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めざめ
なにか黒っぽい
いくえにも重ねた
すき間だらけのガーゼ的なにかに
ゆっくりと眠りは
溶かされ絡まりながら
そろそろ吐きだされそう
視界の芯 ....
罠にかかった小鳥を
まだ暗い空に放した
迷いのない姿にほっと胸をなでおろす
百のけものが
身体の中で溶けて通らなければ
どんな鳥も放せない
太陽が空を焼きはじめるのを
部屋の影から見 ....
キミと公園で
これ以上、人を好きになるのはよそう
そんな別れかたはやめて
公園をかるい足どり
コーヒー片手に横ぎる
服が脱ぎたいって
わたしは好きなのに
....
目が覚めたら強襲フツカヨイ
周回軌道を弾かれる予感
夜の裡から ハザマまであった
更の加速は無謀的です
だろうが進め
見えるか あれが帰還限界点
戻れなくなるのは
私はレミングだから ....
ふんわりあかるい 丘をもちあげ
かげにかくりと 谷をおる
ひらひら帰りみち
みどりのうらで こえをきく
蜘蛛のこわさや あしたの雨の
ひろがりについて
夕陽がおちる
....
わたしからあかんべ
あなたからは木の葉
たからもの 小指ではさみ
あたたかな秋の 空へかえそう
うたたねしながら
ときどき見てる
からみぐあい
....
余った腕は力を脱いて 指をかるく握る
人さし指だけすこし立てて
みぎ足 引いてひだりはそのまま
そう ずらした軸を忘れないで
鏡 ここに置いておくから
そこで足を組むならもっ ....
角の本屋さんの奥で万年筆を売っている
仕事帰りの女がそっとのぞきこんだ
くもりひとつない飾り棚は
そんな町が好きだった
ゆっくりと溶け始めるアスファルトが
蟻や落ち葉を運んで ....
ちいさくて固い 心臓が
そっと弛まるように
白い雲は
もう 空の高さを競わなくなった
風が足跡をうずめるように
虫達も その聲を次第に顰ませて
次つぎと落ちて プリズムの ....
十九
土間のかおりが濃い風の中で
今もまだ鏡を磨くその人は
母方の大叔父だった
茶摘みが好きな
ハモニカの上手が
無口な夏の
終わらぬ波の狭間へ
時の流 ....
子どもが さけぶ 肺をからにして
名前を奪われた 動物を確かめ
さけぶ こめかみをふるわせ
おなじ靴、おなじ服
好きになれない 名前 みなひとまとめに
ぬぎ捨て駆ける
さ ....
ホントに海なんだって
あるつってんだよね車座のばあちゃん連が
あの丘をこえたらザザザ
と、むかし たぶん一度きり
お波とお供からあっとさらわれると云い
舟のり達なら躊躇うわず ....
真夜中に点灯した冷蔵庫の奥であらゆる向きに齧られたチー
ズケーキが発見された\反射的にわたしもかじりつき\素早
く体温を加え咀嚼を開始\ねっとりうっとり\うまれるチー
ズケーキのかがやき ....
曲げた躰をハートの形に触れ合わせ
あおく短い空を翅ごとに掴む
(静かに震えながら)
何を見ている
何を感じた
(水と血が滲じむと)
小川に沿って気流が乱れ
深い茂みが盛り上がる度 ....
見えない陣が静かに張られ
消せない悔いを学ばされる
通学の青にも馴れた頃
無菌にされてゆく教室で
午後の解答欄をはみだした
もっとひろい紙の方へ
未来をつかうことば達を黙 ....
空がおわる
その日きみと鳥になり
おわった空をわたる
海がおわる
その日きみと貝になり
おわった海をすう
嘘がないことば
或いは
研ぎすまされた嘘か
....
くちびる 傷つけた
悲劇 風リクエスト
胸の花袋 甘く
眠りに掻きよせ
フィルム焼く
針の短さ 反転し
綴じた無限
欲しさを 感じ
渡した筈 粗い筆
子午線
透明なかざぐる ....
足おと いらない
蛇だもの
瞬きも いらない
貝だもの
鉄砲 わるくない
ゆめは 急にくるしむ
鳩だもの
目ざめて気づく 一瞬は
空がひろがり どことなく狂ってた
声もそ ....
ゆきが おちてくる
海がひろく
不思議な 音をたてていた
灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない
ゆ ....
いたずらめ
げんこつがとんできて
くわえたばこだ
ふというでで
いとぐいっとひくと
おとうさんのたこは
どこまでものぼった
ぎんがみたいに
まーじゃんぱいがぐるぐるまわる
ひ ....
子どもたちのかおり水はかがやく
わたしの足をのみさらうもの
それはとても自由な戯れに見えたけれど
目をとじて 耳をすませば
ひとつの韻律をかんじるわ
わたしもむかしは うたでした
も ....
AB(なかほど)さんのsoft_machineさんおすすめリスト
(21)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
めざめ
-
soft_machine
自由詩
5*
23-10-12
朝の天使
-
soft_machine
自由詩
7
23-10-2
キミと公園で
-
soft_machine
自由詩
3*
23-10-1
ポイントオブノーリターン
-
soft_machine
自由詩
6*
23-9-23
ちょうちょ
-
soft_machine
自由詩
10*
23-9-23
しえすた
-
soft_machine
自由詩
13*
23-9-10
クロッキー
-
soft_machine
自由詩
9*
23-9-6
哀しみを司るたとえ
-
soft_machine
自由詩
13*
23-8-30
回帰線
-
soft_machine
自由詩
8
23-8-22
十九
-
soft_machine
自由詩
11*
23-8-19
こどものせかい
-
soft_machine
自由詩
9*
23-8-9
ザザザ
-
soft_machine
自由詩
8*
23-7-28
チーズケーキとリルケ
-
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自由詩
11*
23-7-8
蜻蛉
-
soft_machine
自由詩
5
23-7-4
テスト期間
-
soft_machine
自由詩
4
23-6-22
檻人
-
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自由詩
4
23-1-10
さぼてん
-
soft_machine
自由詩
4
22-12-31
だれ
-
soft_machine
自由詩
4*
22-12-22
雪が落ちてくる
-
soft_machine
自由詩
9*
22-12-18
おとうさん
-
soft_machine
自由詩
5*
08-6-11
わたし_うたでした
-
soft_machine
自由詩
29*
07-5-3
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