すべてのおすすめ
言いかけて、
やめた

そしりも不平も身勝手も

言いかけたから、
耳が困ってる

はっきりとは
もちろん聞いていない

でも、
ぼんやりとなら
聞いた気がして
耳 ....
空から降りた
この雨の

いつ、を
えがこうと
わたしの自由

だから
わたしも
あまり多くを
気にかけないで

雨に
ふられる

ふれ、られる



  ....
すっかり消えて
しまった
あとに、

思い知らされる
こころ細さがある


あれは
たいせつな
灯りであった、と

ちいさく震える
夜がある



 通りには ....
 
 
キャッチャーがサインを出す
マウンドでは扇風機が首を振っている
サインを変える
それでも扇風機は首を振る
そうしているうちに
野手も打者も応援団も実況席も
夏の暑さに溶けていく ....
{引用=


一 送電線


夕立のあとは
すっかり晴れて

青と
朱とが
きれいに
混じる

送電線には
数羽のからす

もうじき
日没後には
からすの色は
 ....
もういいかげんにしろよ
そうは思うけれど
誕生日だもんよ
今日は今日とて
生まれた日の記憶は
ないけど
後付けされた
記憶ならあって
よくない
ちっともよくない記憶
なら書きかえり ....
本当の名前なんて
一度も書いてあったことがない名刺を
感じ良く差し出す空っぽな指先

本当に行きたい場所へ
一度も連れていってくれたことがない
少しくたびれた空っぽな向う脛

どん ....
白い八月の午さがり

目を閉じて

君の幻を見ている

水のレースにふちどられたドレスで

踊っている

きらきら

きらきら

僕の瞼の裏にも水の雫が飛んで

きらき ....
ひとつの錐と
ひとつの傷
その間にあるものすべてが
錐により傷に押し込まれてゆく
錐により 錐により 錐により


奏でる前に
降っていた
奏でられるはずのものが
 ....
たわむれが
咲いて、
さい


羽のかたちで
だまりこくって

子どもはそれを
真似して
つづく



 いのり、だね

 放つかたちの
 閉じない
 ひ ....
  動物園で
  きみは言った
  しあわせならそれでいいと



  ライオンはライオンの檻
  シマウマはシマウマの柵
  帽子をかぶった飼育員が
  かれらに餌をやる
 ....
{画像=110817124651.jpg}


独りぼっちの花へ / 夜の公園にて

孤独な魂には
孤独な所作が必要だ
孤独な笑いと
孤独な涙が
顔を色分けている




 ....
その橋の欄干から身を乗り出せば
清らかな流れの中ほどに石ころだらけの中洲

別段、川の流れに抗う姿勢をみせるでもなく
上流に夕立でもあればあっさりと荒くなった流れに呑まれ
ちょうど今ごろの季 ....
草木のゆれる
その方角に
わたしはときを聴いている

これまでを悔い
これからを問い
わたしは巧みに
たじろいでいる



雲のちぎれる
その方角に
わたしはことばを ....
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる

屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる

傘から ....
五つとひとつの指で実をささえ
右は左の午後を見わたした
こぼれゆくものを
見わたした


鉄とガラスのはざまの蜘蛛
ずっと光を投げつづけている
陽でも灯でもない
雨の ....
 夜の湿り気が
ぬぐいきれずに
わたしのゆりかご
あなたはそっと
うしろむきで 

雨を吸った
風が吹いて
胸に空洞
わたしができることは
ただ、毎日をすごすことだけ?

 
 ....
はてしなく
広がるものは
絶望、に他ならないから

おねがい、天馬
そのたてがみに
一度でも揺らせて
ぼくの
名を


命中しがたい
銀の矛先
大鷲の
視線

 ....
青空から
おそわった言葉を
思い出せずにいる横顔を
やわらかく演じたら、

気まぐれな風たちの向こうに
緑はあふれて、
揺れている



 たいようを
 描きつづけるこ ....
土曜日のお昼ゴロ
テレビの前でゴロゴロ

珍しくないから
昆虫図鑑にも載せてもらえず
面白くないから
観察日記にも書いてもらえず

疲れやすいお年ゴロ
リモコン片手にゴロゴロ
 ....
緑は透り
透りは緑
雨の手のひら
うらがえす


斜めへ斜めへ息を吐く
斜めの先には水がある
見えない左
見えない弛緩


碧に翠に黄緑の羽
灰に白に水銀に
 ....
真夜中のいたずら電話

死ぬほど嬉しかった

たった今 僕は

孤独から解放されたのだから
夜、は
首筋からこぼれ落ちて
かすかに甘い蜜のにおいを
隠している

命令に逆らいたい鳥たちが
もうじきそれに気づくだろう

囲いはすでに
万全なのだ



風がかく ....
はてない偶然で
おてがみをくれたとき
トライアングルのような音色がむねに
うちつけて反芻した

涼色のびんせんに
えんぴつで
ことばじゃないことばのられつと
はにかみ・かみみ
 
 ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ


清潔な距離がくれた
まどろみの ....
うつぶせに眠る広きもの
夢とうつつの燃えるさま
陽も月も星も遠のいて
目をつむり目をつむり行方を追う


空に書かれた余計なことから
目をそらしてもそらしても
響きは進 ....
わたしはわたしとは別に
川に沿って進んだ
曇は倒れ 消えたあとも
水の上に映りつづけていた


わたしはわたしとは別に
どうとでもなるものだった
民族の音を消してまわっ ....
降る傷
金の跡
午後の塵
地に空を作れずに


空の径やはじまりや
辿れないものを辿るとき
警告は来て
河口に置かれる


光の原をゆくものの
隣の闇を歩むと ....
風林火山のごとく
誰にも知られず家を飛び出したわたしたちは
しばらくおびえながら暮らし
酷暑の陽炎 むしばまれつつ
いまに至っている

洗濯もの 干してたら綿毛の種がとまる ふわり ....
じいちゃんが
死んで
棺桶に入れられた顔を
じっとみては
安心していたけれど
触ってみる気には
なれなかった

じいちゃんを
火で焼いて
消す
ひどく惨い
ごおごおと
火 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
耳かきがすき- 千波 一 ...自由詩2*11-8-24
遠近法- 千波 一 ...自由詩2*11-8-23
ともしび- 千波 一 ...自由詩5*11-8-21
真夏の戦い- たもつ自由詩311-8-21
小詩集【流星たちの夜】- 千波 一 ...自由詩3*11-8-20
あたしの誕生日- 朧月自由詩1+11-8-20
ペットボトル症候群- nonya自由詩19*11-8-20
水のレース- 塔野夏子自由詩4*11-8-19
Earthbound(VCS3)- 木立 悟自由詩311-8-19
水の枝- 千波 一 ...自由詩5*11-8-18
メナジェリー- 草野春心自由詩15*11-8-17
独りぼっちの花へ_/_夜の公園にて- beebee自由詩18+*11-8-17
甘噛みのひと- 恋月 ぴ ...自由詩25+11-8-15
その方角に- 千波 一 ...自由詩5*11-8-15
雨の溜め息- 殿岡秀秋自由詩711-8-15
ノート(雨と王座)- 木立 悟自由詩411-8-15
つたえて- 唐草フウ自由詩8*11-8-14
天馬- 千波 一 ...自由詩3*11-8-14
窓越しの嘘- 千波 一 ...自由詩7*11-8-13
ゴロゴロ- nonya自由詩13*11-8-13
ひとつ_いない手- 木立 悟自由詩211-8-13
いたずら電話- subaru★自由詩18*11-8-12
漆黒- 千波 一 ...自由詩3*11-8-12
ことしの熱- 唐草フウ自由詩8*11-8-11
こいびと- 因幡菫子自由詩32*11-8-9
いない_かたち_Ⅵ- 木立 悟自由詩211-8-8
ノート(いない_わたし_Ⅱ)- 木立 悟自由詩111-8-8
いない_かたち_Ⅴ- 木立 悟自由詩111-8-6
回顧夏- 唐草フウ自由詩6*11-8-5
焼骨の埋葬- 長押 新自由詩4*11-8-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157