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夜が夜を動く
ふたつの音
ふたつすぎて
削れる音


緑の鍵盤をひとつ呑み
崖を歩く
植物園
火のなかの釦
かけてはほどく指


前へ 前へ 過去ではなく
 ....
つむる左目から駆け昇る刃
羽を断ち空を断ち 花に降る


重なりすぎて見えない重なり
かき分ける拙い手


背を散らし 背を散らし
また夜は来る 夜は来る


 ....
ヨウ素、セシウム、ストロンチウム

体内に入れば

なんにち、なんかげつ、なんじゅうねん

悪さをしつづける

ということは

その逆の現象もあるだろう

体内に入れば

 ....
インド料理のお座敷で

王様気分で料理を食べた

トマトのスープもほうれん草のスープも

オレンジ色したドレッシングのサラダ

マトンカレーにインドウィスキー

あれがあんなに
 ....
約束の

返事もなければ

予定もなにもたてられなかった

それでも信じて

返事を待っていた


そういうことが繰り返されていた

虫けらだって

天候不順で出てこなか ....
絵の具のにおい
月に触れる指
何処へもいかない


うたの行方は
異なる星
燃えおちる 燃えおちる


ひとりの内に ひとりは増し
さらにひとり
さらに緑
 ....
望んでない炎
炎に{ルビ塗=まみ}れた稲わらが強引に{ルビ傾=かし}げる 
カーテン越しから囁く者たちは
そこから離れなさいと
ただ 唇を動かす

ありえない色
塗り替えられた あの土地 ....
インドから来た 一隻のタンカーが 岸壁の前に泊まっていた…
だけど海は それを知るにはあまりにも広すぎた…
私の好きだったことは 一体 本当は なんだったのだろう
季節は 流れていく
そし ....
跛(びっこ)をひいた男が独り
本屋の軒先を横切る
そこが本屋の軒先であることなど
全く意にも介さず

杖をついた老人が本屋の中から出てくる。
一冊の本を購入するでもなく
じっくりと日課の ....
ベランダで裸になったまま
何もすることのない私は なんとなく今日はいい気分だった
このまま死んでもいいと思った
そうして いつまでも 私は流れる風に吹かれているようだった


ぼん ....
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
浮かばない、
影、踏みに、
蝶が、ふくらむ、
ねむりの、底に、

レンズの、
おうとつに、
ざわめきが、
すべりおりる、
夕ぐれの、
回転を、

踏切の、渡る、
詩人に、
 ....
数学の教科書の端に
赤ん坊と女の子の絵を書いた
学校に通っていたころ
妊娠して学校を辞めた女の子が
頭の中を通ったみたいだった
次の日になって頁をめくると
白い女が赤ん坊を抱いて
昨 ....
車の中で弁当を食べた
月曜日
そうすることが好きだった
女の間で染みつけられたような
いつのまにか 染みついたような 生活


人は何を探して見たことのない世界をさまようのだろう
 ....
「リサイシャです。」 
突然の呼びかけにハッと顔を上げる
カウンター越しにその女性は佇んでいた 
小さな女の子を二人連れている 
一瞬 何と声をかけようか戸惑う


胸の底に沈殿している ....
なんとなく突発的なことをいわれて

あの日も遠ざけられた

七年まえの夏だった

ぼくはあの頃よりつよくなった

それでも失言したり

気持ちが暴れないようにするには

時間が ....
今日に限って 折傘忘れてスコール
タバコ屋の小さな軒先で身を寄せながら
雨粒を指で拾い 掌で{ルビ弄=もてあそ}んだ

店奥のシャイな婆さんは
アガリっぱなしの{ルビ緞帳=どんちょう}が下り ....
気持ちをコントロールできなくて

ぼくらはおかしくなるのではない

気持ちをコントロールしようとして

ぼくらはおかしくなってしまうのだ


いま喫茶店をでた

のこり少ない珈琲 ....
桃のにおいの手が
空を混ぜて
はじまる


闇のなかを見つめ返す
まぶたの奥の水があり
ひとつの葉に隠されている


海岸と夜
手のありか
通り雨


 ....
いたずらな風にでも煽られたのか
薄桃色の世界が一瞬目の前にひろがった
 



男のひとは女性の下着に恋するものらしい

くしゃっとした
小さな布切れなのにね

でもそれは男の ....
伝えにゆくだけなのに

なんでこんなに悲しいんだろう

たとえば愛人の

ドアノブにぬいぐるみとゼリーをかけた

伝えにゆくだけなのに

なんでこんなに悲しいんだろう

ひとり ....
岩をめぐる路
月もまためぐる
ひとつめぐるたび
消えては現われる


つむぎ 投げ出し
雨が持ち去る
夜が来ても
暮れのままの息


雨の手足
屋根の ....
白っぽい水いろの空に

うぐいすの歌声が聞こえます

どこで鳴いているのでしょう

炎天のぼおっとした意識に

うぐいすの歌声が聞こえます


声変わりまえの

無垢のいのち ....
<種類別> アイスクリーム(自称)
<体脂肪> 22.0 %以上
<内臓脂肪> そこそこ
<原材料名>
  怠惰、臆病、猫背、妄想、未練
  安定剤(貧乏ゆすり)、乳化剤(溜息)
   ....
雨の季節が過ぎ
風の中から 川面から きらめく緑の梢から
いっせいに放たれてゆく
夏を奏でる音符たち
それらはゆらめき絡み合い
透明なアンセムになる

その響きに
意識を浸せば
やが ....
新聞によると、都会では 妖怪やむなし が 多く 出回っているそうだ
このあたりでも 妖怪いけしゃーしゃー が、つぶなら瞳を ぎらつかせている
だが、挨拶をかわせるのは なんか妖怪とだけだ

 ....
{画像=110715000430.jpg}


陽炎のゆれる炎の一日
草は夏の息をかみしめ
熱く重たい目蓋を降ろす
紅い夕日よ

それは陽炎のゆれる炎の一日の終わりの
時の流れの流 ....
息を押し殺して
手のひらでそっと囲んだら
金色の鱗粉を残して
忽然と消えた

紫色の残像は
一瞬だけ切なく薫った後
押し寄せる後悔の波に
さらわれていった

視界の端をくすぐる ....
マシュマロは気味わるいよね
痛くないよ〜(ウフ)という体つきからもう駄目
「みんないっしょにましゅまろうよ!」
赤ましゅ、青ましゅ
黄ましゅでしゅ〜とか言いながら
なよってきてはシュワッチす ....
視認性に欠ける水色は、ひたすら直進する境界線の色。どこかに背びれを伸ばすわたしに、そのどちらにも泳げない六番目のセンスがこみあげる。周期表(periodic table)の薄い領域。

いずれは呼 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(いない_わたし)- 木立 悟自由詩111-7-31
いない_かたち_Ⅳ- 木立 悟自由詩211-7-31
見えない邪- 吉岡ペペ ...自由詩111-7-31
暗黒宇宙のそのなかで- 吉岡ペペ ...自由詩411-7-30
虫けらだって- 吉岡ペペ ...自由詩311-7-29
いない_かたち_Ⅲ- 木立 悟自由詩411-7-28
稲わらの火- subaru★自由詩17*11-7-28
譲れない自分- 番田 自由詩411-7-28
頑固堂書店購買部- ……とあ ...自由詩13+*11-7-27
辞職の8月- 番田 自由詩311-7-27
午後の化石- たま自由詩24*11-7-26
まどろみ- リンネ自由詩111-7-26
I_am_“I_am”- 長押 新自由詩3*11-7-26
卸売り会社で営業5年- 番田 自由詩511-7-26
罹災者- 渡 ひろ ...自由詩23*11-7-25
目に見える世界- 吉岡ペペ ...自由詩611-7-25
スコール- subaru★自由詩16*11-7-22
寄り添うことだけが重要やねん- 吉岡ペペ ...自由詩611-7-21
いない_かたち_Ⅱ- 木立 悟自由詩811-7-21
確信のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*11-7-18
伝えにゆく- 吉岡ペペ ...自由詩111-7-18
いない_かたち- 木立 悟自由詩311-7-18
炎天- 吉岡ペペ ...自由詩311-7-16
僕はアイスクリームから生まれた- nonya自由詩24*11-7-16
夏のアンセム- 塔野夏子自由詩5*11-7-15
いま_まさに- るるりら自由詩13*11-7-15
時の流れ- beebee自由詩18*11-7-15
迷いの森- nonya自由詩17*11-7-13
おじさんにあれはないだろう_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩5*11-7-13
呼気の魚の棲む_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩11*11-7-12

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