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夕立でもぎ取れた蝉が
丁度今乾き切りました
私はアスファルトに足を揃えました
腹をかえし対の肢を合わせたその亡骸は
無音の言祝ぎでした


夕立のあと再び燃えていた日は、結局 ....
見えない光のなか
両腕をひらくと
波打ち際に
捧げものが打ち寄せる
まわりつづける羽の窓
羽のかたちに燃える窓



光を赦す声を背に
風に濡れて立っている
捧げものを抱 ....
めにいたい夏のひかり
アスファルトも臭い
おんなのしろい服が
めにつき刺さる
ちぎれた草はかれ
みみずも土にひからびる

ほした服はゆれ
あっというまに乾く
猫よけのみかんも
ぱり ....
旅立ちの道は心地よく
熱を残していたのに
いま太陽の下の冷たさは
独りの歩みを空へとつなぐのか



願いに満ちた足跡が
雨のなか消えることなくつづき
標のようにまたたいて
 ....
数学者は
0より小さい100の存在について考えながら

歯を磨き
大学前の坂道を登り
故郷の母親に手紙を書きます

今日は
0より小さい100の存在を確認するため
のみ市で
中 ....
とおくから

しとしと やってきて

きがつけば ずぶぬれ

こころは ゆるやかに しっとり


であい

よろこび

はんせい

こうかい

わかれ

 ....
素敵な言葉を 誰かの中に

一つでも残せたなら

もう死んでもいい


心に生きるさまを

ゆっくり見つめよう
出会う直前のゆるやかな空気の中で
小さな振動に身体をゆだねる

日常の大きな振動は皮膚をかすめ
記憶の穴をすり抜ける

身体にしみ込む小さな振動
紛れもなく
理由もなく
一番深いとこ ....
今思えば
すべてのことは
半径二キロの輪の中で
起こっていた
その中は
やさしい
繭のなかのように
柔らかくて

はじめて刺繍糸を買いに行った日のこと
鮮やかに覚えてる
刺繍で風 ....
君がいたから、どんなことも乗り越えてきた。
君がいたから、僕は「愛する心」がわかった。
君がいなかったら・・・僕は、何一つかわらなかっただろう。
君がいなかったら・・・・僕はここにいなかっただろ ....
「今・・・一番何がほしい?」
もしも、今そう聞かれたら、僕はまっさきにこう言うだろう。
「愛がほしい。」と。
今まで何でも手に入れてきた。
だけど・・・愛は・・愛だけは、どうしても手に入らない ....
本当はすべてをあなたにさらしたい
私の脳裏に気付いてくれますか
窓辺から叶わぬ願いを捧げていることを
全身で未来を抱き締めて
出来るだけ広い世界と呼吸を合わせていることを
溢れそうな心の雫は ....
俺は
あなたに巡り会えた

もしかしたら
もう会えないかもしれない

それでも
俺とあなたの運命は
一瞬重なった

俺の傷とあなたの傷は
まったく同じじゃないけれど

よく似 ....
つかれちゃった
こころのおくに

なげやりになった
こころのおくに

いろんなことが
いやになっちゃった
こころのおくに

ほんとうの
つよさが
ねむっているように
おも ....
ともだちなら
ひとりもいません

ここ何年も
ともだちとして
誰かと 話したことは
ありません

職場にいるのは 同僚
サークルで会うのは 仲間

特に寂しくはありません

 ....
7月第3月曜日の海の日の海
砂浜から続いていく波打ち際の
海底はどこも見えない


なんだかんだともう夏なので
麦藁帽子が飛ばされたりします
何か動力でも付いていそうな勢いで
途中駅に ....
鳥と世界が
左目を語ってやまない
他のものが皆
目を閉じている夜も



砂浜では
さまざまな色をした風が
透明な凧をあげている
砂の羽が
ひらいては散る
雲が波に近づ ....
わんわん
吠えるものがあって
そのあたりを
おずおず
掘ってみたら
ぎょっ
犬の死骸が
ぞろぞろ 出てきた
ぶるるっ
熱帯夜の怪である
雨が近づき
誰もいない
贈り物を捨てた



霧に立つ
赤と白の脚
ひとつの弦を聴いた



動かない虫
窓ごしの雨
深緑の声



夜は去り
水は残り ....
夏の朝は暑い

水を撒く匂いと音が好きだから
枯れそうな花にもじゃんじゃんかけてしまう

息子はDVDを見たがってる
しょうがないのでセット

明日もあさってもずっと夏休み
永遠に続 ....
そらが
投げかける光を
見なかった



膨らんだ
ほおぼねのあたり
あかく火照る
夏の痣がひりひりと
ひりひりと
うずいて
コンロのうえ
やかんから溢れる
湯気が
おも ....
とびおりて
とびおりたまま
じっとして
いつまで
たっても
じめんに
つかないので
こころなしか
ふあんになったけど

したを
みるのは
やっぱりこわくて
ちょっぴり ....
  

  つめたいもの
  扉からながれた
  こめかみのしずくはながれる
  行き先はおぼえているのに
  切符はしらないところへ
  白線をまたぐ
  パンダグラフたたまれてゆく ....
この2本の紐を引っ張ることによって俺は何かを得ようとしている


世界平和か
民族統一か
環境保護か
火星探索か


確実に言えるのはもはや
少女の下着を露にするそんな卑猥な動機の ....
くちびるを閉じると
世界とわたしは
分かれます
くちびるを開くと
世界とわたしは
またつながります
分かれたり、つながったり
くりかえし、くりかえして
わたしはまた少し
遠くへと ....
ほんのちいさな
おもいがけないよいことがあったときの
きみのひょうじょうがすきで
そんなふうにかんじるきもちがたいせつで
きがつくと
きみがよろこびそうなことを
せっせとひろいあつめては
 ....
鳴り止まない犬吠埼
海の声を聞いているのは少女、麦藁帽子
岩に砕ける波の飛沫を数えながら
降りていくのは
坂道

道はいつまでも道で
道は今までも道だった
通り過ぎる国道409号線
 ....
流しでグラスが割れた
まな板がおもいきり悪く愛をとなえると
こらえきらずにグラスが割れた
数すくない夢を
多角のくちびるに運び疲れ
包丁と見つめあっていたからか
鋭く指に切れ目をつけて流し ....
となりのとなりのとなりのへやの
めざましどけいがなりやまないので
ゆうがた六時半にそとにでた
まだ日はしずまず
ふだんよりずっと赤いかおで
西のやまの端にキスするようだった

あんがいあ ....
こんな雨の日は

家にこもってCDを聴く

きみから借りたCDだ

ある日突然きみから葉書が来た

「もうCD返さないでいいよ」

その たった1枚の葉書が

俺と君の最後
 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘刻- A道化自由詩1304-7-28
降り来る言葉_XV- 木立 悟自由詩204-7-27
ひかり- 竹節一二 ...自由詩2*04-7-27
終巡- 木立 悟自由詩404-7-26
童話(春告鳥)- たもつ自由詩1304-7-25
じんわり- 玉兎自由詩5*04-7-25
_- 小宮自由詩304-7-24
予感- mayaco自由詩204-7-24
刺繍糸を買いに- チアーヌ自由詩1004-7-24
君がいたから。- 天使自由詩104-7-23
愛がほしい。- 天使自由詩104-7-23
慕うべき月光に- かえで自由詩304-7-23
☆157_エイエン- 貴水 水 ...自由詩3*04-7-23
つよさ- 玉兎自由詩3*04-7-21
ともだち- こむ自由詩2*04-7-21
不透明な海の日- 霜天自由詩304-7-21
行方- 木立 悟自由詩404-7-21
わんわん- みつべえ自由詩704-7-20
ノート(贈り物)- 木立 悟自由詩604-7-20
夏のシャワー- チアーヌ自由詩3*04-7-20
らいめいの駒鳥- 自由詩8*04-7-20
みみなり- 玉兎自由詩4*04-7-18
- バンブー ...自由詩404-7-18
蝶々結び- 喫煙変拍 ...自由詩2*04-7-18
童話(声)- たもつ自由詩1904-7-18
たいせつなきもち- アンテ自由詩6*04-7-18
交差点、遠い空- 霜天自由詩304-7-17
もうすこし、やさしく- 折釘自由詩404-7-17
日がしずむころ- 竹節一二 ...自由詩904-7-16
☆153_ヒマワリ- 貴水 水 ...自由詩3*04-7-16

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