すべてのおすすめ
誰もいなかった
街は身を切るような冷たい風が吹く
誰もが財布の中に明日を抱えて
耐えていた
凍えるような冬の時の中


どこに行くのだろう
立ち止まるとき
わからないけれど
ま ....
  さびしいことを言ってくれ
  秋の幕がひかれるころに
  紅葉色のセーターに袖をとおして
  氷雨の似合う 唇のような{ルビ瞳=め}をして
  かなしくてたまらなくなることを言って ....
長い夢から覚めた後の
そこから動いてはいけない心
何もしてはいけないと
ただただそこにたたずむ心


いつか何もかもを
消し去りそうなものへの
あこがれと恐怖から
 ....
雨の奥から曇の淵へ
音は光の手を引いてゆく
白は降り さらに
白は降り


ひとり ひとつの場所にしか
響くことのない色があり
胸の苦しいけだものとなり
冬の川を ....
  夕暮れのなかで 光たちは話をしていた
  かつて朝日だったとき じぶんがどんな色をしていたか
  藍色の 円い 夜のうちのひとつになって
  薄暗くとけていくことへの 微かな畏れにつ ....
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
朝の隅の
見えない朝
埃は歪み
渦を描き
金と緑の河を浮かべる


二重三重にひらく空へ
暗がりは流れ落ちてゆく
樹があり また樹があり
むこうには何も無いかのよう ....
あと一口

もう一口

全部食べてしまった

寝る前
夜の荒れ野
肉厚の双葉
祈りに閉じる
滴の手のひら


瀧が桜に覆われ
音しか聞こえない
やがてすべてが
流れの先に遠のいてゆく


舗装路の亀裂に
沈み ....
氷河期が
水たまりに立っている


前を向いたまま
あとずさる


光を手放し
今も 拒んでいる


忘れた 忘れた
だからどうした


おまえ ....
雨上がりに鳴く光
凍りはじめた水窓に
夜は夜を増してゆく
指の熱さ
銀をころがし


給水塔なのか
送電塔なのか
遠く水色の光のなか
土に刺さる
やるせなさ

 ....
{引用=
忘れ去られた化石のように
 書籍がたちならぶ


黴は 胞子のにおい
 博物館の展示品さながら
 標本とみまがい、


ここでは もう誰も
 紙に書かれた物語を
 手 ....
人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
暮れのこがねの海岸に
こがねに染まった猿がいて
石穴に石を通そうとしている


街中にはりめぐらされた
ロープウェイの鉄線を
無人のトロッコが走りつづける


 ....
包み紙をひらくと
何もなかった



てのひらだけが
よろこんでいた
  こんな寒い冬の日には
  錆びかけた薬缶に水をいれて
  ストーブのうえに置いておこう



  けさ、空気はするどく冷たく尖っていた
  鳥の声はぴんと張られた針金のようだ ....
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ....
花が流れる
路を川を空を径を
鐘の音も見張りも
気づかぬうちに


喪服の赤子
灯台を覆う花嫁
濡れながら
うたいながら


百合のむこうの枯れ野
変わりつづ ....
ひとかき
ひとけり
その分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私の力の分だけ進む

ひとかき
ひとけり
私が今出せる力の分だけ進む
それ以上でも
それ以下でもなく

しなやかで ....
 
信じなくていい

涙で帳のおりた夜

そんな夜は、信じなくていい



 
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた

6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
また冬か、たしかに
冬にはだれかの炬燵の生活(くらし)がある
それでも重心は、大都会のビルディングの隙間から
「6億円、買わなきゃ当たらない」という
電車のキャッチコピーにサラリーマンまみれだ ....
詩に関節技をかけられる
ギブアップして時代に媚びたと白状する

詩に投げ飛ばされる
天地回転 ものの見方がひっくり返る

詩に首を絞められる
反則も何もありゃしない
ついには殺されてし ....
雷光と虹
透る曇
さらに高みの色を降らす
雪の無い
凍える径


銀と緑の
さかいめと折りめ
銀にも緑にも
照りかえす夕べ


四角く白い陽がわたり
角は廻 ....
 ブランコ


息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐く
いつも意識の片隅で
緊張している
生きるために

前脚を出して
後ろ足を出して
前脚を出して
後ろ足を出す
 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
〖一本の木が、忘れ去られた復讐のように立っている。木は、日の光に葉をざわめかせながら、停止点を刻んでいる。頑なに、雪を拒んでいる。樹冠からは水平に三本の木が伸びていて、それぞれが斥力に泳 .... 君が見る花は綺麗でありますように綺麗な花でありますように 何もしないまま
折れた教科書のページを手にしていた
一日が 過ぎていた
壁に当たった水色のライン


そしてベッドで眠った
来年は 会おうと思った友達と会おう
今年は誰とも会わなか ....
ジェロニモは古い雑居ビルの二階にいる
逆立てた金髪の根元半分が黒い
豪壮なプリンあたまの
ぶざまに鼻の長いこの青年は
いつもどんより倦み疲れた顔で
ほぼ毎日同じ電車でプラットフォームに吐き出 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イルミネーションの影- 番田 自由詩413-12-8
たそがれ- 草野春心自由詩713-12-6
ひとつ_離れて- 木立 悟自由詩513-12-3
ひとつ_ゆらぎ- 木立 悟自由詩413-12-2
光たち、影たち- 草野春心自由詩613-12-1
星座- たま自由詩35*13-11-28
ひとつ_しずけさ- 木立 悟自由詩313-11-21
あと一口もう一口全部食べてしまった寝る前- 北大路京 ...自由詩813-11-13
ひとつ_結晶- 木立 悟自由詩313-11-13
ノート(無風)- 木立 悟自由詩213-11-13
夜ひらく夜- 木立 悟自由詩213-11-8
booked_will- 月乃助自由詩813-11-4
家霊- イナエ自由詩22*13-11-4
ノート(かたむき)- 木立 悟自由詩813-11-4
ノート(つたわり)- 木立 悟自由詩513-11-4
いとしさ- 草野春心自由詩913-11-2
<ありがとう>- nonya自由詩25*13-11-2
冬と檻光(十六の視花)- 木立 悟自由詩313-10-31
ひとかき_ひとけり- 夏美かを ...自由詩34*13-10-28
信じなくていい- 殿上 童自由詩25*13-10-28
エレベーター- nonya自由詩28*13-10-26
ことばの姿(的な)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-26
現代詩バーリトゥードフォーラム- ただのみ ...自由詩31*13-10-26
みたび_めぐる- 木立 悟自由詩313-10-25
北の亡者/Again_2013神無月- たま自由詩33*13-10-23
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
木(Les_Arbres)- 葉leaf自由詩3*13-10-18
君が見る花は綺麗でありますように綺麗な花でありますように- 北大路京 ...自由詩413-10-18
アパートの影- 番田 自由詩113-10-18
ジェロニモ- salco自由詩10*13-10-17

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