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蜂蜜の瓶で溺れ死んだ

ミツバチのことを想ったら泣けてきた。

べつに私の涙なんて

彼の家族の足しにもならないのだけれど。
 珍しく恒雄君が
 人気者になった日

 茶色い毛の鼠の死体を
 拾ったのだ

 集団登校の上級生たちに
 捨てろ捨てろ
 そう言われはたかれ続けて
 教室まで来た

 当然エン ....
無音のたかまり
雨の明るさ
仮の明るさ


とりとめもなく
ふたつに増え
やがて無くなり
やがてひとつ増え


真横をすぎる
雨の遠さ
真上に至る
 ....
シュガーコートされた沈黙が、幾重にも重なる
通りはまだ
騒ぎ出すことを知らない
カーテンが染めた光
部屋はまだ埃っぽく
朝が染み渡っていない

寝床は生暖かく
体は必ず汗ばんで
意識 ....
【マルボロ】

かあさん あのね わたしがうまれた世界って
本当の本当は しろい正方形だったのでしょう
そこはとても清らかな場所だったのでしょう?

エタノールで消毒した 清らかな ....
手つなぎ鬼
手はなし鬼
追う声を呑み
誰もみな鬼


明るい網戸
羽の失い虫
みどり飽和
みどり喰む虫


見つかりません
見つかりません
あなたは順路 ....
{引用=
紙上に佇む
痩せ細った枯れ木
磨り減ったペン先がつけた
掻き傷の隙間に
深く根を張るインクの滲み
どこに行くとも
なにを残すとも
示さぬままに
埋まってしまった行の終わりの ....
このように途切れ
このように降り
このように顧みられず
このように忘れ去られる


このように近づき
このように従い
このように落ち
このように笑む


こ ....
砂に消える火
煙さえ無く
手は振りかえる
軒下の蝶


昼の音の波
ぬれた器
ただひりひりと
なぞる指


遠く離れた
同じ手に降る
聞こえないのに ....
ある朝
キリンが
烏に言った
カラス君 カラス君
申し訳ないが
どこかに広い草原がないか
探してくれないか
空を高く飛べるカラス君
君になら見つけられるかもしれない
僕の故郷を

 ....
花びらの裏側
紙吹雪を紙は憎んだ
たどりつけるがたどりつけない
たどりつけるがたどりつけない



何もなく明るいものを見ている
無いものをすぎる無いものを見て ....
噛み付いた歯の先から、刺激


微笑みの国タイランド
とにかくひどく蒸し暑くて
立っているだけで背中を汗がつたう
ホテルの側で借りた自転車には
鹿児島県の防犯登録証が張り付いていた

 ....
絵の具の年譜
金の闇
渇ききった既視の風に
名を呼ばれては遠去かるもの


暗い霧をつなぐ虹
ところどころ消えながら
雨を照らし
雨を鳴らす


岐路の前の影
 ....
野火よ催奇よ
背たけを跨ぐ
おまえの金色
水に沈める腕の角度



夜は火です
夜は輪です
でも何も見えぬ
それが夜です








 ....
無口な娘
黒髪の娘
あなたはどうして
ここに居るのか



わたしはただ
あなたの睫毛と
あなたの雀斑を
数えていただけなのに







 ....
小雪は宙にちらちらと
ほほにとけてゆきます
そらはあんなにふかくって
こんなにあつくふっている
さっきまでここにあったのに
出あった瞬間どこへやら
おそらく、これは

みるのも こころ ....
正直者が馬鹿見る時代に

素直に腹の底から叫ぶこと

すでに凝り固まった頭には

これほど難しいことはなく

これほど恥ずかしいことはなく

これほど悩ましいことはなく

これ ....
身体とこころが、一番遠い日


時計はひとつだけではない
空腹を知らせてくれるのも
まぶたに重みを加えるのも
呼吸を始めるのも終えるのも
全部がばらばらに針を向けていて
アラームはそれ ....
ねじ式の少年のように
医者を探す為に放浪することもなく
私は医者を見つけることができた

いくつもの検査
結果ステージ2

決して嬉しくない医師のお言葉

手術室へ向かうベッドのアト ....
{引用=

ゆるやかに 見下ろした 深い夜の森は
慣れないおれには 凝った 闇の塊に見えた

あなたの 示す先から 遠く届く
波の 弾ける音で 崖の存在を 測る

ゆるい風にさえ 途切 ....
憂鬱さも手伝ってペンを持ちノートに向かう
何かが滲み出てくるようにペンはゆっくり動こうとするが
書き始めるきっかけとなった憂鬱さが
邪魔をし始めた

ぼやーっと壁に掛けた絵を観ていると
平 ....
光は動き
樹は見つめる
はざまの前に立っている夜
はざまは風になってゆく


双子の夜の片方が
先に朝を知ったので
昼はななめ
夕はななめ


光が変える絵 ....
伝わらない言葉でしか
想いを表せないことに
気付いた夜


意見の違いを
言い争えず黙る
気まずさ
忘れてはならないものらしい
愛した男の名前と
その男を奪った女の名前
そして事の顛末一切合切と発せられた言葉の一字一句まで

こんな近くに勤めているとは思わなかった

東神田の交差点を右 ....
速さを速さに過ぎる文字が
すべてすべて骸骨に去る
平らな井戸よ
容れものの子よ


二重の息や光の帯
朝へゆく朝 止めもせず
ただ見送ればその先に
二重の雨の ....
タニシ君
君がうらやましい
だって君は堅い殻を持ち
人間から踏んづけられても平気なのだろう

カタツムリ君
僕は君がうらやましい
君は水が乏しい季節を
眠ってやり過ごすことができるの ....
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった

砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
{引用=

翌朝いそいそと出て行ったあなたは
スーパーの袋を提げて夕方再度戻ってきた

おやつを作るよなんて突拍子も無いことを
つぶやく彼女がばたばたと何かを始めだす

へらりと笑いな ....
ゆびでそっとふれる
ふかふかしたものが
やがてしぼんで
くたびれて横たわる
むなしさをむねにしまう
かなしさを昇華する

 垂直にいきたものは
ささえあってこそでしょう
あなたの ....
降る暮れの火と刺さる樹と
青と蒼と青と蒼
うなずくように
言葉なくす灯


花間のなかの蕭索
舌の上の山茶花
冠 冠
手に手をわたる


影 にじむ影
海 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蜂蜜と涙- 小鳥自由詩410-6-27
- 藪木二郎自由詩110-6-27
ノート(夜くぐる夜)- 木立 悟自由詩410-6-23
トンボ- やや自由詩2*10-6-19
マルボロ- るるりら自由詩26+*10-6-18
夜と姫- 木立 悟自由詩310-6-16
6月の海- 高梁サト ...自由詩22*10-6-14
ノート(47Y.6・13)- 木立 悟自由詩210-6-13
去季- 木立 悟自由詩410-6-13
キリンの頼み- 曲がり屋 ...自由詩210-6-9
夜めぐる夜_Ⅵ- 木立 悟自由詩210-6-7
空色の損、ソーダ水- あ。自由詩14+*10-6-3
夜めぐる夜_Ⅴ- 木立 悟自由詩410-6-2
ノート(凹羽)- 木立 悟自由詩310-6-2
ノート(細夜)- 木立 悟自由詩210-6-2
みえないわたし- こしごえ自由詩5*10-6-1
叫ぶ- 葛西曹達自由詩210-5-31
五月二十四日- あ。自由詩11*10-5-24
おっぱい- 小川麻由 ...自由詩15*10-5-23
気だるげに無垢- 空白さん自由詩510-5-23
虫取り網- 小川麻由 ...自由詩4*10-5-23
虚明- 木立 悟自由詩610-5-21
泣く児の如き不貞寝女房- 板谷みき ...自由詩3*10-5-17
馬喰町のひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*10-5-17
夜めぐる夜_Ⅳ- 木立 悟自由詩610-5-15
タニシとカタツムリと男の子- 曲がり屋 ...自由詩6*10-5-14
遠い眼差し- 高梁サト ...自由詩18*10-5-14
ホット・ケーキ- 空白さん自由詩5*10-5-14
いちばんたいせつな- 唐草フウ自由詩7*10-5-11
夜めぐる夜_Ⅲ- 木立 悟自由詩610-5-10

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