すべてのおすすめ

職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
自転車のハンドルと
お母さんの間に座る子供
かわいいだけじゃない子供

カルピスをあげたいな
百年に一度のいけにえにしたいな
僕に歯を見せずに笑う子供
心にらくがきをする子供

ゆう ....
夏がくるくると流されて
風鈴が死んじゃったよ

竹馬のまっ黒な茎
川面に刺さって不思議なかたちだ
もやもやーっとした波間の夕日も

冷たいプロパンの隣で沈んでる白い車は昔のマーチ
ボン ....
星の写真を燃やす朝焼け
太陽が
世界でたった一人の友達のように
わたしに朝の挨拶をする


金曜日の新聞はおもい
そこにいた
それだけの理由で
人は殺せる
すてきな目をしてるの ....
{引用=「それでも、こころの中のたいせつな部分に、美しい、青い麦の生えた
草原があって、その向こうには荒々しい崖と海も見えて、そこではわたしとあな
たは虫捕りあみやかごをもって、いまでもはしってい ....
{引用=
盆がすぎ、まだ青々と立つ稲の 鈴花が
まだ咲かぬのかと歯軋りする歯は黄色く毀れ
甘みが乗らなかった梨の実をもぎ
浅く掘った穴に震える足で踏みつけていく
「来年はがんばれよ」 と ....
橋の袂から川に沿って伸びる灯り
向こうは賑やかだね、と言う
川は此方から彼方へ
花火の焼けた火薬の匂い
炎に揺れる小な提灯あかり
再び鳴き始めた虫

るりり、るりり、るりり、

ばあ ....
誰も知らない街の中を歩いていく
暗闇の中では銃の光だけがやけにまぶしい
黒いバッグの中には一冊の聖書が入っていた



ただ分厚いだけの何も語らない聖書
何もかもが嫌になったときでも
 ....
いろはにほおずき くちづけしたね

緑のこころはあかい頬だった


いろはにほしくず ながれておちて

二人のなみだと彗星だった


いろはにほのぐれ ゆうやけこやけ

あなた ....
ここは金魚原産の湖
赤い金魚や
金色のや
パールピンクのや
色々泳いでる

キンギョモがたくさん生えている
金魚たちふわりひらり見え隠れ
あまり大きな魚はいないので
みんな安心して暮 ....
見通しのいい場所で
感じないのは何故だろう


グッバイガール
細い月はハイヒール
運命はやはり
あると思うんだ

遠く遥かなものに
励まされてきた
君は近くのものに
励まされ ....
悲しみは
始発前に
環線を滑ってゆく
車たちや
過ぎてゆく信号の
きらびやかに
明け方の眠たさも
まぶしさも
知らない

縞馬の
しじまも
魚たちの
沈黙もまた
明け方の憂 ....
暗い夜の闇の向こうへそっと手を伸ばしてみただけ
明日がくれば日々の事にまた目を奪われて
思い煩っていた時間の尊さも僕たちは忘れ去ってしまえる

信じたい事 疑う事 とにかくここにある事  ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
風邪 いちにちめ

体のなかはあついのに
皮膚の表面はつめたい
俗に云う風邪なのだと気づいてからは
ずっと布団の中でグレープフルーツを齧っていた
昇ってくる陽にそっくりな果実は
わたくし ....

夜の間
やわらかく曲がりくねって
遠いお伽の国へと繋がっていたレールは
朝の光を浴びた時にはもう
冷たく固まって
駅と駅とを繋ぐ
当り前の鉄の路へと戻っている
包装紙から出したての ....
一体どんな違いがあるのだろう? 
夏日の照りつけるアスファルトの上 
ゆらゆらと 
{ルビ陽炎=かげろう}になって今日の食物を探す 
あの家のない人と 

駅の構内に日がな坐り 
10円 ....
帰ったら
ご飯を食べようね
バス停前のあの本屋
きっとこの頃は
思い過ごしているのだろう

傘の下のせまい

湿った毛色がとろりと風邪をひく
濃いすみれのようなのは
浮ついた午 ....
朝という朝の綴じ目があいて
空が少しずつ明度をあげていく
鳥と電線と鳥と蟻たちと
まだ鳴き声はない蝉としかいない

ウォー

アイニー

声には振り向くこともなく開き続け ....
あの丘には海がある
風にとけたあなたが ささやいていった
赤い自転車から 深緑の海を見上げる
深緑の糸かせから 糸の先を手繰りよせる

右腕に 螺旋を描いてゆく海の糸
ひんやりと
深緑の ....
パーティーは終わらない、軋んだ花で飾られた戦車に、飛び乗るなら、凍るような白い朝にしよう、クラッカーを買ってこよう、庭を壊そう、一緒に歌ってみようよ、晴れ渡った北半球の芝生に、横たわろう、星型 ....              090722



皆既食が終わると
なにもすることが無くなった(笑
散髪してから
魚屋で
鰺を2匹買う
豆腐屋でお豆腐を買い
帰宅して
鰺のフライと
 ....
言葉はなく、光
それは
すべての
不能、わたしの夜よりもきみの
夜が、より存在する
ように、もうそこでは
何も見ることが
できないように、何もすることが
できないように、言葉は ....
ほしぞらみたいに黙っていたら
追憶が加速していった
メリーゴーランドは架空の天気をかかげていた
7月15日は存在すらしなかった
とてもしずかに追い越されたニュートラル

 ....
雨上がり
郊外から都心へ向かう中央線から見えるのは
俺の気持ちを映したような澱んだ空
と思ったらそこには虹が架かっていた
濁ったブルーを切り裂くような鮮やかな七色
まるでささやかな希望
近 ....
何にでも話しかけるので
夏はとにかく忙しい

暑いね
暑いね
水足りないね

咲くね
咲かせて
咲いてね
咲かさせてね

ビルごとの風音は
街のシンフォニー
ひとつひとつに ....
わたしは消えてしまった光をのみこんでおちてゆくので
海へとかえってしまう
小さな夢が微笑みながらわたしのほうに歩いてきて
わたしは夢の続きへとはいっていかなくてはならない


(教 ....
風が止まったら
外にでて
あの時忘れてきた貝を探そう
二人で
手を繋いで
夜はまだ少し冷えるけど
懐中電灯に
砂と蟹を照らして
波の音
虫の音
ひいて
かえして
ないて
鳴く ....
何もないことの
咬み痕、きみ
はそれを頼りに
我に
返って、わたしには
ふたつの咬み痕が残った

解読する、
きみの名前を、数え
切れない
ものは
数えない、きみに口づけ ....
夏野雨さんの自由詩おすすめリスト(3184)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アルバイターと海- 吉田ぐん ...自由詩3009-9-10
夕方交差点- 昼寝ヒル ...自由詩709-9-7
雨雲- しべ自由詩109-9-3
日々の手紙- 昼寝ヒル ...自由詩1109-9-2
----------------------- 渡邉建志自由詩509-9-2
まだ大丈夫だろと呟きながら- リーフレ ...自由詩609-8-25
盆送り- プル式自由詩8*09-8-24
風を切って- 番田 自由詩109-8-24
いろはにほおずき- 瑠王自由詩7*09-8-24
自由詩な葉っぱ緑/湖のタリー- 海里自由詩209-8-24
夏のカーブ- 昼寝ヒル ...自由詩1009-8-23
_- 石黒自由詩309-8-22
8月のラジオウェーヴ- フミタケ自由詩3*09-8-7
スーパーへ行く人- 吉田ぐん ...自由詩2409-8-5
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
かぜごゑ- 吉田ぐん ...自由詩809-7-29
ドア、閉まります- 吉田ぐん ...自由詩1109-7-28
ただようひと_- 服部 剛自由詩509-7-26
ファクシミリ1_金糸雀- 梶谷あや ...自由詩909-7-26
アイニー- あすくれ ...自由詩8*09-7-26
深緑- たちばな ...自由詩11*09-7-25
パーティーは終わらない- アオゾラ ...自由詩12*09-7-23
夏をかう- あおば自由詩7*09-7-23
より存在するように- こもん自由詩609-7-22
ペンギン- コーリャ自由詩14*09-7-22
どこまでも虹を- 新守山ダ ...自由詩209-7-21
短冊と落とし文月/あのね、コスモス、もしもし、コスモス?- 海里自由詩309-7-20
まごころを君に、- e.mei自由詩2209-7-20
夏の鮮明- 秋也自由詩1*09-7-20
何もないことの咬み痕- こもん自由詩509-7-20

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