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もう二度と私を殺さないでね

水没させようとする時の崩れ落ちそうな顔
覗き込む鏡には無い
こちら側はいつも見えない

もう二度と私を


穆かな闇に在る白い壁には
ひとがたの陰影が ....
滴の内にわたしは居て
滴に映るわたしを見ていた
笑うわたし 泣くわたし
音を持たないわたしを見ていた



滴の外にわたしは居て
滴に映る昔を見ていた
歪んだわたし 虹の ....
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく



車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
巡りつづけるものたちの
行き来するものたちの歴史の羽
雨雲の胸に
水草の陰に育まれていく



生きることの終わりとはじまりに咲く花が
鈴のように鳴りわたる
葉の色はこ ....
余りにもあどけなく捨てられた
紙屑 に
余りにもあどけなく捨てた
指 に
同じように宿るものを
冬と 呼ぼう


乾いたマンホールの薄い模様を通り過ぎたあと
歩道の段 ....
はじかれては爆ぜ
はじかれては爆ぜ
坂の闇に散る金の音
水をたたえた月の音



標は変わる
標はまわる
夜と交じわる道の上
涙と光に満ちてゆく



きらきら近 ....
急募であります

性別年齢不問
若干名
明るい人求む

ここんとこ
土鍋が不平不満をたらたら
全然出番が無いジャンって
家に遊びに来てくれる友達
いないのかよって

そうなんだ ....
なんだか
なんでもほっぽらかして
なんだかなんでもいいような
なんのこだわりもないような
ぽつねんとしてしまちゃうような
午後はないか
うとうとねむたくて
ダイソーの105円のし ....
出て行くのです
朝早くの電車に乗って
霧の中のレールに乗せて
席は自由で
同じくらい不自由で

透明な朝に気付いてしまうと
そればかりを求めてしまう
ススキの群れる白い世界を
滑り込 ....
僕は

空の果ての妖精の国から

堕ちてきた

偶然君の胸にとまった

君は僕に優しかった

暑いときは

金魚柄のうちわで僕を扇いでくれた

寒い時は

赤いリボンの ....
何もかも投げ捨てて

どこかへ行ってしまいたいけれど

君がいるから

行かないよ


何もかもどうでもよくて

自分がどうしらいいかわからないけれど

君がいるから

 ....
私はウサギ
ただし全身フェイクファー
真っ赤な義眼をうるうるさせて
可哀想なふりをする

寂しくさせたら死んでやる
着ぐるみウサギの脅迫に
おどおどするのを見るのが大好き
何かを囁 ....
四角い壁掛け時計は、いつだってずれていく
誰よりも遅れて12時の合図を鳴らす頃
止まりかけのコンパスで、地図の上を迷っていた
地球儀はもう回らない、僕の中では使えない
新しく覚えた近道では
 ....
冬の病院の
日曜日には車の少ない駐車場の
荒々しいアスファルトの
理由も何もない黒いところに
石灰を撒き散らす
何処から引用した余白なのか
誰も見透かさないからこそ
安心して引用 ....
 もうそこに 映る事無く 古道具屋に 
       売られて行くの  三面鏡


正面より左角度横顔の すまし顔
見ては微笑む 私の髪は
ちょうど腰のあたり
窓辺から光り差して 少し赤 ....
空を一巡する声は
風のつづき
鳥のつづき
手わたされる糸
瞳の軌跡
夜から朝への
器のつづき



しっかり速く
黄金に変わり
こぼれ落ちる火
紡がれる ....
水曜日の、朝
雨の、海
ここは、底。


数え切れない水曜日が
既に溢れはじめてしまって
数え切れない雨として
朝を打ち消している
あらゆる残り香が
あ、香りではなくな ....
路の灯りが
土を照らしている
土の下には
鳥が眠っている
目覚める鳥にも
目覚めぬ鳥にも
朝は
羽を置いてゆく



光のなかの穂
花のなかの舟
うなじ
呼び声
 ....
七日目の夕暮れ
悲しみの中身は今だあなたへの切願なる想い
大切にしてきた海の滴が
少しづつ込み上げて重ねた後の唇を辿り
瞬きという時に忘失を委ねていた
 
いつも夕立が来たら虹を見る
そ ....
朝には
テーブルの余白から
夜に吐いたお伽噺は消えていて
お伽噺の糧として要した液体の缶や瓶は
テーブルの余白にて
死に惚けた口腔のような
得体の知れない黒い空虚に成り果てて ....
  地下水脈が耳の下でゴウゴウと鳴り響く夜明け
        なんか起こりそうで


 
境界線に住む「鳥居」さんは
背中がムズムズと 引き裂かれそうに熱くなるのを感じ
家の窓を全部開 ....
目を 凝らしても
何も 見えない
穫り入れの 済んだ
果樹園
の 翳り


もう
崩れる 積荷
の 無い
軽トラック
の 傾き


目を 凝らしたら
余計 見 ....
沢山の肌があって、沢山の息があって
電車の水疱まみれの窓硝子は、耐え切れず、つつ、と、壊れた
そしてまた、つつ、と、何度でも壊れた
沢山の肌があって、沢山の息があった
私わかってい ....
道端の一本の木に
子どもが何百人も隠れていた
東の方から来たのだという



水がほしいというので
水をあげていたら明け方になった
狭い場所と
大きな音が嫌いだというので ....
あの人は悲しい人だった

公園のベンチで

名も無い詩人の詩集を読んでいた

落葉を栞代わりに挟んでいた


あの人は悲しい人だった

誤字脱字だらけの

名も無い詩人の詩集 ....
君の使っていた香水を買ってみた

香りは忘れてしまったけど

名前は覚えていたよ

リメンバー・ミー

Remember Me


手首に少し付けてみると

君の香りが甦る
 ....
夕暮れの後の雨はどこも優しい
平静な音が響いて
空間が深まっていく、窓の外
思い返すほどに
心落ち着いていく


世界は円になっている
そんな
額面通りにはいかないらしい
言葉が繰 ....
透明な、瓶の底で
大人しく待っていよう
次の月曜日はきっと
明るく晴れるから

さみしい時、だれかに
傍にいてもらえるだけの
ちからを、
此処に注いで

夜は静かに止む
夜は静か ....
両手でそっと包んだ鳩が冷たく固くなっていくということ
小さな部屋でひとり眠る夢のこと
最後の言葉を告げるためにやってくる
自転車のこと
同じくらい愛し合っていると思える人と出会い
二人でしっ ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- かのこ自由詩2*04-11-24
ノート(三つの滴)- 木立 悟自由詩204-11-24
待合室にて_(2004.11.22)- 和泉 輪自由詩1804-11-23
業歌(ひとつの腕)- 木立 悟自由詩504-11-23
残姿- 木立 悟自由詩304-11-22
宿る- A道化自由詩404-11-21
ノート(呪文)- 木立 悟自由詩104-11-21
募集広告- さち自由詩9*04-11-20
午後のこーひーのんでみる- 天野茂典自由詩404-11-20
秋水- 霜天自由詩904-11-20
★115_カエレナイ、ボク- 貴水 水 ...自由詩2*04-11-19
★114_キミガイルカラ- 貴水 水 ...自由詩4*04-11-19
着ぐるみフェイクファー- RT自由詩304-11-19
約束のように遠く- 霜天自由詩304-11-19
余白の引用- A道化自由詩704-11-19
『三面鏡』哀歌- 千月 話 ...自由詩5*04-11-18
飛歌- 木立 悟自由詩404-11-18
水曜日の底- A道化自由詩1104-11-16
未明- 木立 悟自由詩204-11-15
竿灯祭り- 純太自由詩9*04-11-14
テーブルクロス- A道化自由詩504-11-14
空ノ中町は1丁目〜5丁目まで- 千月 話 ...自由詩6*04-11-12
暮れる感傷- A道化自由詩304-11-12
重々しい諦め- A道化自由詩804-11-12
ノート(入学式)- 木立 悟自由詩704-11-11
★113_ボクノ、シシュウ- 貴水 水 ...自由詩9*04-11-10
★112_Remenber_Me- 貴水 水 ...自由詩504-11-10
スロウダウン- 霜天自由詩1204-11-9
夜明け- かのこ自由詩2*04-11-9
なにもない- チアーヌ自由詩1204-11-8

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