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砂漠ですから砂の岸辺
いろいろなものが
打ち上げられもするのです

特に砂嵐のあとや
遠くの土地での季節の豪雨が
泥水の大海嘯を送り込んできた後などには

紙の本は水には弱い
水のみ ....
「ばかものよ!」

なんて言い切れるなら良いのだけどね

「もしかして」

そんな枕ことばで思いの丈をごまかしたり
まるで何事も無かったかのように
飼いはじめたばかりの小鳥の世話を焼い ....
足踏みの音が
空を動く
少し傾いだ
輪を描く


ふたつの流れ
ふたつの海にたどりつき
海になれぬまま
海を巡る


誰も居ぬ部屋
明かりだけが
明かり ....
飛んでいきそな首ひとつ
(自転車はゆく 歯車はゆく)
必死に右手でおさえつけ
(自転車はやく 歯車はやく)














 ....
なにも考えることがないのです
いつになったら呼ばれるかなんて
こうして座ったまま
わからなくていい
十字路に
重ねられる四角い箱
白い壁の染み
隔絶されたハピネス
大脳が歩い ....
寒々しい棘が
いちいち目の端に溶け込もうとする
裸の地面を踏みしめて
遠くで頼りなげで
幽かに揺れる街の灯を見下ろす
生ぬるいそよ風が通り過ぎるたび
背中を抱えて連れていこうとする ....
私は辞表を出して出発しよう
田舎に戻ろう
チャンスの訪れないひどい時代だからと
私は決意して ひとり 下宿先を出た


そして家路には激しい後悔があった
私の弱々しい足取りには
だから ....
おまえは正しい

人間として正しい

最愛がほかにいることを

そいつにきちんと話したのだから

きっといまの苦しみは昇華される

これが業なら今回のことで消滅する

だから気 ....
少し早いけど
薔薇を見に行きます
あちこちで咲き出してはいるようですから

薔薇を見に行くのは
ボラの入り江にある公園
水清くして魚棲まず、のいわば正反対の海

どこかかゆいのか
そ ....
ただ言葉たちの声を聞く
作者が託したはずのものなんか知らない

ただ言葉たちの姿かたちに
目をみはる

文字でも
文字じゃなくても
いつも不思議に美しいそれら

ソロモンの指輪とか ....
透ける唄をきくから目をとじて
車の流れる音も聞きながして
そらはやっと明けたのに夜は幕をさげてゆく
夏はもう通り過ぎたの

冬物を出しながら
これからのことを考えて
でもこれからのことな ....
夢にも出てこない日々が続いて
将来だとか希望だとか
とうの昔に自分から消えて
生きるため日銭を稼ぐ仕事に
悔しさを感じることもなく
工業機械が働く日常の
オイルまみれな日々が過ぎて ....
苦い思い出を語れというのならその昔
廃材置き場になっていた広い空き地の泥水路に丸太の橋が架かっていた 。
小学校から帰ると幼なじみの僕とK君はイタチのようにそこの盛り土に上がっては秘密基地 ....
さっきからずっと
いちごチョコが大好きって話を
何度も何度もする君を見つめながら
僕は何度も何度も君を愛しいと思った話を君にすると
君はまたいちごチョコが好きな理由を
何度も何度も話し始める ....
火曜日に君に逢う

週末の休みが大好きな僕が
土日なんて要らないと思うほど
火曜日を待ち焦がれながら

まだ触れたことのない
君の手の温度を知りたい

どこでもドアのない世界は
時 ....
花園から投げ捨てられたものだったのかもしれないと、
ぼんやりと思い描いてはいたのだがー、
あいつー、刑務所からの出なんだって、たまげたものだよ、
キミもやつの噂を知っているかな。


 ....
そのまま東へ進めば
青春時代を過ごした街まで
たどり着くのだろうけど
特急が進行方向を変えたら
あの北の雲の先に
私の帰る場所がある

中途半端に古ぼけた駅舎の
売店はもう閉まっている ....
ストレスが溜まり
怒りっぽくなった
空気を抜かなくては
しかし金がない。

スポーツしたいが
する暇がない
我慢をするしかない
精神的にどんどん
追い込まれていく
逃げるところはな ....
校庭の隅っこで
秋風に吹かれて
あれは百葉箱
百片の言の葉を入れておく白い箱

言葉なんて
目に見えるものではないから
留め金をそっと外して開けてみても
なかは空っぽだ

ほんとは ....
白鳥を見たことがありますか
クラリッサをルリルするドンドの美しい瞳
動物園ではなくて
柵越しにではなくて

檻とか
金網とか
ああいったものは
目の前にあると
とたんにわからなくなる ....
この世のうわずみを
あらかた舐めてしまった

僕は

もう

面白がらなければ
何も面白くないし
欲しがらなければ
何も欲しくない

この世のうわずみは
どれも同じような ....
言葉をなくした私は、
夢の中で、
処刑場の裏で、


カディッシュー、


この無限の、彼方で、
いつも、私は、
瓦礫の山を光としてであるけれど、
私は、見る。


私は、 ....
ねぇダグラス
「たんぽぽのお酒」を読んだよ
ねぇダグラス
本当にタンポポを醸そうか

白や黄色やピンクなの
タンポポにもいろんな種類があるから
選抜育種とか品種改良とかして

タンポ ....
お菓子の世界には
心踊る響きが幾つもある

カップケーキのプケという脱力感
ホワイトチョコのイトチョコ・イメージ

ベーキングパウダーの
グパという響きは異国情緒深く
レバニラ炒めの中 ....
六月二十七日は、
私のしるひとの命日です
あの葬式では、
天気雨降りました。
七色の午後
左手薬指の約束に花輪をそなえました。

あの天然水は
このからだをとおりながれることはなくいま ....
家にはじめてテレビジョンがはいったのは
ぼくが八歳のときだ
十二月の寒い午後
第九交響曲を唄う白いブラウスの女性たちが
画面に映る
カメラは三人くらいずつを順番に写していく

近くにだれ ....
足首に巻き付く
  風が 頬に
     突き刺している
  私は知らされた


  私は何かに
手にさせられた 私の
    希望を 手に入れた
私は 無一文だ


     ....
 
 
椅子だけが敷き詰められた
簡素な地下鉄の空間を
カラスアゲハが飛ぶ
必然にも良く似たその羽で

運転席のピッチャーは
キャッチャーのサインに首を振り続ける
投げられないのだ
 ....
土の中の幼虫は
どこから来るのだろう
やわらかな
よく肥え太ったからだ

手ずから
土から用意した鉢植えなのに
ひっくり返すと何故現れるのか
ときには
五匹も、六匹も

きみたち ....
世界からの光だ
いつもそこに立ちつくす 私は
真冬のあたためられた日だまりの中に立たされた
だけど もう 春先だと 私は光を見た


私は世界に体を手にした
国民として働き続けさせられた ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
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