の下
夜がひたひたと打ち寄せている
その波打ち際に立ってふと
えッと吐き気を催した
げぼッと咳き込んだ口から足元へ落ちたのは
幼いころのお友達だ
あの頃いつも遊んでいた ....
「つきの夜の歌」を歌ってと君はいった
そうじゃなくて 第二楽章のほうよと君はいう


ららるあ つきの
夜にすむものたち
うたをうたいなさい
ららるあ 
つきの ひかりの

うたを ....
夜、

ベッドの床のドアを開け 
誰もいない真夜中のモールへ向かう
不ぞろいな石畳のゆるい坂道
狭い道の両側に並ぶ石造りの建物
ショーウインドウに灯りが燈る

探せ、

歩け、
 ....
海岸にたたずむと
なぜだかいつも
雪がふる

手のひらに
結晶の一つがのると
出会いだ
と勘違いしては
スーッと溶けてゆくと
別れだ
などと悲しがる

雪がつもり
薄っすらと ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
9- カフカ自由詩408-10-21
風邪- 十二支蝶自由詩108-10-21
みどり来るみどり- 木立 悟自由詩308-10-21
ひなたのほうへ- 唐草フウ自由詩8*08-10-20
人指し指から、お願いします- 小川 葉自由詩12*08-10-20
カヴァー- 因子自由詩9*08-10-20
柿色の髪飾り- it自由詩408-10-19
filament- ねことら自由詩508-10-18
目をとじて- Etuj ...自由詩408-10-18
返照- 伊月りさ自由詩17+*08-10-18
あるこうね- 緑茶塵自由詩108-10-17
聴こえないふり- 小川 葉自由詩12+08-10-17
量子の夜- ぎよ自由詩308-10-17
はなし- さわ田マ ...自由詩208-10-16
本家- 小川 葉自由詩508-10-16
青焼け- HTNYSHR自由詩508-10-15
小石の向こう- 高橋魚自由詩208-10-15
(_今)に立つ- 服部 剛自由詩5*08-10-15
徒然_十二- 鎖骨自由詩408-10-15
カメレオン曜日- poco自由詩5*08-10-15
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波- 石田 圭 ...自由詩3508-10-14
落ちる- 霜天自由詩1208-10-14
笑顔- 千波 一 ...自由詩7*08-10-14
焚き火- 小原あき自由詩20*08-10-14
ただそれだけのこと- BOOKEND自由詩308-10-14
夜の歌- 渡邉建志自由詩7*08-10-14
秋の夜- 吉田ぐん ...自由詩3008-10-14
つきの夜の歌- 自由詩708-10-13
山高帽子- リーフレ ...自由詩4*08-10-13
なき雪- かんな自由詩18+*08-10-13

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