スズメ
山崎 風雅

 時代のページはめくられて
 僕もまた時代を無視しては生きていけないか弱き存在
 
 移ろいゆく季節と変わらない気持ち
 目に映る世界に戸惑い
 ありもしない物語を作って
 酔っぱらってごまかしたりもしたけど

 原点に戻ることにしたよ
 なんだか胸がくすぐったいのは何故かな
 喜んでくれる人がいる気がするよ
 僕は娼婦じゃない
 僕は旅人

 少しの間 話を聞いてよ
 ほんのすこしの暇つぶし
 それでいいんだよ 
 難しいことも考えたけど
 彼女が喜ばないんだ
 黄色い笑顔が見たいんだ

 相変わらずの暮しだけど
 お金には困らなくなったよ
 パチンコするぐらいなら
 彼女にミスタードーナツを買ってあげたいんだ
 喜ぶ顔は僕をしばしの銀河旅行に誘うんだ

 いろいろあったさ
 必死こいたよ
 まだまだ途中さ

 明日の朝にはスズメになってるかもね
 それでもいいや
 なんて思える今は 少し平和かな

 愛すべき人がいる
 それ以上の救いはないのかもね


 


自由詩 スズメ Copyright 山崎 風雅 2008-01-31 02:15:06
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