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冷たい砂浜に、誰か
体で泣いている


空生まれの灰が沈んできて
波へ死んできて
折り畳まれてゆく、その灰の
海はノイズだ


今は、眼を閉じて
耳だけの ....
秋に
葉と葉が
まだ生き合っている
その音が、して
その影と影が、あって
その匂いまでが、生じていて


生じては離れてしまうそれらが
見つめ合っていると ....
 
 のろのろ時間は僕の前に
 のっしり座り込んで
 僕のことを見ているのです

 壁の向こうには未知の世界が
 こじんまりとあるはずで
 そこには僕は行けないのであります

 頭が ....
橙色の風が吹き
壁をめぐり
木々を螺旋に上下する
ふいに無数の猫になり
屋根の高さの季節を乱す


吐息が導く双つの手のひら
合うようで合わないはざまから
遠く見知ら ....
 秋のこがねに
 ざざめく山の

 ざんざと落ちる
 もみじ葉に

 分けいりたくもないわと
 言うに

 うでを掴みし
 指の強きに

 あゆみ とふとふ
 ついて ま ....
 ふわふわ浮かんでる生活
 とりとめのない情熱はどこに向かう
 
 しきたりどうりにいかない生活
 世間から遊離している

 まぼろしをみた
 遠い昔にいざなうまぼろし

 いつかの ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっと 見ていた



「毒に彩られた花やね。」と教えてくれた
少女の丸くかがんだ背中から
 ....
曇のなかで
ねじれる光
灰に 銀に
尽きることのない色に
池を隠す雪の上
蒼い熱が散ってゆくさま
その繰り返されるうたを聴く



けだものはけだもの
世界を狩る ....
視線をゆきます。

ひっそりとした
鋭角な色のない
告白にも似た存在の道

とぎすまされた意志の果てには重く輝く種子が宿る

涙で
洗われた深い瞳
そこに秘密を映す

答のない ....
左の視界に切り込んでくる
海は花を手わたしてくる
霧雨と霧雨の合い間の呼吸
羽音から羽音へ飛び越えながら
海は光を手わたしてくる


朝がはじまるその前に
朝よりも強く ....
雲の
静かな暴走
高い青へ青へ
ゆけない、わたしの上に
上空があって


午後、
稲穂というよりも、風だった
肌が痛いほどの
午後だった、秋だった
その風 ....
九月
暗闇
繰り返す
その色痛い曼珠沙華
あちら側から手を振るあなた
私の空洞から風が吹く

愛して
愛して
愛してやれなかった
愛して
愛して
もっと愛して

暗闇
抜 ....
濡れたふたつの手が午後をつくる
坂の一本道
空へつづく曲がり角
高みの灰 地の白
遠くひろがるはざまを
雪が埋めてゆく



短い午後の晴れ間に
海を見ている ....
カメラは、設置されていない


高架下に紛れてしまい印象に残らぬ翳りを
僅かに掲げ示するように頭を前後する
ぐず、ぐず、ぐず、と音を立てる老婆の喉は
翳りそ ....
原の終わりを示す石標
頬を照らす風に押されて
廃屋は花に沈む
空は地の午後へ近づく
忘れられた道から生まれる鴉
砂の上にあふれ出る夜



金銀銅の狐がむさぼる
返 ....
粒になり粉になり消えてゆく
手に触れる花から消えてゆく
からだへ からだへ
浴びせかけられるように降る花
燃えても燃えても降りやまぬ
消えても消えても降りやまぬ


め ....
遅い月に
空は揺れ
鳥は眠り
朝の川を夢みる
冷たい光の下の水
海にもなる
人にもなる



雨の明かりをすぎる鳥
灰の轍をひたす水
幾度めかの浅い冬 ....
突然の雨に驚き
空気が動き
生まれた風は
生まれたときから不機嫌でした


埃っぽい路が
陽や曇を浴び
濡れた光を浮かべ
空を見つめているのでした


蜘蛛でも ....
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
「トウモロコシ」と言えない子供が
とうもろこしを殺してしまった
大人は嬉しそうに笑っている
子供には子供の悩みがあるのだ

 今日ついに10本も殺してしまった。。。



「キウィ」 ....
わたしは 鏡のなかで待っている

あなたを待っている



あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる

わたしは みとれて 口ずさむ





月明 ....
改札口にて
お待ち申し上げております


行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を


あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
{ルビ夥=おびただ}しく降り注ぐのは
湿り気のある眼球たち

あまりにも優しい成分なので
それらは
{ルビ容易=たやす}く踏み潰せてしまうのだが
悲鳴に私は恐怖する

オアシスはすぐ其 ....
他を照らせぬ光が集まり
枯れ木の夜を編みあげる
ゆらぐ景
降りそそぐ火
ふるえ よろこび
まばゆい鈍
それら 夜の鳥の浮力のすべて
融けるように溶けふたたび潜る


 ....
どうしても肌寒い蟋蟀質の摩擦によって
むしろ冷却されるわたしたちは概ね
低温のまま一生を終える腹部だ


脆い部分からアルコール消毒されてゆき
ついには殺虫されてしいんとす ....
雨の日の花
川のなかに泣く
さくら色の虹
白と黒の道


遠去かる銀を畏れ
目をつむる距離をのばしてゆく
道はどこまでも速く
道はどこまでも高い


見えない炎のか ....
宣告を受けた日
私たちは意外なほど冷静だった
それはおそらく
屈強な父の姿には癌という病名が
あまりにも似つかわしくなかったからで

父はいつもの如く寡黙だったし
私 ....
ふかみどり
ふかみどり
言葉を手わたし
笑むみどり


腕の輪まるく
伝うしずく
胸をすぎる
こがねの尾


風のなかをふり向けば
たくさんの声が消えてゆく
 ....
言葉の手
音の火
途切れながらつづく歌
原をめぐる者たちは
けして治らない傷を持ち
手を継ぐもの
火を継ぐもの
いつの日か果てるもののひとりとして
不完全な魂に
またひ ....
{ルビ魂=たま}のかたちの悲しみに
五つの手のひらが添えられている
{ルビ澪=みお}のようなかがやきを
大きな花が抱きとめる
素足の行方を
はばたきの行方を
抱きとめる


 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
架空のかもめ- A道化自由詩1405-10-23
アンサンブルの証明- A道化自由詩1005-10-23
のろのろ- 炭本 樹 ...自由詩5+*05-10-21
街と光- 木立 悟自由詩905-10-20
照_葉- 紫野自由詩405-10-20
通りすぎるだけ- 炭本 樹 ...自由詩405-10-20
自然治癒- 千月 話 ...自由詩25*05-10-19
凍空- 木立 悟自由詩705-10-18
- こしごえ自由詩15*05-10-18
海と言葉- 木立 悟自由詩605-10-17
檻の夜- A道化自由詩1305-10-15
九月の赤い花風- さき自由詩505-10-15
輪想(無の地)- 木立 悟自由詩305-10-15
付着現場- A道化自由詩505-10-14
冬獣行- 木立 悟自由詩605-10-12
海へ至る- 木立 悟自由詩805-10-11
腕ひらき_微笑む- 木立 悟自由詩605-10-10
午後のはじまり- 木立 悟自由詩905-10-9
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
子供の時間- 千月 話 ...自由詩9*05-10-7
わたしは_鏡のなか- 千波 一 ...自由詩14*05-10-7
改札口にて- 千波 一 ...自由詩41*05-10-6
砂嵐- 千波 一 ...自由詩11*05-10-5
ひひる__霊野- 木立 悟自由詩305-10-3
蟋蟀の骨- A道化自由詩1205-10-3
午後のむすめ- 木立 悟自由詩505-10-1
宣告- 落合朱美自由詩20*05-10-1
金と緑- 木立 悟自由詩1205-9-30
ふるえ_終章- 木立 悟自由詩405-9-30
ふるえ_Ⅴ- 木立 悟自由詩305-9-29

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