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装い新たに、春がまたやってくる。
けれどロープはロープとして、ロープのままで
ロープであることの命令を守り続ける。
庭先や、地下室や、納屋で、そのままの格好で。
埃にまみれて 薄汚れて そ ....
今日さっき、大海原に出航した私を
海賊達ははなっから相手にしなかった。
あっちに行けと、手の平をひらひらさせるだけ
かねてから、船という船を海に沈めてきたという砲台は
一応こちらに向けられて ....
退屈なのは自分のせい――と、かつて僕らは
それを殴っていた。うとうと眠りかけた時間を
時計のなかで凍っていく時間を、叩き起こすように。
おかげで今じゃ、僕らの時計はパンチドランク。
秒針は、 ....
まず
捨てられたままの
目くらのテレビの
スイッチを入れてみろ
おはよう と老婆が
自家製ジャムの瓶に向かって
声をかけると同時に、眠そうに目をこすった
孫たちが起き出すから
....
「もったいぶった言い回し!」で
学者達は、実に様々な靴を用意する。
お前に合う靴はないか、と―
結局、手に入れたのは片方の靴だけ。
もう片方は路地にぶん投げられている。
探しに行かなくちゃな ....
「ぶち猫も欲しがってら。」
ばあちゃんの言うとおり、窓の外で三毛猫が
僕らが食べる蜜柑の行方をじっと見ている。
けれど本当に三毛猫が
蜜柑を欲しがっているかは知らない。
一体全体、僕は(きっ ....
郵便屋を呼んだのは誰だ?
赤いバックをぶら下げた男が
急患にかけつけるさながら、
息を切らせて階段をかけ上がってくる。
そして屋上の
フェンスの下に置かれていた
一通の手紙を手にする。
....
街は、宣伝する車の謳い文句と、気にも止めない通行人を生贄にして
せり上がる暑さよりも、乾いた空虚さを従えていたので
僕等は、長い橋の上からきらめく水面を眺めている。
そこにありもしない目印を探し ....
たりぽん(大理 奔)さんのプテラノドンさんおすすめリスト
(8)
タイトル
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カテゴリ
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日付
装い新たに、ロープもまた
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プテラノ ...
自由詩
1*
06-4-5
出航する三月
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プテラノ ...
自由詩
2*
06-3-31
Punch_Drunk_Times
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プテラノ ...
自由詩
3*
06-3-8
ゴミ山とテレビの象徴
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プテラノ ...
自由詩
4*
06-3-4
靴
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プテラノ ...
自由詩
3*
05-11-5
蜜柑の味
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プテラノ ...
自由詩
6*
05-9-16
サイン
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プテラノ ...
自由詩
1*
05-9-14
訪れない、その手前で
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プテラノ ...
自由詩
11*
05-7-20
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