すべてのおすすめ
ひとが
つとめて
恥じらえるよう、

糸はほつれに優れています



こころ
こまやかに
誰もが夜を縫いかねて

きらめく星に
焦がれてしまう


かばい合う布 ....
ゆうろさん料理をしましたか
ええ、しましたよ
左手 お野菜洗ったので冷えてあかい
右手 あついお鍋を見ていたのでももいろ
今日はどこで
小鳥の巣箱よ
小さなやかんに小さなお鍋
風邪ひいた ....
ひとりのための会話を照らし
光は深く息をしていた
遠すぎる背の
土を信じた


熱はどこかへ
到くはずだった
ゆうるり巡る
直ぐに見える道
終わりのような緑だった

 ....
いつかどこかへ
去るときが来て
道を奏でて
道を奏でて


奇妙にしばられた
音をひとつほどいて
粒のかたちに返し
行方を見守った


ひるがえる午後の
背の ....
いつからか
従えずにはいられないような
ある種の隷属のなかで
炎をおぼえた


つめたい石を蹴飛ばしながら
無言の
雨に

含まれ、ながらえ、



水たちの森は
 ....
ふたつの手のひらを
使いこなせない昼下がり

耳を澄ませてわたしは
しずかに風を
遮断する


すべては
それとなく遠い気がして
けれども確証はなくて
言えずに続いた
 ....
 華やぎなさい、
 ささやきに


背中は砂なのでしょう
どうしたって、もう
無音でいられずに
並ぶのでしょう


嘘でも良いではありませんか
道なき道があなたです

そ ....
ひかりがひかりに逢えるように
そうであったうたに戻れるように
ひかりがひかりになれるように
そのままの水を飲めるように



足にからまるまだらな音
消しても消しても残 ....
 愛おしいひとからの糸が垂れてくるのでそ
れをするすると引っぱっていると空がほどけ
てすっからかんの空になってしまい空の上の
ひとに「なにを考えているんだ」と怒ら ....
おりかけた踏切を越える数が
息つぎの数を超えてゆく
骨にそのまま吹くような
すずやかな朝


沈没船の数
鳥の数
波の数
星の数
誰かの何かになれる数


石 ....
横を向く指
くちびるの指
そっと押し分け
舌に触れる指


いつまでもいつまでも散りながら
消え去ることのできないもの
奥の奥にある赤いまたたき
にじみつづける音のかたち ....
今日
他界した父の
初めての
誕生日がやってきた

昭和
何年だったか
いつまでたっても
覚えないまま

もう
数えることはない
死者の生まれ日

ある年は土曜日で
ある ....
さよなら

さよなら

どっと
たくさんのきらきら星がやってきた

掬っておもいきり抱きしめたけれど
ながれていった よ

目を閉じて
わたしぜんぶで
あたためた よ

た ....
舟に舟のかたちに溜まり
宙を照らしかがやくもの
とくりとくりと
輪を描くもの


風が散らす雪のまわりに
道を創る歩みのまわりに
かがやくこがねの波があり
涙を涙に打 ....
曇へ向かう本
曇へ向かう本
忘れられた頁の
砂と波と息


羽に包まれ
石が流れつく
本は見つめ
火をふりかえる


雨が雨に落ち
空になる
手のひらの空
し ....
雪どけ水の流れる静脈
光の片目を両手で包み
生れ落ちた日の鈍色を聴く

にじみのにじみ
花の洞の道
雪の粉の服
笑みの鳥の羽

ひびきがひびきを
見つめにきている
も ....
陽は傾いて
粒の影たち
熱の在り処
闇のなかの
四角をまさぐる


目をさがしていた
水のなかにそれはあった
触れようとしたら
沈んでいった
今もそこにありつづける
 ....
光のにおいを
燃やすにおい
雪のにおい
水のにおい


空の青を掻く
音だけの吹雪
足もとにすがる
片羽の群れ


かがやきのない
氷の雲から
落ちてくる虹 ....
望まれない音の色とかたちが
夜明けのほうから降りおりる
まぶたの上のまぶたのかたち
ほのかに目覚めをさえぎるかたち


響きのなかに子らの手があり
母の行方をさがしている ....
わずかな凹凸が言葉をはじき
異なる言葉に積もり重なる
鳥やら 姫やら
肌やら 毒やら


木々のむこうをすぎる紙
たなびきは左へ
在るだけの音へ


まばたきのす ....
片方の手が火に花になり
もう片方の手が眠らず見ていた
寝床は静かだった
寝床は緑だった


熱の羽が取れ脚が取れ
ひたいとまぶたに降りつもり
また羽が生え脚が生え
手のは ....
涙をぬぐう手の甲ごしに
おまえが見つめた火の生きものは
空に焦がれて死にかけていた


朝は目のようにゆうるり動き
世界は風のなかの風にたなびく


こすり
火を生み
 ....
つまり
どうだっていいんだってことを確認するだけの思考回路
わたしはもういいかげん
大人になってしまったので
バカらしいことばかり増えて
「そんなのどうだっていいんだよ」
って言うためだけ ....
海へ倒れる曇を見ている
曇から生まれる鳥を見ている
降りそそぐかけらと水の柱と
波をついばむ音を見ている


道の上の羽と屍肉
夜になる曇
夜になる曇
羽と共に降りる曇
 ....
土を醒ます波があり
音は音のかたちを追う
水紋 はざま
ひとつ咲く花


ふつふつと赦され
指でたどりつづけている
四方が水の
{ルビ鈍=にび}の径


そこに ....

みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている

気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
 ....
雨に不安と不機嫌を飾り
原のなかを歩いている
遠く 近く
水の姫は咲いてゆく


坂へ至る午後があり
ふいに流れ落ちてゆく
遊びも笑みも
到かぬほどに落ちてゆく


 ....
ねこがいなくなった
遊びに行ってると思っていたのに
帰ってこなくなった
家族はみんな心配した
一週間経っても帰ってこなくて

保健所にも連絡した
交番にも連絡した
近所の人にも話した
 ....
季節だけにではなく別れを告げるということ
窓のない部屋では聞こえないということ

   言葉で削った窓のむこうは万華鏡じゃないということ
   中途半端な闇の中
   (匂いのしない風がテレ ....
水色のそらを眺めていると
水ではないのに水であるような
或いは逆でも済むような
忘れものの気楽さを
ひとつふたつと
思い出す


 降るものは
 雨なのだろうか

 不思議そ ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
縫い針- 千波 一 ...自由詩6+*08-2-8
ゆうろさん- ふるる自由詩30+*08-2-8
土にひらく- 木立 悟自由詩308-2-7
ノート(ひとつ_しるべ)- 木立 悟自由詩408-2-5
樹木の日々- 千波 一 ...自由詩5*08-2-4
青い鳥- 千波 一 ...自由詩26*08-2-3
盲目- 千波 一 ...自由詩4*08-2-2
ひとつ_しあわせ- 木立 悟自由詩708-1-31
「_いとおしいいと。_」- PULL.自由詩5*08-1-29
わたる_ひびき- 木立 悟自由詩208-1-28
花と花- 木立 悟自由詩308-1-24
死者の生まれ- umineko自由詩6*08-1-20
キラキラ__- ましろ自由詩2*08-1-16
こがね_ゆくえ_Ⅱ- 木立 悟自由詩308-1-16
跡音- 木立 悟自由詩208-1-13
降り来る言葉_XXXV- 木立 悟自由詩208-1-9
こがね_ゆくえ- 木立 悟自由詩408-1-5
ノート(火音)- 木立 悟自由詩608-1-1
離れる- 木立 悟自由詩107-12-31
夜紙- 木立 悟自由詩307-12-27
ノート(転輪)- 木立 悟自由詩107-12-25
こだま_手のひら- 木立 悟自由詩407-12-18
つまり- チアーヌ自由詩807-12-18
水応記- 木立 悟自由詩707-12-16
むらさき- 木立 悟自由詩307-12-11
みずいろ- 唐草フウ自由詩18*07-12-9
冬神楽- 木立 悟自由詩407-12-5
いないねこ- チアーヌ自由詩907-12-4
僕に雨が降るということ- たりぽん ...自由詩16*07-12-2
水色のそら- 千波 一 ...自由詩8*07-12-2

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