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長く伸びた草野原が
風に揺れているので 波

転げ落ちた赤い実
踊るよ 上へ上へ

昨日 満開の花びらが
今日 空へ旅立つ色彩の吹雪
舞い上がる柔らかい湿度
甘い香りを連れて 一斉に ....
朽ちる物質はいずこへ
俺の動脈に記憶される
一つの日時計となる

形なき真実はいずこへ
真心という舞台に
役者は惰性の流れ
さらに垂下した綺麗なカーテンが
それなのか
せつなき寂しき ....
金にあふれる雲間には
鳥も魚も子らもいて
紅と灰の問いかけに
青と銀の応えを返す



にぎやかで静かな暗がりの廻転
こぼれつづけるうた受けとめるのは
やわらかなやわらかな ....
?


軋む音
水の音
小さな舌の音が来て
流れるように傾きを変え
流れるように消えてゆく


指のひとつひとつに降り来る
泣きそうな笑みの光がある
触れる間もなく消え ....
白につづく銀と鈍
黄につづく金と土
線は繭にくるまれていて
まるくなり まるくなり
連なりのなか震えている



海と川の鳥たちが
街の橋を
曇の朝を越えてゆく
ふたつの ....
問い直せない問いばかり
白い段差に降り積もる
足もとにくずれては舞い上がり
白い段差に降り積もる



くずれるものらは道になり
道の下へと波打ってゆく
吹雪のなかを
 ....
車に轢かれつづけた傘が
側溝の泥のなかで鳥になり
やせた鉄の羽をひらくとき
午後の空はもう一度泣き
街をゆく人々の手を濡らす
目を閉じてもひらいても
夜に重なり現われる
光りかがやく胸のかたち
蒼のなかのからくりたち



高らかな鉛の奥から指さし
水面の緑と並んで馳せる
星と同じ色の曇
星と同じ ....
昔住んでいた家の近所の円柱形のポストから
私に 手紙を出したいんです




近くには小さな神社 小さなトカゲが住んでます
土を掘って数センチ グレーの粘土質の柔らかい土が現れて
ころ ....
手はくりかえし空を混ぜた
遠くなり 近くなり
ひとつの重なりにはばたいた
触れる色 触れる音
傷のような軌跡に満ちた



溶けては響きと光になった
水と水をつないでいた
 ....
グレープフルーツを半分に
ぱっさり、と
切ってごらん
まんなかにはいつも
記号



ぎゅう、

しぼったら
記号のしずくが
溜まるから
飲んでごらん
沈殿するのは
 ....
ふくらみを抱いたふくらみの横で
かがやきの子はじっとしていた
青しか見えない青の下
息のような明るさの下
午後のふりをした午後のあつまり



誰が造ったのか忘れ去られた
 ....
上ったら、下る、上っては、
下る、彼らが散らかっている、彼らの街で
折れてひざまずいた巨人が、ほろほろと朽ちてゆく


それは、もうずっと歩道橋に見えている
或いはそれは、もう ....
そっといじけたような光でいる
まるくまるくなでられたいのに
そっぽをむいて目を閉じて
大きな花の実を食べている



ずっとむずがゆく思っている
ときどき次の次がほしくなる ....
小さな円にあふれる花
雨の朝の鳥と痛み
夜の網の無音と光
午後に横たわるひとのかたち



置き去りにされた灯と灯の間で
光は踊りつづけている
みんな
何かに乗ってい ....
花占いをする少女の背中から
日向の匂いがしたりして
指先からこぼれる花びらがオレンジで
昨日降った雨の湿土を
温かく変えて行くのは
その答えが「イエス」だからなのでしょうか

お幸せに  ....
音はかたちに
かたちは音に
震えあう声
見つめる光
会話 滴 滴の石たち
つづく星
つづく星の水の輪たち



緑衣の子が帯をとき
首に二回三回と巻き
残りを胸の間に ....
穏やかな平行の視線
温もりのすき間に
優しい花を飾って

大きさの違う手のひら
重ねても埋まりきらない
埋めなくていい

近付いて
震え
離れては
響く

声も
色も
匂 ....
月 太陽 侵食 やがて三日月
  雲が形を変えて流れるスピード いつもより速く
  そんな日は風が冷たい もうすぐ冬に浸る体温
  温もりが恋しい と 手足が騒ぎ出しそうだ



夜11 ....
空のくちびるのまわりを
たくさんの魚が泳いでいる
曇の奥の曇に染まり
行方は次々とひらいてゆく



涸れ井戸を囲む湖に
金属の破片が降りてきて
細い道のあつまる道に
 ....
粒の柱が降りてくるころ
銀はかたちを変えつづけ
ほどけるようでほどけずに
そろえた両手を羽とは逆に
ゆっくりゆっくりのばしている



惑いは惑いにはばたいて
飛び立つことさ ....
愚かにも駅の天井を何故
消化器官に似せてしまったのでしょう
そこでは、羽音震わす蛍光灯
その仄青い痙攣から逃れ切れず
静かに分裂した影の群れが
仄青く集う硝子、地下鉄のドア

 ....
光ではないものをずっと見ていた
ゆらめく夜をずっと見ていた
倒れるために在るものばかりが
わたしに向かって近づいてきて
わたしのなかへと消えていった



目の前に
目の前で ....
白い大理石の上で眠りたいの 赤ワインを1本と少々飲んだのよ
ヒンヤリした床の上で丸くなって眠りたいの
ここが美術館の巨大絵画の前でもね


例えば 誰かに「あっちにお行き!」と言われたら
 ....
そこには居ないものの影が
たくさんの影に混じっている
やわらかい草と硬い草の境いめを
音はまぶしくかき分ける



紫に囲まれた桜色の道を
ふたりは手をつないで歩い ....
一日の終わりに
シャワーの蛇口をひねると
十二時のひずみから
しずくが落ちる
窓枠の
カタカタ
と鳴くのもよそに
通り過ぎたのは
秒針で


洗いながしたのは
遠い遠い
約束 ....
それぞれの じんせいには
そのとき きもちにさいた はなを
そだてて ゆくときが あるのだろう

ひつぜんでも ぐうぜんでも
ただ そこにある かんどうが
ぼくらを つきうごかして ....
   



   病院の裏山が紅葉してきた
   きょうのデイケアの午後のプログラムは
   ファッションショーだった
   ぼくはみどりのチェックのネルシャツと
   その上にモン ....
手をひらき
髪の葉に触れる
手をひらき
道の葉に触れる
手をひらき
手をひらき
離れゆく光の手に触れる



巣にかかった糸くずを
蜘蛛がじっと見つめている
 ....
砂塵に覆われたコンクリート
目を凝らせば
ほつれ落ちた枯れ枝、その向こう
目を凝らせば
灰皿代わりだった冷たい赤い一斗缶、その向こう
公園を閉じ込め続ける鉄条網、その向こう
澄 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
回遊図書/表紙- 千月 話 ...自由詩8*05-1-10
恵贈- 純太自由詩205-1-9
手首- 木立 悟自由詩505-1-9
光源のうた- 木立 悟自由詩105-1-3
線のうた- 木立 悟自由詩604-12-31
ノート(渦と道)- 木立 悟自由詩204-12-28
- 木立 悟自由詩9*04-12-27
夜と片目- 木立 悟自由詩304-12-26
赤いポストと遠い夜- 千月 話 ...自由詩8*04-12-22
滴路- 木立 悟自由詩404-12-21
*- 望月 ゆ ...自由詩12*04-12-19
降り来る言葉_XVⅢ- 木立 悟自由詩204-12-17
白い崩落- A道化自由詩604-12-14
ノート(午後の尾)- 木立 悟自由詩504-12-13
白と黒- 木立 悟自由詩304-12-12
段々と- 千月 話 ...自由詩8*04-12-11
緑衣の子- 木立 悟自由詩304-12-10
和音- さち自由詩8*04-12-9
わがままな侵食- 千月 話 ...自由詩3*04-12-4
音の轍- 木立 悟自由詩504-12-4
銀と柱- 木立 悟自由詩304-12-2
地下鉄の花占い- A道化自由詩804-12-2
倒れるもの- 木立 悟自由詩504-12-1
酔っ払って記憶を失くす程の勇気をください。- 千月 話 ...自由詩4*04-11-28
ノート(ふたり)- 木立 悟自由詩804-11-28
十二時のしずく- 望月 ゆ ...自由詩17*04-11-27
ときのはな- 玉兎自由詩904-11-26
南国の美女たち- 天野茂典自由詩2*04-11-26
小さな手- 木立 悟自由詩6*04-11-25
その吐息のほどき方- A道化自由詩1004-11-25

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