家路
番田 


私は馬を買って家に帰る この長い道のりで
遠くを見ている 砂漠が夢の中であるかのように 私には思えた
幻を流れた ぼんやりと街を忘れて
様々な 何らかの物語をじっと遠くに頭で考えこんで
そうして 私はベンチで一人となり ぼんやり途方に暮れている


長い旅路の地図を戻ることなく どこまでも歩いた 
誰もいない今日も 通りで無鉄砲な意見を並べたてながら
誰彼ともなく 生きていくのだろう きっと 


私は買ってから 家に帰ろう スーパードライなんかを
何かあらゆる風景をアニメのストーリーのように眺めた
部屋で子供みたいなふうに怒って 私は叫んでいる 


そうして 生きてきた感覚を忘れかけた 絶望的に 
ああ 会社に戻る長すぎる道のりで 私は駆け寄ってきた 馬を買って
オアシスを信じて アメリカ大陸の五番街も手中にあるのだと考えた 私は
何かダナ・キャランことを じっと遠く空の角度でイメージしていた
世界は だけど突然 甲高いニュースに驚かされて 破壊された 



自由詩 家路 Copyright 番田  2010-10-15 02:18:55
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