すべてのおすすめ
きみの柔らかい生き物を
毎晩夢に見る
わたしの柔らかい生き物を
かつて沼だった土地に放した
放物線を描いて
慎ましい身なりを合言葉に一斉に種弾く
それからの手記
それからの鐘の音
きみ ....
人体模型を誘拐した時
何か 黒いものがその筋肉に付着しているように見えた
今となっては少しだけ思い当たる
下着を見られた 夜だ
あれは
◇
そんなに見られて 恥ずか ....
緑のべ
胸の静かな鳥、飛んでる 嘴鳴子 (呼びやる、手がさざなみだ)
ぜんぶがぜんぶ静止画のようにただの一片を切り取った
狭いから 気をつける 体を食べる線に 付き合う
....
{引用=
鱗はがし
}
ぐったりとした坂の両脇
片付けられたばっかりの ここは小さな店屋さん
向かいではやけくそなハンマーが突き出た骨を打っていて
....
エゲレスで
イエローファット病が流行ってからは
刺繍入りのコルセットなんて、とか
上等の砂糖菓子なんて、とか
囁かれてしまって
女たちはとても恐れた
個体によって差はあるけれども
た ....
1.
シナ子
今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
....
いつもララしてる
おねーさんのお目目は困ったくらいの蜻蛉球で
少しずつ村の人が齧っていくものだから
少しずつ世界が薄くなっていったけれども
その度に縞模様が増えていくので
おねーさん ....
感情の吐露です
それは美味いのですか
脂がのってるのですか
私は場違いではありませんか
大将、
はちまき ずれていますよ
ずれているのは何だっけ
そ ....
わたし
ごくつぶしの耳鳴り芳一と
反転した橋の下
こうもりみたいな夜を過ごす
森の、もっと森の方
ただのニレだったという屍が
糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
AB(なかほど)さんの嘉村奈緒さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
篝火
-
嘉村奈緒
自由詩
8
13-3-31
裾をめくった
-
嘉村奈緒
自由詩
6*
10-8-10
打ちつけられて
-
嘉村奈緒
自由詩
15
10-8-5
星を千切る
-
嘉村奈緒
自由詩
15*
07-4-23
イエローファット病
-
嘉村奈緒
自由詩
8
06-12-12
シナ子
-
嘉村奈緒
自由詩
37*
04-10-8
白紙
-
嘉村奈緒
未詩・独白
4
03-12-8
寿司屋にて
-
嘉村奈緒
自由詩
60
03-11-18
ニレ
-
嘉村奈緒
自由詩
13
03-4-19
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する