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こがねに濡れた葉を踏みながら

いつしか夕餉の音も消えて

百年を灯している

弱く深深と佇む街灯を数えるように

ぽろぽろと

灰色の雨粒がレインコートを滑り落ちる

街外れ ....
今よりも夜が濃くて

あれは雨のにおい

ところどころ綻んだ焼き煉瓦の

ちいさな坑道に二人でうずくまっていた

ゆがんだ廃線のレールに

しじまを乗せた汽車を見送っていた

 ....
夕闇が水面を眠らせる

山頂に並ぶ鉄塔が月輪を支えて

溜池の柵に突き刺さった雲影

何処へつづくのか知らない獣道を

あなたの手を引いて走った

互いの体温は確かなものだったけど ....
たりぽん(大理 奔)さんの相馬四弦さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜と夕陰を別つ道- 相馬四弦自由詩3*06-10-15
樹海- 相馬四弦自由詩7*05-11-4
密触- 相馬四弦自由詩2*05-10-26

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