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テントウムシを 二匹並べると 星の模様に わずかな違いがある どうしてなのか 動き出さないように あたりを冷やしていると やがて眠ってしまった 八月三十×日 1から順に数字を 次の春までにはきっと 数 .... 夕方になると
家の中の丸いテーブルに
収穫した夕日がたくさん並べられた
トントンとまな板で
取立ての収穫を刻む音は軽快で
一日の話題は素朴だが
夕日色に包まると砂糖の香りがした
夕日 ....
{引用=
***


ムラサキツバメに失踪する
その前夜にふきあれた豪雨のことを
ながく思いわずらっている
きしり、と
窓はひらいた
ひと知れず
みるまに
カーテンはあおられて ....
今日も病院へ行った
お水とティッシュを買って行った
廊下ではもうお腹の大きい妊婦さんが
痛い痛いふうふう言いながら
旦那さんに背中をさすってもらっていた


彼女は具合がやはりよくないよ ....
街も人もびしょ濡れで
だれもきみにかまうもんか

いいから
こっちに来なよ
しぜんはとても
ふまじめだ

こどもができたら
そだてるおかねどうしよう
がくれきは
しゅうしょくは
せきにんは

なんて
まったくおもわない

ふりょうほど
し ....
その部屋には

水いろと黄緑いろのセキセイインコがいた

暖かなてのりだった

鳥にも性格や表情があるようで

水いろのほうが人懐こかった

そのさえずりを聞きながら玄関をでた
 ....
ひたひたと雨のふる夜の路地に小さな女の子が立っていた
女の子は少し屈んだかと思うと
黒いアスファルトの上でおしっこを始めた
雨とおしっこは混ざりあい低いほうへ流れていった

マンション三階の ....
青灰色のひかり

彼女のマンション

まだ5時だ

九月のセミが鳴いている

秋が混じっている

手を繋いでいた

ぼくよりも孤独を決意した

若くて暖かい手だった

 ....
一ヶ月と一週間が並べられていて
レジの横には揚げたての一昨日

握りしめた過去を払って
少しばかりの現在を手に入れた

耳から聞こえる一寸を繰り返して
片手じゃ足りない隙間を集めて
 ....
人と人が出会うように
男と女が出会うように
心と心が
出会い
お互いに触れて
重なり
子供が生まれた
彼らはその子を心と名づけた

生まれたとき心は水のようで
差し込む光は透過しな ....
その時が来たのならば
全ての窓を開け放しましょう
それが その時であるのならば

まいにち みて いるのだけれど

ひざの上で組まれた指が
互いに爪を立てている
 ....
世界中の猫飼いのために四つ足でにゃあとなくいきものたち

世界の不手際なんてお構いなしでにゃあとなくいきものたち

いきものたちはごはんをたべる
いきものたちはひざのうえでねむる
いきもの ....
ひざしが

丁寧にものごとを区別している(明るいところと影と)
かたむいてみている窓のそとがそうされるのを。
床はすこしつめたくて、かたくて、いい。
すこしずつ、ものごとは遠のいていく
 ....
夏に実った果実は
その夏が暑ければ暑いほど
甘く、またみずみずしい
だからたくさんの輝く甲虫たちは
夏の果実に鉤爪を食い込ませて取り付く

夏の果実がとりわけ腐りやすいのはそういったわけで ....

つめ/たい/針の/切っ先が
たくさんに割れて/糸になり
行く先々でつながった
水の末端があったんで
黒くてつめたい水底に
いまある名瀬を問うものの
わたいらの/海の魚たちには ....
夏休みを、なんとか、
2日取って、
土日とくっつけて、
4連休の、二泊三日で、
軽井沢へ行った。
彼女と行った。
新幹線で行ったの。
たった1時間でつくのさ。


なんだかわか ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
無為な時間の使い方を
私は知っている

あなたに
メールを打つ

秒針を見る
秒針は回る
自分の意志で

私は見守る
返事は来ない

期待もしないし
落胆もしない

メ ....
そのことばをぼくは
騒ぎ立てる人々のただ中で聞いた
underworldは時間を小刻みに
おしころした感情の無感情
そんな音で刻んで
一拍一拍に
いわゆる時間は切り分けられ ....
はじめて情事を体験したときそれは情事じゃなかった。情事と交尾はちがうことだとすぐにわかったし、わたしの体験するそれが情事ではないこともすぐにわかった。だから早く子供を作ろうと思った。交尾ならば結果をつ .... 夏に
瞼を虫にさされたので
片目があきません

いくらか黄色を
強めに帯び始めた
八月のカーブ
片目で町を走れば
遠近感がなくって
前の車も
白線も
ドアーも
濡れたボトルや
 ....
スーツに付いた君のファンデーション
ああ それは宇宙の彼方の星雲のようにきらめいて
この世界が美しいのはやはりあの{ルビ女=ひと}のためなのだ
などと考えながら
生地に残った彼女の温もりと匂い ....
幕開け前の誰もいない舞台に 
一つの卵が置かれている 
(あの中に、瞳を閉じた胎児の私がいる) 

ぴしっと殻を破り 
世界に顔を出す瞬間を夢見て 
(胎児の小さい心臓が、高鳴っ ....
仕事帰りに、
お茶の水に寄り、回転寿司を食べて、
ディスクユニオンで、
今日もすごく嫌な思いをしたから、
レコードを1枚だけ、買おうと、
あれこれ見ていたら、
彼女から、電話が来たので、
 ....
中学二年生のころ、
友達が、
雑誌の広告に載っていた、
身長がぐんぐん伸びる秘宝を、
1万円で、買った。
ドキドキしながら、待っていた。
虎の巻には、
毎朝、ジャンプしよう。
と書いて ....
割り箸がパキンとナナメに割れそうになって
熱いヤカンから注ぐゆが、みるみる
カップ焼きそばの容器から溢れそうになった

さっきから窓の外でかすかに鳴っている
サイレンの音が着実にだんだ ....

あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参 ....
 日本海にしずむ
 落陽は
 おおきくて美しい
 と、ラジオでだれかが言った

      *

 かつて
 五島灘にしずむ
 落陽を
  ―― オレンジ色のおおきな
 ....
「18歳未満立入禁止」
のボタンを押して、そっと扉に入る
大人は誰一人いない
大人が若返っているのか
大人などはじめから入ってこないのか
大人などはじめから"いなかった" ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明暗- 砧 和日自由詩311-9-4
夕日- 花キリン自由詩7*11-9-4
aerial_acrobatics_15- mizu K自由詩611-9-4
Baby_もうおやすみ- はだいろ自由詩511-9-3
- はるな自由詩411-9-3
自然- 小川 葉自由詩311-9-3
セキセイインコ- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-3
おしっこ- 夜明けま ...自由詩311-9-3
- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-3
光陰- Seia自由詩511-8-31
- rabbitfighte ...自由詩511-8-29
全ての猫と窓のために- 縞田みや ...自由詩10*11-8-28
あたっちめんと- 洛陽自由詩411-8-27
うつむいて- はるな自由詩4*11-8-26
甲虫たちの記憶- 水町綜助自由詩611-8-26
海のスケッチ- あすくれ ...自由詩511-8-24
軽井沢へ行ったの- はだいろ自由詩611-8-23
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
8月のむい- umineko自由詩5*11-8-21
Luci- 水町綜助自由詩311-8-21
情事- はるな自由詩9*11-8-20
片目は閉じられ時間は消えて- 水町綜助自由詩411-8-19
ファンデーション- ぎよ自由詩211-8-15
誕生_- 服部 剛自由詩211-8-11
めんどうくさい女- はだいろ自由詩311-8-11
小林ひとみ- はだいろ自由詩511-8-9
マヨなか。- 自由詩3+*11-8-9
夏と海と雪駄- 真山義一 ...自由詩2911-8-8
洛陽は落陽の果てにあって- 石川敬大自由詩19*11-8-7
"B",_is_the_capital_ ...- ピッピ自由詩411-8-5

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