野良
砂木
よしたあとでみつめて
うつしそびれたのどかなあおを
石の空にこすりつける
指が汚れて
しかたないとふきとる
雨が来ない
ぱちと さえぎる
空腹の火種
湿りに破れていく草
這いながら みつめる星
爪に苦く 喉にあおる
うつしみにくびれたあかを
自由詩
野良
Copyright
砂木
2010-12-12 23:18:29