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ほたるがりしたら

おりひめとひこぼしをつかまえちゃった

うちではかえません

とママの怖い顔

しかたがないから

どうぶつえんにあげた

来園者数はうなぎのぼりで
 ....
肌の表面から熱を奪ってしまう
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい

ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?

釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで

 ....
大胆不敵な夏に
まっかでアモーレな大輪の花を咲かす為に
春は薄紅色の風を巻き起こすのだろうか

季節はちょっとばかり懺悔の告白をする

春のそよ風にそそのかされて
一足早く終日のたり ....
りさちゃんに
2組に転校してきたけんちゃんって
かっこいいよねって言ったら
次の日の黒板に相合い傘で並んでた

この前、算数のテスト0点だった事も
オカアちゃんにバレちゃって
夕べは ....
地球上の七割は海で覆われているって言うけれど
性懲りもなく奪われてしまう命のせいで
哀しみばかりが満ちてきて
涙で水没しそうな勢いである
毎日どこかで涙が溢れ、乾く暇もなく
陸地面積を脅 ....
胸の奥底を突き刺す

あの時の届かなかった想い

尖りきった気持ち

傷つけてしまったことば


風が攫っていったのか

冷えこんで行く空に

張り巡らされた鉄条網から
 ....
あらしの余波だろうか
はたまた 世間のしがらみだろうか
木枯らしが 落ち葉といっしょに
チリと涙 芥とおもいまで まきあげて
足早に歩いていくコートをくすぐっていった
そして 今 スコー ....
コスモスがひっそり旅立つあたしに
手を振るように右に左に揺れている

大丈夫だよ
哀しみはあいよりも深いよるが
すっぽり包み込んでくれるから
ほら、あなたのおもひ出が紅く
あかく、大地ま ....
眠れない夜に羊を数えてみても
ウール100%のheavenly dreamが訪れる事もなく
二万一千頭位まで行った所で
東の方角に朝焼けの予感が貼り付きはじめる
一日中数えても十万頭にも満 ....
熱量の足りない夏空の狭間の
ゆうやけ お山の向こうから
密やかに流れるジンタのリズム
風孕む ヒグラシの声
茜蜻蛉が沸き上がり
大時代なメロディに乗ってピエロが
一つトンボをきってジャ ....
五月晴れの代わりに雨だれを聴いていた

灰色の鬱屈が繭のように気分を丸め込む

長過ぎた梅雨の間に熟成され黴びた心は

あおく澄み切った夏空に溶け出していく

剥き出しの感受性は些 ....
男女の蜜月は4年も続けば上出来で
後は想い出の時を刻んでいれば良い

社会的基盤がペアで行動する事を
定めてあるからか
結婚という契約は惰性というからくり
乗っかっていれば安心でらくち ....
日本から3時間半、高度に慣れた躰は世界初の時速431キロの風景に晒される。南京ロードに花吹雪は散らない。圧倒的な人ごみが蹴散らす埃が舞う。暗躍するのはスパイではなくスリばかり。資本主義の国で引 .... うっとうしい毎日
何もしたくなくって
喧噪の中で友達の声が
頭上を漫然と通過していく

雨が降っているのを見るのが好き
出かけたくない理由が
優しく降り込めてくれるようで

 ....
寄りかかった柱の
  きずあとを指でなぞる

地面すれすれまで
  しおたれた こいの
    恨めしげな ギョロ目
      ソヨともなびかず

すみきった あおは
   ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉

それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと 
ことりは さえず ....
あなたの論理ばかり振りかざす唇と

抱きしめるのを止めてしまった腕と

ちゃんとあたしの話を聞かない耳と

まっすぐ見つめ返さなくなった瞳を

角の八百屋でみかんと交換して ....
あなたのうみにとびこんで

あたしをひろいにきたの

これはぶかぶか

あれはきつきつ
         
それはこそばゆい

どれならぴったりくるのやら

やわらかい ....
コンクリートジャングルを
見下ろす
蒼い空に
真っ白な
ぽわぽわ羊が
たゆたっている

壊れてしまった
レコード盤のような
日常に
膿んで
見上げる空は
高い

鋼 ....
出涸らしのような夏が
のっぺりと緑に張り付いている

季節も針を進めるのを忘れたようで

時がとわに 流れていく

生まれ落ちた時代の旅人

その想いは 積っていく

 ....
もくもくの白さを
蒼い空に貼付けていた夏は   ミ〜
ろうそくの灯火なのか      ン ミ
最後の悪足掻き          ン ミ
                  ン ミ
      ....
熔け出した夢の錆び付いた夜

カタカタと軋んだ音をたてて

綴られていく 砂色のあした



とわの眠りを 誘い出す
   渦巻く 幽玄と無限の境
        砂漠に花など咲き ....
夏の時間が立ち止まって

気まずく澱んでいく空に
                   ボクは向日葵のように
からすがためらっている        お日様に向かって飛ぶ
           ....
暮れそうで暮れない夜を抱えて

西の空は橙色の熱さを振り絞る

雲はたそがれいろに染まらずに

うっすらとはい色のヴェールで

どこかに逃れるのを阻んでいる

境界線を緩め昼と変わ ....
摩天楼の輝きは南極の煌めきに似て

梅雨空が霧雨のようなブリザードを呼び込む

クールビズなどどこ吹く風で皇帝ペンギンが

大挙して目の前を通り過ぎていく

陽炎が眩暈を連れてくると
 ....
今にも泣き出しそうな空
鬱屈する憶いまで塗り込めていく

しらちゃけた大地に空が投げキスのダイブ
待ち詫びた花弁にもジャンプ
透明な繭になって落ちてくる
ぽたぽたと追憶を綴る
忍び込む甘 ....
ゆうべのお日様と反対側の窓から
パリっと香ばしいクロワッサンとカフェオレを照らしていく
キッチンでは片手に乗るのからホームベースほどのお弁当箱に
基本は20品目の彩りと怒りと愛情をつめていく
 ....
パラパラとガラスをたたく

大地から沸き上がるあつさと

ねつの滴りに

味サイが帽子を揺らす

アスファルトは硝煙のかおり

かさのはながさく

しばし 追憶にまどろむ
たりぽん(大理 奔)さんのかおるさんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*げっくゎん「どうぶつえん」*- かおる自由詩16*07-7-11
*砂漠に花を咲かせましょ*- かおる自由詩11*07-6-16
*春の告白*- かおる自由詩13*07-3-25
*にんげんスピーカー*- かおる自由詩13*07-2-8
*涙じゃなかったらなんだっていうんだ*- かおる自由詩12*07-1-29
*降りそそいだ*- かおる自由詩10*06-12-29
*あしおと*- かおる自由詩13*06-10-25
*たそがれ駅17時05分発*- かおる自由詩12*06-10-16
*無量大数*- かおる自由詩16*06-9-24
*流れる星のさーかす_13*- かおる自由詩5*06-8-22
*感受性応答セヨ*- かおる自由詩8*06-8-18
*ビバ!嘘つき*- かおる自由詩9*06-7-9
*豹、その速さで壊れるな*- かおる自由詩7*06-5-16
*ト音記号*- かおる自由詩9*06-5-12
*ちまき*- かおる自由詩10*06-5-1
*その、平穏*- かおる自由詩9*06-4-20
*四点セット*- かおる自由詩9*06-2-28
*瞳*- かおる自由詩5*05-10-27
*水の記憶*- かおる自由詩8*05-10-17
*夏だった*- かおる自由詩6*05-9-10
*カウントダウン*- かおる自由詩5*05-8-27
*風になりたい*- かおる自由詩4*05-8-20
*鴉*- かおる自由詩7*05-8-12
*DIsNeYlAnD*- かおる自由詩5*05-7-18
*凍てつく*- かおる自由詩7*05-7-14
*砕け散る*- かおる自由詩12*05-7-5
*黄昏まで47秒*- かおる自由詩9*05-7-2
*あまおと*- かおる自由詩11*05-6-24

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