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ポゥと灯る
淡雪は幽霊の涙
だって、そうでしょ
あの子の思い出が
まぶたからこぼれる
バカだな
それはそう
愛しさは
金平糖のせいだから
助けてほしいよ
わからないからさ
....
八月のように
心をあらわに
噴き上がる痛み
目隠しをして
笑いあっていた
バス停は遠く
電車は遅く
返事を待つまで
日は暮れなかった
透けていく町の方へ
二人の影を落としても
....
鞄のそこの
南の島に咲く
あかい花の
花びらのなかの
告白を
鳥がくわえて
はこんでいく
明日は真っ赤か
雨でぬれるか
花びらの便箋の
インクは涙か
雪どけの
緑の ....